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<宝石人形>柘榴石ガネット
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【初めてのバイトは幸せの為】
「人形をモチーフにしたコスプレイヤーさん……また不思議なものが流行っているね」
旧市街にある寝具店『ふとんのひぐらし』。そこで座りながら店番をしていた
日暮 ねむる
は、SNSに載っていた
恵御納 夏朝
や
大天使 天吏
の書き込みを目にして、あくびと共に大きく伸びをした。
最近は特に動く人形の話が出回っていたが、恐らくこれがその正体なのかも知れない。
「どうなんだろうね、人形と見間違えるくらいだから──え?」
伸びをした手を下げた先。ねむるの視界の先、入り口の向こうに、一人の女性の姿があった。
──胸元の肌に直接彩る宝石。顔の表情だけは微細で人ほどに変化しているが、スカートの先にある球体関節は隠そうともしていない。
「うん、なるほど。あの人か。どうやら噂は本当だったみたいだね」
ふと、ねむるの思考に一つの名案が浮かぶ。
内容は簡単。SNSで大きく拡散されているこの事案。これにあやかって、今いる彼女にこのお店を手伝ってもらえば、日常あまり売れないこの店の寝具も売れるようになるかもしれない。
「よし、ダメもとで声かけてみようか」
ねむるはゆっくり立ち上がると、そっと相手へ近寄った。相手は驚く様子もなく、じっと値の張るベッドを見つめている。
「こんにちわ、綺麗なお嬢さん。今うちのお店の店番手伝ってくれる人を探してるんだけど……興味ない?」
「え……? あ、私、でして?」
「そう、君。
うん、売れ行きに応じてお給料も増額するし、力仕事とかないから楽だと思うんだけど、どう? ──想い人へのプレゼント代くらいは差し出せると思うんだ」
困惑している相手に、ねむるはSNSで入手した『その存在は、恋をしているらしい』という情報から察した内容をそっと添えてみる。
すると、相手は目に見えて分かる程に、その瞳と表情を一気に輝かせた。
「本当? 本当ですの?」
「うん、お仕事はこちらに興味を持ってくれた人に声を掛けて寝具を見てもらう事。僕も接客慣れてないけど、とりあえず笑顔でお話してくれれば大丈夫だからね」
「お話するだけでしたら、何とかなりそうですわね。
でも私、ダーリンの所に行かなくちゃ。一時間以上は長居出来ないけれどもよろしくて?」
「うん、構わないよ。
それじゃあ、一時間で。レジの操作とかは僕がやるし、気楽にね」
ねむるが間近で相手を見る。見れば見るほど、膝の球体関節は特殊メイクでもここまで出来るのかと思うほどの精密さだ。
「そうだ、君の名前を伺ってもいいかな?」
「名前? 『ガネット』でしてよ。それでは──よろしくお願いするわね」
そう名乗った人形──ガネットは、軽くねむるに会釈した。
「わあ、この人か! SNSで噂になってる人形コスって」
「──ええ、私には良く分からないけれども。
でも、今私が使っているこの羽毛布団が、今とてもお安くなってますの。肌触りだけでも触ってみなくて?」
とても慣れた様子で、さらさらと寝具への案内を開始するガネット。
「……上手い、ね……」
内容の善し悪しはともかく、もっと会話自体がぎこちないものかと思っていたねむるは、しばらく驚きを隠すことなくそれを見ていた。
しかも、それがしばしの後に、売り上げに繋がった。今日の来客は太陽の日差しだけだった『ふとんのひぐらし』は、珍しく盛況という風に見舞われたのである。
「おや、いつもの店番さんに人が増えてる。このお嬢さんは誰だい?」
そして、人形についての噂を全く知らない高齢者の人物が店を訪れれば、ねむるはすかさずSNSの『人形のコスプレが流行っている』という書き込みを見せた。
「なんか今、寝子島の若い子達の間でこういうお洒落が流行ってるみたいですよ。おばちゃん若い頃もこういう人いた? なはは」
「ああ、ああ。どの時代にもこういう子がいるんだねぇ。私ゃ感動したよ」
そう、過去を振り返った老人を喜ばせた。
来客は続く。いつもよりも明らかに人が来る。ねむるは目を見張りながらレジを打った。
そして、一時間が経過した頃。
商品的に入れ食いとは行かないが、通常の販売数の数倍比の売り上げという数値が叩き出された。
「いやあ、思いのほか繁盛したなあ。寝具ってそうそう売れるもんじゃないからねえ。ほんと助かったよ」
「このくらいなら、手伝いの内に入らなくてよ。
それで、いくらくらい貰えるのかしら。ダーリンはルーズだから、自分の年金は全部お友だちに貸してしまったとか言っていたものだから。私がしっかりしなくては」
「はい、それじゃあ約束通りお賃金をどうぞ」
手渡したのは基本給として、ねむるの所持金三千円と、今回の家具の売れ高の半分。一時間の労働にしては、その金額は破格となった。
「これなら、生活費の他にダーリンに何かプレゼントが贈れそう!」
「──好きな人へのプレゼントって自分で頑張って手に入れた物の方がきっと嬉しいから。
ガネットさんの気持ち、届くと良いね。お疲れ様でした」
これが、自分の手で入手した初めてのお金。それで、愛している存在に自分の所持金でプレゼントを贈れる──想像しているのだろう。ガネットの表情が花が咲いたように満開に綻んだ。
感謝の言葉を告げて、ガネットが立ち去る。
ねむるは、こちらまで幸福が移り渡ったかのように、微笑んでその背中を眺めていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月03日
参加申し込みの期限
2018年04月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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