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夢のアロマキャンドル
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八神 修
はカジュアルなスーツ姿で通りを歩いていた。どこか足取りが軽い。手に提げたビニール袋には古書店の名前が印刷されていた。
――実に良い買い物をした。現代の史跡を土台にした発想が素晴らしい。冒頭だけで重厚な歴史小説を思わせる。続きが気になって仕方がない。
足を速めた。ベンチを目にする度に速度が落ちる。間近までいって急に踵を返す。
――邸宅に戻ってじっくりと歴史に浸りたい気分なんだ。
寝子島シーサイドタウン駅を尻目に逆方向に曲がろうとした。信号が直前で赤に切り替わる。足止めを余儀なくされた。
その時、後方から声が聞こえてきた。
「夢を見られるアロマキャンドル、お一ついかがですか」
振り返ると噴水の手前、銀髪の青年の姿が目に留まった。途端に表情が明るくなり、迷いのない足取りで近づいていった。
「銀さん、お久しぶりです」
「本当にお久しぶりでございます。再会を祝してお一つ、いかがですか」
「相変わらず、商売熱心ですね」
修はにっこりと微笑んで一つの箱を手に取った。
星ヶ丘寮に夜が訪れる。修は自室で読書に耽っていた。
猫の鳴き声で現実に引き戻された。机上の時計は十一時を回っていた。
「ここまでだな」
修は栞を挟んで本を閉じた。椅子から立ち上がると室内にいた猫達を追い出しに掛かる。愛らしい声で鳴きながら全力で逃げ回った。
「遊びじゃなくて、ロウソクの火を倒されると、まあ、仕方ないか」
締め出しは失敗に終わった。苦笑しながらも別の手を考える。
修は大型のケージを机上に置いた。その中にアロマキャンドルを仕込み、火を点けた。
その後、パジャマに着替えてベッドで横になった。
香しい匂いが広い室内に満ちてゆく。
「……良い香りだ……これなら、夢も……」
掛布団の上で丸くなった猫達と共に安らかな眠りに入っていった。
木々を切り開いたような場所に修は立っていた。無地の半袖シャツにカーゴパンツを穿いている。
「どこだ?」
疑問を口にしながらも目は情報収集に努める。
掘り下げられた地面には大小の丸い穴が開いていた。遠方に石垣の一部のような物が見える。ヘルメットを被った人物がちらほらと目に付く。近くには油圧ショベルが待機していた。
髭面の屈強な男性が大きな声を上げた。
「作業員と補助員は道具を取りにくるように!」
辺りに散らばっていた人々が呼び掛けに応じる。その一人に修もいた。
各自に軍手が配られた。それ以外に様々な道具が揃えられていて任意となった。修は移植ゴテと手箒を選択した。
全員が横一列となって発掘作業が始まった。修は周囲に倣って四つん這いの姿勢で掘り進める。
――規模から考えると城址に思える。俺は遺跡発掘補助員として短期のバイトをしているのだろう、夢の中で。
修は納得の表情で作業に没頭した。手際よく土を取り除いていく。移植ゴテの尖端に何かが当たった。輪郭を浮き彫りにしたあと、周囲の土を手箒で掃いた。
甕の底のような部分が現れた。
修は立ち上がった。責任者らしい髭面の男性に大声で言った。
「出土した物はどうすればいいですか!」
「写真撮影と実測が終わるまで現状維持だ!」
「わかりました!」
全員が一丸となって細かい仕事を続けた。刀剣の出土には一部が沸いた。飛び込んできた歓喜に修も目を輝かせた。
予定された範囲が終了した。続いて遺構等の輪郭を描く作業に移った。石灰を水で薄めた物で描いていく。技師の指導の下、修は緊張した面持ちで白線を入れた。
丁寧な仕事が評価されて実測にも参加した。測量用のスタッフを持ち、続いて行われた写真撮影にも加わった。
作業員の一人が感心したように言った。
「随分と手慣れているね」
「高校の
新聞部
で鍛えられました」
「納得したよ」
気軽な会話を挟みつつ、修は手押し車による土の運搬にも精を出した。
朝陽を受けたカーテンが仄かに光る。ベッドで眺めていた修は気怠そうに上体を起こす。掛布団は半ばずり落ち、シーツには激しく皺が寄っていた。
目覚めた猫達は首を傾げた姿で、にゃ? と珍しい鳴き方をした。
「お前達も夢を見たんだね」
修は笑って、それぞれの頭を優しく撫でた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月05日
参加申し込みの期限
2018年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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