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ライブラリ・ラビリンス2
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■青い部屋
武道、紫、修は、ピアノのある青い絨毯の部屋を探索することにした。
「せめて、装備が整ってるときに探索したいわよね……」
突然図書館に連れてこられたので、武道や修は学生服。
紫だって普段大学に行くのと変わらない格好だ。
「まあ、前回のイメージなら、えげつない罠とかはなさそうだけどなー。
どっちかってと、俺たちと知恵比べしてる感じ」
「だが、油断は禁物だ。一応、用心はしような」
お互いに確認し合い、三人は青い部屋の調査へと乗り出した。
武道は、端からピアノの調査は諦めていた。
一途に水泳に打ち込んできた武道にとってピアノは未知の楽器だ。
どうあるべきかがわからないから、そもそもの違和感に気付けない。
それならばとピアノの調査は詳しい人間に任せることにして、
自分はその周辺の調査を試みた。
ぐるりと部屋を見渡して、まずは楽譜と肖像画をチェックする。
楽譜は、ぱらぱらと捲っただけでもわかる。難しいということがわかる。
タイトルを知っているクラシックの名曲も数多くあったが、
それより多かったのは、メヌエット、エチュードなどと書かれた、
さまざまな作曲家による練習曲群の譜面だった。
おそらく、この部屋で運指の練習や技巧の練習に励んだ者がいたのだろう。
勉強部屋や練習部屋のような印象だよな、と考えていた武道の予想は
どうやら外れていなかったらしい。
肖像画の方は、額縁の裏を覗いてみたり、
描かれた人物、描いた人物共に調べてみたが、特に気になる点はなかった。
「あとはそうだな……調律道具とか?」
ここにピアノがあるのなら、
部屋のどこかにピアノの調律を行う道具もあるのではないか、と。
この部屋に必要なものをしっかり推理しながら武道は室内を探索して回る。
しばらく探していると案の定、大量の楽譜が収まった本棚の片隅に
調律工具の入ったトランクが置かれているのを発見した。
武道自身は調律はできないが、できそうな相手に心当たりがある。
ここまでの経緯をざっとメモした紙を置いて、武道はその場を後にした。
修と紫はピアノを重点的に調べることにした。
「東館では読める本があるのに、ピアノはこの有様……
経年劣化の進度が均一ではないな」
「でも、この部屋も楽譜は普通に読めるみたいよ。
このピアノだけが朽ちているのかも」
「不自然な話だな……とにかく、変なところがないか調べてみよう」
紫は、朽ちたピアノをじっと観察していた。
見たところ、このピアノが朽ち始めてかなりの時間が経つ。
図書館然とした周囲の本棚にある楽譜が
まだ比較的読める状態を保っていることからしても
このピアノは部屋の中で一種異質な雰囲気を放っていた。
楽譜の他に、作曲家の伝記や楽器の歴史なども本棚に並んでいることから
ここは音楽教室のような催しも開かれていたのかもしれない。
小さな子供たちが興味深く、ぺたぺたとピアノに触ったのならば
他よりも進行の早い黴の浸食もわからなくはない。
およそ小さな子供たちは、小難しい本よりも
触れば音の出る楽器の方が好きなのだ。
楽譜群も、練習曲や誰でも知っているような名曲の方が多く
一部の文化人がじっくりと音楽を味わうよりは、
次代の音楽家を育てるためにとっつきやすくわかりやすい環境を整えた、
という印象だった。
見てみた限りでは、ピアノにおかしな点はないように見える。
本棚の書籍も、多少版は古いもののどこにでもある関連書籍で
この部屋をプロデュースした人物は、
音楽に憧れはあるものの、本人はそこまで音楽に詳しくない人物なのかもしれない。
あるいは、と紫は考える。
「詳しくないからこそ、音楽に憧れたのかもしれないわね……」
無い物ねだりというやつかしら、と考えながら、紫は青い部屋を後にした。
修もまた、ピアノを重点的に調査していた。
趣味でピアノを嗜むからこそ、朽ち果てていようとも
ピアノには不思議と愛着が湧くのだ。
周囲に自分たち以外の足跡はなく、
人はおろか動物さえも
長い時間立ち入った形跡はない。
ハンカチを出して緑色になった鍵盤やペダルなどの汚れを拭ってみると、
完全には落としきれないが、それでも少し、ピアノ本来の色が見えてきた。
きまぐれに鍵盤を叩けば、だいぶ間抜けな音ではあるが
まだ多少ピアノの面影を残した音が鳴る。
ぽんぽんと叩いていくうちに、鍵盤を叩くと
ピアノの中でカタコトと音がする箇所があることに気が付いた。
ピアノ内部を覗きこめば、そこにはぽつんと木箱が置いてある。
「なんだ?」
手に取って眺めれば箱には蓋も切れ込みもなく、開け方がわからない。
しかし、振ってみればからからと、
内部で何かが転がっている音がするのだ。
「あとで皆に共有してみるか……」
ピアノの椅子も調べてみたが、こちらは内部のクッションが
無残に朽ち果てており、指でつついただけで汚水が染み出してくる始末だ。
「……やめておくか」
廃墟の中のピアニスト、というのも悪くはないが、
さすがにこの椅子に座る気にはならない。
結局、見つけた木箱を手にして、修は青い部屋を後にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
白丸 あこ
前回シナリオ
ライブラリ・ラビリンス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月31日
参加申し込みの期限
2018年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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