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夢のアロマキャンドル
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茶色いショートボブの髪を弾ませて
岡瀬 千聖
が通りを突き進む。ひまわりを彷彿とさせる黄色いワンピースを着ていた。肩に引っ掛けたトートバッグは相当に膨らんで口の部分からフランスパンの一部が突き出ていた。
店舗を見掛ける度に茶色い瞳は興味を示す。
「キビナゴはやっぱり天麩羅よね。でも、今日はステーキだから、また今度かな」
後ろ髪を引かれるのか。若干の早足となった。
横手に寝子島シーサイドタウン駅が見える。
「あっちが移動販売で、あれは何かしら?」
千聖は噴水へと向かう。売り子の声がはっきりと聞こえてきた。
「安眠を謳ったアロマキャンドルは数多くありますが、夢を見られる商品となるとそうはありません」
「無いのに、こんなにあるの?」
母親と一緒に口上を聞いていた女の子が不思議そうに問い掛ける。
「お兄さんが苦労して手に入れたからね。お嬢ちゃんもお一つどうかな。夢見がちな少女の気分を体験できるよ」
「あたしは少女ではないけれど、面白そうだから一つ貰うわね」
千聖は適当に一つを選んで青年に渡した。
「ありがとうございます。素敵な女性に貰われて商品も喜んでいます」
「お兄さんも独特な雰囲気があって素敵よ。またご縁があるといいわね」
あどけない少女のような笑みを返した。
夜の帳が下りた星ヶ丘は静けさの中にあった。家々の明かりは消えて安らかな眠りに就いていた。
マンション住まいの千聖も例外ではなかった。薄暗い寝室で横になっている。
「……綺麗ね」
横向きの姿勢でアロマキャンドルの灯りを眺めた。意識して息を吸った。
「寝付きは、良いから……香りが良いわ……ゆっくり眠れそ……」
言い終わる前に深い眠りに落ちていった。
「今日は弊社のインタビューを受けてくださって誠にありがとうございます」
「は、初めました! 上島文太でござる!」
紅潮した顔で千聖は深々と頭を下げた。妙なことを口走った自覚があるのか。直後に小首を傾げる。
相手の若い男性は困ったような表情で笑った。
「上島先生、もう少し肩の力を抜いてください。その作務衣、良い色合いですね」
「ど、どうも、芥子色で決めてみました」
千聖は長く息を吐いた。
「今回は映像ではなくて雑誌のインタビューでしたね。なんか、緊張しちゃって。あ、カメラマンさん、顔出しはNGでお願いします!」
カメラを手にした男性が手を止めた。
「本棚や机は写してもよろしいでしょうか」
「いいですよ。あ、家族写真はNGで!」
「わかりました」
一礼して再びカメラを構える。
正面にいた男性はスーツの胸ポケットからICレコーダーを取り出した。
「上島先生、そろそろ始めてもよろしいでしょうか」
「あ、ああ、インタビューね! よろしいですよ!」
千聖は座っていた椅子で踏ん反り返る。
早速、男性は質問に移った。
「上島先生はハードボイルドを主体に小説を執筆されていますが、やはり切っ掛けとなった出来事があるのでしょうか」
「えぇと、ですね。子供の頃に観た映画ですね。トラックを派手に乗り回したり、腕に刺青があったりで、なんか泥臭くてかっこいい世界に憧れちゃいまして」
「上島先生の作品に登場する主人公は理想の男性像に思えます。初心で人情味があって、同性が惚れるような人物造形が素晴らしいです」
「そ、そうかな。いやー、なんか面と向かって言われると照れちゃいますなぁ」
整った髪を更に手で撫で付ける。
「私も一読者として新作が発表される度に心を躍らせています。それもあって今日の上島先生はとても新鮮に映りました」
「そうなんですか? あたし、どこかヘンでしたかねぇ」
男性は否定の意味で手を振った。
「悪い意味ではありません。小説とは違って物腰が柔らかいと言いますか、とても愛らしい女性で驚きました」
「あ、ああ、ち、違いますよ!? 普段は男らしくて、つい口からワシとか出ちゃ、出るんじゃい!」
「上島先生、リラックス。リラックスですよ」
「……そうですね、はい」
大人に諭された子供のように縮こまる。
翌朝、自身の肩を揉みながら目を覚ました。徹夜明けのような表情で呟く。
「……ワシは疲れたんじゃい……なんちゃってね」
最後は明るい顔に戻って小さく舌を出し、慌ただしく朝食の用意に取り掛かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月05日
参加申し込みの期限
2018年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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