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【球技大会】とびきり熱い空の下(後日談)
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シーサイドタウンのマンションに
水谷 真優理
はいた。目の前のドアに耳を澄ます。
「いないわね」
口にした時、リビングの方から微かな音が聞こえてきた。
真優理は急いでドアを開けた。中に入ると速やかに内側から鍵を掛ける。
「ここからよね」
だぼっとしたスウェットの袖を捲り上げる。机上のプリンターの電源を入れた。ホットパンツのポケットからはデジタルカメラを取り出した。SDカードを抜き取るとプリンターに挿入した。
収められた写真を画面に表示させる。真剣な目で向き合う。
「ずれてるわ」
次の写真に切り替える。画面に顔を寄せた。
「……ぶれてるのかな」
ボールをアタックした手の輪郭がぼやけていた。
全ての写真の出来を確認して厳選した物だけを印刷した。刷り上がる写真を目にする度に笑顔で拳を固める。発色は申し分ない。無駄な余白もなく、きっちりとカラー印画紙の中に収められていた。
「それにしてもいいわ~」
うっとりとした声で写真を見入った。
青山 絢
はリビングで紅茶を飲んでいた。スカイブルーのゆったりしたニットが穏やかな午後を思わせる。空になったカップをソーサーに戻すとシンクに運んだ。
テーブルの席に戻り、置いていた文庫本を手に取った。栞を挟んでいたところを開いて静かに読み始める。頬に触れていた黒髪を掻き上げて耳に引っ掛けた。
規則正しく目を上下に動かす。一瞬、乱れが生じた。
真優理が忍び足でリビングに入ってきた。両手には何枚も重ねた写真を持っている。口角は不自然に上がっていた。
「絢ちゃん」
喜びを抑えるような声で言った。呼ばれた本人は何も答えない。無表情で文庫本の文字を目で追う。
真優理は笑みを浮かべたまま、背後を通って隣のイスを近づけた。そこに座ると黙って絢の横顔を見続ける。
「絢ちゃん」
顔を近づけて耳元で囁く。微かな息が当たって少し身体が反応してしまった。
「聞こえてくるくせにぃ」
絢の片方の頬がピクッと動く。微かに唇が震えた。
真優理の笑みは深くなる。手に持っていた写真の束から一枚を取り出し、すっと横におしやった。
文庫本の下の写真に否応なく目がいった。絢の頬が瞬時に赤らむ。
「ちょ、ちょっと! 真優理さん! 何ですか、この写真は!」
「真優理さん渾身の青山絢写真集の未使用お宝写真、って感じかしら。綺麗に撮れているよね」
「そ、そういう問題じゃない! どうしてこんな、微妙な瞬間を……」
沈む声と共に頭が下がる。
写真の絢はセパレート型の水着姿で背中を向けていた。照れたような横顔を見せて食い込んだパンツを指に引っ掛けている。
「恥じらうような表情がいいわ。それでいてサービスカットも忘れないなんて、グラビアアイドルの鏡よね」
「目指してないわ。まさか、他の写真も」
「違うわよ。アングルだって考えて撮っているわ。これが、そうね」
別の写真をテーブルに置いた。斜め上の角度から胸の谷間が撮られていた。肌は汗ばみ、膨らみには粉砂糖のような砂が付着していた。
「これが私の写真? どうやって」
「試合が終わった後よ。私が絢ちゃんを支えていた時にパチリってね」
「全く気付かなかったわ。介抱してくれていると思っていたから」
「私のカメラの腕前に驚いた?」
得意気に語る真優理に絢は軽く頭を振った。
「少しくらくらするわ」
「そこでこれよ」
自信を持って一枚の写真を見せる。砂地に倒れ込んだ絢が片手でボールを上げていた。
「一瞬の躍動を切り取っていて、これは悪くないわ」
「そこじゃなくて口元の開き具合が絶妙よね。表情がとてもエロいわ」
「どこを見てるのよ! それにエロいって、冗談じゃないわ!」
「そうよ、冗談じゃないわ。本気でエロいって思っているのよ。これなんかも素晴らしい出来栄えよね」
畳み掛けるように一枚の写真を押し出す。転んで立ち上がる瞬間が撮られていた。唇に付着した砂を手の甲で拭っていた。
絢は顔を近づけた。
「真剣な表情が別人みたいに思えるわ。これはエロくはないわね」
「前屈みになって、ほら、胸の谷間がくっきりでエロいよね」
「もう、どこ見てるのよ! 写真を貸して! 全部、私がチェックするから!」
絢は真優理に掴み掛る。手に持っていた写真を奪い取ると、背中を向けて膨れたような顔で見ていく。
「これはアタックの時ね」
「白猫組のコートの方からズームで撮った一枚よ」
真優理は覗き込むような格好で説明を添える。
「これもそうね。でも、角度が違うわ」
「三日月みたいに綺麗に反っていて良い感じよね」
「被写体が自分だから……そうね、綺麗に撮れていると思うわ」
「やった! 絢ちゃんに褒められたわ」
真優理は小躍りで喜びを表現した。
「いい大人なのに」
「それなら子供の絢ちゃんの出番よね」
手を引いて立ち上がらせる。二人は社交ダンスのように回り始めた。
「ちょ、ちょっと真優理さん、こんなところで危ないわ」
「平気よ。子供はもっと伸び伸びしないとね」
笑って回り続ける。巻き込まれた絢も回る。微かに笑っていた。
真優理は動きを止めた。絢の目を真っ直ぐに見て言った。
「いろんな写真を見せてきたけど、私の一番のお気に入りはこれよ」
ホットパンツの後ろに手を回す。その取って置きの一枚を絢に差し出した。受け取ると横にして眺めた。
黒猫組で共に戦ったビーチバレーのメンバーが写っていた。一様に表情は明るい。男子に挟まれた絢は僅かに頬を染めて口元に笑みを浮かべていた。
「私の一番も、この写真かな」
「ありがとう。その写真の絢ちゃん、とても良い表情をしているわ」
自然な形で抱き締める。絢は真優理の肩に顎を乗せて、うん、と小声で返した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月14日
参加申し込みの期限
2018年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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