とある休日、空は無垢な青に染められていた。
球技大会と同じ空に見える。足を止めていた人物は再び歩き出す。口元には微かな笑みが浮かんでいた。
独りで海岸線の道をゆく。賑やかな声が海風に乗って聞こえてきた。歩幅を小さくして砂浜に目を向ける。
若い男女が機敏な動きを見せる。ネットが見当たらない。コートの線は手書きのように歪であった。
その中、ビーチバレーを行なう。大会の一場面を切り取ったような熱意で取り組んでいた。
優しい眼差しで、いいね、と口にした。少し足を速めた。弾むような調子で先を急ぐ。
喫茶店の赤い屋根の一部が見えてきた。緩んだ表情で小走りとなった。
木目の美しいドアを開けると涼やかなカウベルの音が出迎えてくれた。テーブル席に座っていた面々が立ち上がり、こっちー、と笑顔で手を振る。ドッジボールで共に戦ったメンバーに小さく手を振り返す。
球技大会の熱い日々は過ぎ去った。
その余熱は未だに冷めていない。
人々の心に火を灯し続けていた。
今回のシナリオはタイトルに書かれた通り、球技大会の後日談となります。
球技大会に参加したことで新しい関係を結べたという生徒もいるでしょう(GA推奨)。
負けた悔しさや連覇を狙って、練習に励んでもいいかもしれませんね。
観客として関わったことで球技に目覚めた! そのような人が仲間内で楽しむ、なんてことも。
または球技大会の写真や動画を観て、ゆったりとした気分で休日を過ごしてもいいですよね。
もちろん、元のシナリオに参加されていない方々も大歓迎です!
寝子島高校の生徒は漏れなく球技大会に参加していることになっています。
観客も立場は同じで観戦していたことになります。
あの熱い三日間を思い出して、各々の休日をお楽しみください。