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【球技大会】とびきり熱い空の下(後日談)
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北里 雅樹
は眠そうな目で猫鳴館から出てきた。無地の白い長袖シャツに黒いジーパンを合わせている。
何とはなしに空を見やる。太陽は傾き始めていた。
「寒くはないか」
下る道を急ぐでもない足取りで歩く。
道に出た。適当に右に曲がって横断歩道を渡る。
歩いていると子供の声が聞こえてきた。近くの公園に自然と目がいく。子供達がボールで遊んでいた。大きさは顔くらいあった。投げたボールを胸で受け止めると、透かさず相手に投げ返す。
――球技大会のドッジボールを思い出す。ま、俺はキャッチすることに興味はなかったが。
遅くなっていた歩みを戻す。星ヶ丘の方に向かい掛けた足を止めた。海の方に顔を向ける。
――今頃、行っても何もないとは思うが。
寝子ヶ浜海岸を気だるげに目指した。
正面に防風林が見えてきた。変わらない速度で道を渡った。
「水着はまだ早いか」
波打ち際を女性が歩いていた。時々、しゃがみ込む。綺麗な貝殻を見つけたのかもしれない。
雅樹は歩道を進んで、なだらかな斜面から砂浜に下りた。
椎井 莉鳥
はシーサイドタウンの自宅にいた。黄色いタンクトップに黒いパンツという軽装であった。
ちらりと窓の外を見る。空は青い。綿毛のような雲が浮かんでいた。
「出てもいいわね」
そのまま玄関に向かおうとして引き返す。クローゼットから取り出した白い長袖シャツを羽織る。
莉鳥は街中を適当に歩いた。ジョギングに勤しむ女性と出くわした。軽やかな動作で擦れ違う。
――学校で自主練という気分にはなれないわ。
冷やかな眼差しで道をゆく。歩きながら首筋に手を当てた。
「初夏のせいね」
尚も足を動かした。
丁字路に差し掛かる。防風林の向こうに大海原が垣間見えた。導かれるように足を速めた。
木の間に立った。
――何もないわ。
心に思いながらも下りていく。砂浜の感触を確かめるかのように歩いた。
足を止めた。
――ビーチバレーの跡地だけど、本当に何もないわね。私は最初の方の試合に出てあっさりと負けて、保健委員の救護活動がメインになったのよね。
何もない砂地に足跡だけを残して歩き出す。海から吹く風が程良く、安らいだ顔付きで散歩を楽しんだ。
最初に表情が陰った。少し歩いて立ち止まる。横手からきた人影に目を凝らす。気怠そうな歩みで海の方を見ていた。
――妙なところで出くわしたわ。
睨むような目付きで動きを止めていた。
――あいつ、鈍いようでいて勘は鋭いのよね。急に動くと気付かれるかもしない。でも、このままだと。
思い悩んでいる間にこちらに振り向いた。雅樹は締りのない笑みで手を挙げた。
「よう、莉鳥」
へらへらとした調子で歩いてきた。
「こんなところで何してるのよ」
「ただの散歩だよ。まあ、球技大会の影響も少しはあったかもな。そっちはどうなんだ?」
「似たようなものね」
素っ気ない態度を見せた。雅樹は機嫌を損ねることなく話を進める。
「バスケの試合は惜しかったな」
「そうね。スタミナの配分に問題があったわ。先を考えていれば、もっと動けたわね」
「ま、俺はその点、抜かりがなかったわけだ。計算に基づいた行動のおかげでドッジボールの試合を大いに盛り上げたからな」
雅樹は悠然とした態度を見せる。莉鳥の目が鋭くなった。
「私にはカサカサとコートの中を逃げ回っていたようにしか見えなかったけど」
「何だよ、そのカサカサって。俺はゴキブリかよ」
「そんなこと、一言も口にしていないわ。私の知らない間に人間を辞めたのなら仕方ないわね」
「それって自分の意志で辞められるものなのか?」
「辞めたことのない私に聞かれても困るわ」
莉鳥は自分の歩いてきた方向を見やる。
「雅樹、ビーチバレーの試合は楽しめたようね」
「まあ、そうだな。日頃は見れない真剣な表情が良かったよ。アタックも決まっていて迫力もあったよな」
「鼻の下も伸びていたよね」
「んー、どうだったかなぁ」
「物忘れが酷いのね。雅樹も齢ね」
「ピチピチの高三をジジイ扱いするなよ」
「勝手に玉手箱を開けないでくれる?」
軽く息を吐いて莉鳥が歩き出す。雅樹が横に並んだ。
「どうして付いてくるのよ」
「偶然、方向が同じってだけだろ」
「もう少し離れて歩いて欲しいんだけど」
「今日の俺はカサカサもしてないし、玉手箱も開けてないが」
雅樹は自身の服を引っ張って鼻に近づけた。
「ヘンな臭いはしないし、何の問題もないだろ」
「白いシャツに黒いパンツの色が被っているわ。ペアルックみたいじゃない」
「それは、そうだな。だけどさ、ペアルックは恋人限定じゃないんだから別にいいだろ。仲の良い友達だってする訳だし」
雅樹は同意を求めるような顔をした。莉鳥は足を止めず、横目で睨み付ける。
「そういう仲でもないし」
「そういう仲でないなら、どんな仲なんだ?」
「たぶん、そんな仲なのよ」
「なるほど、全くわからないな」
「そういう仲だからね」
禅問答をするように会話が流れてゆく。とても自然で二人だけの空間を作り出していた。
「それでいつまで付いてくるつもりなのよ」
「偶然が終わるまでじゃないのか」
「なるほどね。全く意味がわからないわ」
莉鳥は前を向いて歩く。その隣を雅樹が生欠伸を噛み殺しながら付いてゆく。
偶然が終わるその時まで、二人は砂浜を一緒に歩いて過ごした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月14日
参加申し込みの期限
2018年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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