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◆
風切り音と、髪を揺らす風。次いで、轟音。
飛び散ったアスファルトの破片で肌が裂かれるのを感じながら、さゆるは何度めかの斧の一撃を回避する。
流石に多少息も荒くなってきたが、まだ体力には余裕がある。だいぶ切り傷も増えてきたが、この程度なら動くのに支障はない。
この調子で誘導できれば、と斧を引き抜くコロッサスを見据えるさゆる。
が、コロッサスの動きに眉根を寄せることとなった。
「……?」
引き抜いた斧を抱えたまま、コロッサスはさゆるに背を向けたのだ。
諦めたのか、あるいはそう思わせて不意打ちをするつもりなのか。それとも、狙いを読まれたか。
一歩二歩と後ずさりながら、さゆるは様子をうかがう。
しばし思考を巡らせ、そしてすぐに答えへ至る。
コロッサスは、侵略機械であり戦闘機械である。
侵略に伴う破壊や虐殺もプログラムされているだろうが、それは最優先のものではない。
もっとも優先すべきは、敵の戦闘要員の排除。
ならば敵の脅威度を測り、それによって優先順位をつけることくらいはできるだろう。
そして、回避するばかりで反撃の素振りすら見せないなら、その存在は逃げ惑う民衆とさして変わらない。
より高い脅威度の敵を探すために、コロッサスの思考が切り替わった……ということなのだろう。
その時、けたたましいバイクの走行音が耳に飛び込んできた。
「朝鳥、離れろ!」
バイクに乗って現れたのは、
新田 亮
だった。
店から拝借してきたウェストポーチから、これまたスポーツショップから拝借してきた砲丸を取り出す。
息を止め、『鬼人の体(サード・フォース)』発動――そして、投擲。
3倍の腕力で放たれた砲丸が、質量弾となってコロッサスの右膝に食い込む。
コロッサスの体勢がわずかに崩れ、しかしすぐにも立て直して旋回。
アスファルトを踏み砕く勢いで、亮めがけて走り出す。
(流石に一発じゃ膝はつかないか)
コロッサスを誘うように、ゴムの焼ける匂いを立てて急カーブ。
ぐるりと回る視界の端で、亮はさゆるがどこかを指差しているのを見た。そちらには、もう一体のコロッサスが居る。
意図は読めた。
ならば、と亮はバイクをそちらへ向けた。
おまけとばかりに、コロッサスへ砲丸をもう一発。
走りさるバイクを見送って、さゆるは自分がどうするかを考える。
後は任せてしまおう、ということを言っていられる状況でもない。
亮が投げた砲丸を回収し、さゆるは亮とコロッサスの後を追った。
素手よりは、脅威度を高く見せることはできるだろう。
◆
音を立てて斧が唸り、その風圧が蛇那伊の全身を叩く。
風に目を覆えば、すぐさま繰り出されるのは鉄槌めいた蹴りの一撃。
蛇那伊の体格をもってしても、真っ向から受けようものならただではすまない。
蹴りに合わせて後ろへ派手に吹っ飛び、力を逃す。
その隙に、真白が飛びかかる。真後ろからではなく、側面から回り込むように。
狙うは右足の膝関節の接合部。
硬質化させたリボンを、突き刺した。
そのまま一息に押し込もうと、小さな体に力を漲らせる。
だが、そこへコロッサスの肘鉄が遅い来る。
真白の頭をまるごと潰して吹き飛ばすくらい容易いであろうソレが、身をかがめた真白の頭上を通り過ぎる。
風圧だけでよろめかされて、そのまま転がって離脱。
コロッサスが反転、そのまま真白へ向かう。直前に一瞬見えたコロッサスの膝関節には、まだリボンが刺さったままだ。
「リボン! 押し込んで!」
「任せてちょうだい!」
最短距離を、蛇那伊は駆け抜けた。
左足を踏み出したその刹那に肉薄し、雄叫びとともに掌底をリボンへ叩き込む。
何かが断ち切れる音がして、次いで歯車がモノを噛んだ時のような異音が、コロッサスの関節から漏れた。
間違いなく届いた。が、まだ膝をつかせるにはいたらない。
(あと一発、ってとこかしらね――っと!)
振り下ろされた斧の刃先が、そのままコロッサスの脇の下をくぐるようにして迫る。
身をかわし、しかしそれでも鼻先をかすめたその圧に、蛇那伊の身体がバク転のように宙を舞う。
深く深く身を沈めるようにして着地。
直後、背後で重い足音がして、大地が揺れた。
真白の表情がこわばるのが、コロッサスの足の間から見える。
振り返らずともわかった。もう一体、後ろから来ている。
その時、鳥のはばたく音がした。
上空を、一羽の鷲が飛んでいた。
その口にくわえているのは、墨汁のケース。よく、書道の授業で買わされるやつだ。
もちろん、普通の鷲がそんなものをくわえて飛ぶわけがない。
その正体は、美緒がろっこん『金翅鳥(ガルダ)』で姿を変えたものだ。
鷲と敵とが結びつかなかったのだろうか。二体のコロッサスは美緒の鷲など気にもとめず、それぞれ蛇那伊と真白へ狙いを定める。
コロッサスの機動に先んじて、真白と対峙するほうめがけて急降下。
そうなれば、コロッサスも無視したままではいられない。巨像の目が、美緒を見上げる。
(今よ!)
墨汁、投下。
数瞬遅れて、コロッサスの目に墨汁がぶちまけられる。
バカにするような鳴き声をあげつつ、一気に上昇し離脱。仲間の位置を考えれば、同士討ち狙いの挑発は流石に危険だろう。
コロッサスの斧が、背後を通り過ぎていく感覚。
心臓を跳ねさせる美緒だったが、それは当たればただではすまない一撃に対する緊張感か、それともまるでアニメの主人公のように、世界を護って戦うことへの興奮だろうか。
コロッサスが頭を振り回し、墨汁が辺りに撒き散らされる。
無茶苦茶に振り回されるその斧は、上空に向けられていて下はお留守。
当然、真白がその好機を逃すわけはなく。
手近な瓦礫を拾い上げ、あらぬ方向へ投擲。音でコロッサスをさらに釣り、新しいリボンで『鋼の如く』を発動。
足元へと潜り込み、右の膝関節へ両手のリボンをねじこむ。
引きちぎれる音がして、がくんとコロッサスが膝をついた。
その足を踏み台に、真白はコロッサスの身体をよじ登っていく。
蛇那伊と対峙していたコロッサスは、膝をついた仲間の方に一瞥くれたが、それだけだった。
まず周囲の敵を潰さねば、仲間のもとへ向かっても意味がないと判断したのだろうか。
コロッサスが、斧を横薙ぎに一閃。
地を舐める勢いで蛇那伊は身をかがめ、斧を回避。
次いで、美緒が再度急降下。
もう一度墨汁をぶちまけるが、しかし仲間が受けたのをこちらも見ている。斧を右腕だけで振るって蛇那伊を牽制し、左腕で墨汁を防ごうとする。
その時を、待っているものが一人居た。
物陰でメモに徹していた緑である。
「墨汁がコロッサスの顔にかかる」と記述したメモ用紙を破り、ろっこん『既視感のデジャヴ』が発動。
周りから見れば、まぬけにも目測をあやまったかのように墨汁の直撃を受けるコロッサス。
続けて、もう一枚。「斧が空振る」と書かれたメモを破り捨てる。
仲間の動きをそのままなぞるように振り回された斧が、虚しく空を切った。
隙を晒すコロッサスに、蛇那伊は背を向けた。
首や頭部を潰すにしても、コロッサスの巨体ではそう簡単にはいかないだろう。
なら、二人がかりで、膝をついた個体を今ここで確実に仕留める。
今しも、肩にのぼった真白が、リボンをコロッサスの首装甲の継ぎ目に突き刺したところであった。
内部の機構が壊れたのか、火花が大きく飛び散る。
その拍子に真白がバランスを崩し、煙と油を噴きながらもその拳を真白に叩きつけた。
小さな体躯が、小枝のように宙を舞う。
思わず声をあげかけた蛇那伊は、同時に何かの破片が飛び散ったことに気づく。
それは、硬質化したリボンだ。
幾重にも束ねたリボンを盾にして、真白は致命の一打をなんとか防いでいた。
「これ!」
鋭く叫び、真白が投げたのは硬質化リボンのストック。
蛇那伊は、刹那の間逡巡する。
防いだとっても、あのまま地面に叩きつけられれば全くの無事とは行かないだろう。
だが――。
「任せてちょうだい!」
地面を踏み砕く勢いで跳躍した蛇那伊は、空中でリボンをキャッチ。
そしてそのまま、
「おおおおおおおおおおりゃっ!!」
絶叫と共に振り下ろす。
先に真白が突き立てたリボンを、押し込むように。
コロッサスの首の継ぎ目から、何かが砕けるような音が響いた。
今まさに振り上げられようとしていた拳が、力をなくして垂れ下がる。
支えきれなくなった斧が、ずんと音を立ててアスファルトに沈んだ。
まず、一機。
そしてもう一機が、美緒の目潰しから立ち直ろうとしつつあった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月04日
参加申し込みの期限
2018年04月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月11日 11時00分
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