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ザ・ポータル・ウォー
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◆
これで何度目か。
ソプターからもぎとった火炎弾と冷気弾の銃を、轟は走りながら手当たり次第に撃ちまくった。
足を蠢かせて迫りくる迎撃機が、あるいは焼かれ、あるいは凍てついては、力をなくしてドレッドノートの体表から剥がれ落ちてく。
しかし、迎撃機の数はいまだ膨大。
正面を全滅させたかと思えば、今度は轟の背後から駆動音とも鳴き声ともつかぬ不快音と共に押し寄せる。
反転し銃口を向けるが、掠れた音がするばかり。
「弾切れか!」
用済みとなった銃を投げつけて迎撃機を潰し、さらに踏み込んで震脚からの正拳突きでまとめて吹き飛ばす。
直後、上空から落下してくるのは、樹が転移させたバイク。なおも湧き出てる迎撃機たちを、鋼鉄の質量弾となってすり潰す。
潰れた迎撃機から、衝撃でいくつものパーツが弾け飛ぶ。
中でも特に鋭利な鋏をキャッチし、轟はそのまま前方の卵胞へ向かってブーメランの如く投げつけた。
「これで十……何個目だ!? とにかく、もう二度と孵化なんかさせねえ! 椿、そっちはどうなってる!」
無線越しの問いかけに、は今しも『舞花の祈り』を発動させながら答える。
「そろそろ新田さんの弾がなくなりそうです! それに、他のチームで怪我をした人も結構出てきてて……!」
今回この無人のシーサイドタウンに呼び出された面々は、回復できるろっこんの使い手が少ないという弱点が一つあった。
ましてや戦闘の最中でも無理なく使用できるのは、美咲紀のろっこんが唯一である。
「シューくん、そっちはどうですか!?」
「すまない、あと少しだけ待ってくれ!」
修の声には、切羽詰まった色がにじんでいて。だから、待ってくれと言われれば、それ以上のことは言えない。
けれど、それも信じていればこそ。
◆
「俺の邪魔を……するなぁッ!」
咆哮とともに、今日何十回目かもわからない、『斬空赤刃』を発動。
数メートル先に見える隔壁まで転移し、その周囲にまとわりつく迎撃機ごと赤刃で斬り捨てる。
再度の転移で隔壁の中へと飛び込み、大きく息を吐くサキリ。その身体は迎撃機とドレッドノートの油、そしていくつもの傷と血にまみれていた。
嗅覚がやられたのか、もはや不快な匂いはほとんど感じない。そしてそれと同じくらい、傷の痛みも出血の熱も感じなくなっていた
外の仲間のおかげだろう、途中から明らかにその数が減り始めたのが幸いだった。侵入した途端に無線が使えなくなったから、外がどうなっているかはわからないが。
だが、急がなければ。
「……あれは」
視線を巡らせた先に、船のハッチにも似た開口部らしきものが見えた。ここまで散々斬り裂いてきた隔壁とは、違う雰囲気。
もしかすると、あれが頭蓋への入り口かも知れなかった。
その時、背後から駆動音がした。さっきの迎撃機どもが、もう追ってきたらしい。
躊躇なく『斬空赤刃』を発動し、開口部へ肉薄――そして、両断。
「っ」
それまでとは違う眩しさに、サキリは思わず目を覆った。
そこにあったのは、巨大な光り輝く歯車の集合体のような装置だった。その光が、ドレッドノートの頭蓋の中を満たしている。
これが、このドレッドノートの頭脳なのか。
そして気づく。
装置の発する光に紛れるようにして、無数の迎撃機が這い回っていることに。
一瞬、静寂があった。
爆発を思わせる勢いで迎撃機がサキリめがけて走り出すのと、サキリが『斬空赤刃』を発動するのは、ほぼ同時だった。
迎撃機の振り回した鋏が、虚空を斬ってガチガチと金属音が打ち鳴らす。
対してサキリは、装置の上に居る。
「くたばれ、ドレッドノートッ!」
――赤光が、一閃する。
ガラスが砕けるような澄んだ破砕音とともに、装置は50%近くが一撃で砕け散る。
遠く、ドレッドノートの咆哮が聞こえたような気がした。
続けて二撃三撃、徹底的に切り刻もうとするサキリだったが、殺到する迎撃機の群れに離脱を余儀なくされる。
(限界か……)
だが、今の一撃でも決定的なダメージには繋がった。単身での侵攻としては、上々といっていいはずだ。
あとは、仲間に任せよう。
迎撃機の鋏が捉える寸前、サキリは『斬空赤刃』でその空間を脱出した。
◆
ドレッドノートが、苦悶の咆哮をあげて身をよじるのを修は見た。
「デイジーカッターが、やったのか……!」
思わず感嘆の声を上げ、しかしまだドレッドノートが健在だと気づく。
苦悶の声をあげてそのまま倒れるわけではなく、まだあの怪物はこちらを滅ぼすつもりでいる。
口腔から、炎が漏れ出ていた。
◆
「新田さん!」
「任せて!」
ドレッドノートが炎を吐く瞬間、樹は準備を整えてからずっと待っていた。
かき集めたガスボンベを、『箱庭』で転送。
転送先は、ドレッドノートの口腔内!
「自爆しちゃええええええええ!」
突如として現れた無数のガスボンベに、ドレッドノートは炎を止められない。
直後、印加したボンベが爆発した。
黒煙と爆炎が噴き上がり、ドレッドノートの姿を一時覆い隠す。
数瞬の後、ドレッドノートは炎と煙の向こうから顔を覗かせた。
頭脳を半分砕かれ、口腔を半ば吹き飛ばされながらも、まだ生きている。
◆
その姿を見た修は、思わず笑っていた。
絶望? 自棄?
いいや、違う。
おかげで、「コイツ」が役に立つ!
指笛を鳴らす。それは合図だ。とっておき、おそらく今彼らにできる、最大の一撃の。
『分解』――その第二の進化能力、分解した物体の操作。
ドレッドノートの頭上に、特大の影が浮かぶ。
それは、基部を『分解』したビルだ。
尋常ではない集中力と時間をかけて作り出した、特大質量弾。
解き放たれたソレは、己の重量と速度の全てを、余すことなくドレッドノートに叩きつけた。
耳をろうするほどの轟音と、視界を奪う土煙が上がる。
その場のほぼ全員が、ドレッドノートの沈黙を確信する。
だが。
ドレッドノートは、ひしゃげた頭蓋をもたげて、シーサイドタウンを見下ろした。
その口腔から、再び炎が噴き上がる。
しかし、だ。
その姿を見た修は、やはり笑っていた。
祈るように、しかし同時に信頼と確信を込めて呟く。
「頼んだぞ――ザ・ストレイト」
◆
轟が――否、ザ。ストレイトが『戦衣着装』、その進化能力を解き放つ。
『ザ・ストレイト/バーストトランス』。
いわば、強化フォームへの二段変身。
強化された身体能力で、ドレッドノートの装甲を蹴って蹴って蹴って蹴って蹴って蹴って――跳躍。
己の身を弾丸として飛び込むのは、今まさに炎を花たんとするその口腔!
「トドメだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
ドレッドノートの牙を蹴り、最後の大跳躍。
轟の、ザ・ストレイトの、持てる力全てを乗せた直拳(ストレイト)!
その一撃は、不思議なほどに静かだった。
永遠にも思われる、しかし実際には一秒にもみたない静寂。
そして世界に音が戻った時。
ドレッドノートの炎が、彼自身の半壊した頭蓋を貫いてた。
苦悶の咆哮をあげることもなく、今度こそ。
ドレッドノートの巨体が、大地に沈んだ。
◆
そして、ドレッドノートが沈黙すると同時に。
残存していた他の侵略機械たちは、その動きを停止した。
ドレッドノートの躯、停止した侵略機械たちが、その残骸が、溶けるようにしてポータルの向こうへと消えていく。
そして、地面が大きく振動する。いや、無人のシーサイドタウン全体が揺れていた。
「……よくやった、お前ら。これで当分、次のお客が来ることもねえだろう……多分、な」
テオドロス・バルツァ
の声が、その場の全員の頭の中に響く。
まだ少しかすれた感じの残った、それに若干不穏なフレーズが混ざっているような気もするけれど。
ひとまず、今この時は。
寝子島は、世界は、フツウの日常は、護られたのだ。
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あとがき
担当マスター:
風雅宿
ファンレターはマスターページから!
はい、というわけで。
皆さんの活躍により、無事に寝子島と世界は免れました。
もしかしたら、再び彼らと会うこともあるかもしれません。
その時は、まだどうぞよろしくお願いいたします。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月04日
参加申し込みの期限
2018年04月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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