愛あるすべての者へ。
愛あるすべての者へ。
どこかの世界のなにかより、あなたをお招きします。
愛あるすべての者へ。
もしあなたにその故があるのなら、目の前の扉を開けなさい。
さもなくば、この夢から目覚めるがよいでしょう。
愛あるすべての者へ。
これは。
あなたの愛を証明するための冒険です。
■愛ある全てのものへのダンジョン
さあ、あなたの話をしましょう。
これはあなたの夢であり、あなたの愛であり、あなたの冒険を描くお話です。
ある夜……おっと、もしあなたが夜型の生活だったなら、昼。とにかくぐっすりと眠っている頃のこと。
あなたは深い深い、しかしどこか現実味のある夢を見ます。
ここはどこだろう?
真っ白な空間。地面も重力も、もしかしたら光さえないような空間。
そこへ突然重力が生まれ、あなたはすとん……と柔らかい地面に落ちます。
それが背の低い草が生い茂る草原地帯であることに、すぐ気がつくでしょう。
手に触れる草の感触。草と土のにおい。
遠くには青空と、くっきりとした山脈。
見る限り草原と山々しかなく、空気は不思議と澄んでいる。
そのままでいてもいいのですが、あなたにはある声が聞こえていました。
『愛あるすべての者へ。愛あるすべての者へ――』
声は最後にこう述べるのです。
『あなたの愛を証明するための冒険です』
振り返れば、そこには大きな扉がありました。
両開きの扉? お家の玄関のようなドア? それとも半透明な自動ドアでしょうか。
どんな扉であっても、共通してその先は見えません。わかりません。
何があるか分からない場所へ、あなたを導こうとしているのです。
扉の前には、一つの光。
あなたはその光に、胸と共鳴するような暖かいものを感じます。
それが愛に由来するものだと……あなたは気づくでしょうか。
それとも、無自覚にそれを抱いているのでしょうか。
あなたが光に触れた時、あなたには『武器』が生まれます。
未知の大冒険を進むための武器です。
この先訪れる、あなたへの危険。あなたを脅かすあらゆるもの。
そんなすべてに立ち向かうために、あなたに加えられた力です。
さあ、扉を開き、冒険へ出かけましょう。
その先にあるのは、山のような黄金でも不老不死でもまして世界の神秘でもありません。
あなたと、あなたの愛が、確かなものであるという証明に他ならないのです。
ようこそ、愛ある全てのものへのダンジョンへ。
フシギな夢に導かれ、あなたはここにいます。
あなたの見た夢の話を、ぜひ聞かせてくださいませ。
ここからは少しばかりメタな補足や説明をしていくので、ちょっとだけ気分を切り替えて参りましょう。
【愛ある全てのものへのダンジョン】
未知の世界へ旅立つ夢の扉と、その先に待つ多くの困難。
それらを乗り越えることが、あなたに課せられた冒険です。
冒険の行き先はサイコロが知っています。
サイコロに関しては後ほど説明するので、まずは『愛の武器』について説明していきましょう。
【愛の武器】
あなた(PC)はひとつだけ『愛の武器』を持っています。
それは光り輝く両手剣であったり、花弁の幻影を纏う日本刀であったり、無骨なアサルトライフルであったりします。
しかしその根源はあなた(PC)の愛であり、愛の対象なのです。
たとえば野球を愛している方が黄金のバットを武器にしたとしましょう。
そのバットは持ち主が野球を愛していればいるほど硬く強く振られ、愛を込めれば込めるほど敵を大空の彼方へと打ち出してくれるでしょう。
たとえば恋人を想う女性がアサルトライフルを武器にしたとしましょう。
恋人への愛が強ければ強いほど詰まらず止まらず弾を放ち、愛を込めれば込めるほど敵を打ち抜く力をもつでしょう。
ですから、アクションには『愛するもの』への想いや思い出を沢山詰め込んで、武器の力としましょう。
武器の形や力は自由に選ぶことができますが、例えば人や動物(ないしはそれをかたどったぬいぐるみや人形)といったものを生み出すことはできません。あくまで剣や盾や銃といった装備品になるでしょう。
なぜなら、愛はあなたの中にあり、対象とあなたを繋ぐためにあるから、なのです。
【ダンジョン】
さあ、冒険の行き先を決めましょう。
まずはコメントページに行って、あなたの愛するものを呟きましょう。(※1)
どんな風に大好きか、大切かを込めると、ダイスの女神が微笑むかもしれませんね。
すると発言の右上のところにサイコロの目が二つ表示されるのがわかりますか?
そのうち左側の目が、冒険の行き先を示しています。
■ダイス対応表『左の目』
1:炎の吹き上がる火山
2:氷でできた城
3:毒の臭いただよう森
4:怪物のすまうピラミッド
5:地底深く続く洞窟
6:邪教の神殿
ダンジョンにはその場所にちなんだモンスターが次々と現われ、あなたに襲いかかることでしょう。
愛の武器で戦い、突き進み、そしてダンジョンの『奥底にあるもの』へとたどり着きます。
そこに何があるのかは……きっと、あなたが一番よく知っているはずです。
(※1:もしコメントページに行き忘れておりましたら、こちらで代わりにサイコロをふりますね)
【協力プレイ】
どなたかと一緒にダンジョンへ挑戦したいあなた。
であれば、アクションにそれぞれの名前を書いて『一緒にダンジョンへ挑みます』と申告してみましょう。
そうすれば、フシギなことに同じ夢の中、同じダンジョンへと訪れます。
その際は二人のダイスロールのうち好きな方を申告して適用してくださいませ。バラけていた時はアドリブでどちらかを選ぶこととしましょう。
恋人同士がお互いへの愛を武器にしたり、同じものを愛する同志が力を合わせたり……なんだかワクワクしてきませんか?