this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
愛ある全てのものへのダンジョン
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
■グロウオブハート
「とうっ――!」
真っ白な世界から飛び出した
椿 美咲紀
。
くるりんと宙返りをかけると、花咲く草原に着地した。
とても長い時間息を止めていたような気がして、大きく息を吸い込んだ。
両手を組んで頭の上へ。長く背伸びをすれば、一拍おいて涼しい風が吹き抜けた。
息を吐いて肩を落とす。
右を見ても左を見ても、草原と空と遠くの山々しか見えはしない。
「何かに呼ばれたような気がしたのですが……んー?」
顎に人差し指を当てて首を傾げるもなにもなし。
ふと、後ろに暖かい気配を感じた。
振り返れば……。
ハードカバーの本。器用そうな細長い指。地面に腰を下ろして曲げた片足。
吹いた風にページがあおられ、男性にしては長い髪が靡いていく。
「……やあ、美咲紀も来たみたいだな」
ぱたんと本を閉じて、
八神 修
が振り返った。
「シューくん。ここはどこなんです?」
「さあ、ね。けど心当たりはあるよ」
聞こえるだろう?
そんな風に言って、修は耳に手を翳した。
愛あるすべての者へ。
愛あるすべての者へ。
これは。
あなたの愛を証明するための冒険です。
かくして目の前に現われた白黒カラーの扉。
「いつもの冒険の始まり、なのですね」
美咲紀はパッと手を翳して光る花を掴み取った。
抜き身の刀が生まれ、刀の軌道をおうようにして桜の花弁が散っていく。
一方で修が手にしたのは89式アサルトライフルである。
無骨な銃だが不思議と柔らかなぬくもりがあり、修はどこかうっとりとした様子で表面を撫でた。
「美咲紀のことだ。花のことを考えてたんだろう?」
「シューくんのことだから、『あのひと』のことでも考えていたのです?」
修は唇の端で、美咲紀は満面に、それぞれ笑顔を浮かべて扉に手をかけた。
「さあ――」
「始めようか」
地底深く続く洞窟を駆け抜ける美咲紀。
土を割って現われる巨大な害虫を、花弁の幻影を散らしながら切り捨てていく。
「植物は私達と同じ生命。花は次世代へ繋いでゆく生命の流れの象徴でもあり、また時間の流れでもある……そう思うのです」
ずしゃあと崩れる害虫たち偽を向けて、美咲紀は瞑目した。
「これは私にとって、とても大切な事なのです」
「美咲紀、油断はするなよ」
彼女のあとに続いた修は、冷静な射撃で洞窟の奥から突き進んでくる悪い虫たちを散らしていった。
銃を握るたび、トリガーをひくたびに思い出す。
――恋なら盲目的に酔うのもよいだろう。だが愛はもっと相手に寄り添う心だと思う。
一緒にいられるなら、なにもいらない。
そんな気持ちが修の心に火をつけて、脳をクールに保っていく。
今はいつもの何十倍も感覚が冴え渡るかのようだった。
「洞窟を抜けるぞ」
「ということは……」
二人は急に開けた場所へと出た。
無数の松明に炎がつき、邪神の像が建ち並ぶ。
禍々しい邪教のしもべたちが武器を手に集まってきた。
「シューくん、ここは任せてください」
美咲紀は目をキラリと光らせると、群衆に向かって飛びかかった。
刃のはじける音、火花、火花、そして閃光。
すべてが過ぎ去った後には花吹雪が散り、髪をさっと整えた美咲紀が刀を下ろすさまのみが残った。
「……」
修は遠くを見据えた。
『あのひと』の力になりたい。笑顔でいられるように。
「君が俺にくれるほどの力を、俺は君に……」
修は銃を構え、突撃を仕掛けた。
行く手を阻まんとする者たちをなぎ倒し、時には柱を影にして精密な機械のように敵を打ち抜いていく。
「先が開けたぞ。走れ!」
修の呼びかけに、美咲紀がついてくる。
二人は巨大な門を駆け抜け、そして驚くほど広大な空間へと飛び出した。
大地に抜けた大きな穴と、美しく陽光を受けてひかる大樹。
美咲紀はその美しさににっこりと笑って歩み寄っていく。
修はその場にあのひとが居てくれればと思ったが……すぐに首を振った。
あのひとの居る場所は、もう分かってる。いつだって会いに行けるだろう。
この心に、愛のある限り。
そう、知っているのだ。
愛こそが、最大の宝であることを。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
青空綿飴
ファンレターはマスターページから!
お待たせしました、皆様!
愛を語るとき、人は自身を語るもの。
外部にあるようでいて、本当は自分の中にこそあり、外界とを繋ぐもの。
皆様の愛の物語を通して、皆様の深層に触れることが、できましたでしょうか。
これがまたひとつ、皆様の物語となれば、なによりでございます。
ともあれ!
久しぶりに皆様を描けて、とっても嬉しいです。
初めて触れた方も、とっても素敵でした。
また、寝子島でお会いしましょうね。ごきげんよう!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
愛ある全てのものへのダンジョン
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月08日
参加申し込みの期限
2018年03月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!