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【ホームルーム】委員決定っ! 普通科篇
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●1組のホームルーム●
黒板に『学級委員選挙』の文字を書き終わると、
島岡 雪乃
は生徒に向き直った。
「言ってあった通り、今日はこのクラスの学級委員と各種委員を決めます。1年間続けるものですから、よく考えて……」
そこで島岡は言葉を切って、困ったように呼びかけた。
「あの……ごめんなさい、まだ他のクラスのことまで把握してなくって……どこのクラスの人だったでしょうか?」
島岡の視線を追って、1組の生徒たちも振り返る。
と、そこにいたのは
三月 紫尾
だった。
いかにも大和撫子という風情の紫尾は、島岡と目があうとおっとりと頭を下げた。
「私は 1-9 三月 紫尾 委員会に 参加は して いません けどよろしく お願い 致します」
きちんとした挨拶だけれど、1組のホームルームに9組の生徒が自然に交ざっているのは明らかにおかしい。
「今は授業中ですから、自分のクラスに戻って下さいね」
島岡は紫尾の背に手を添えて、教室から廊下へと出した。
ちゃんと自分のクラスに戻ってくれるかと心配そうに見ている島岡だけに聞こえるように、紫尾はそっと警告する。
「悪事を 働こうと している 者が あります」
「え? あのそれはどういう……」
島岡の問いかけには答えず、紫尾は1組を後にして廊下を歩き出した。
悪事とは何だろう。
紫尾の背中を見送りながら、島岡は不安を覚えながら考えた。けれど思い当たる節もなければ、どうしていいかも分からない。
何事もなくホームルームが終わりますように。
祈る気持ちでそう思うと、島岡は気を取り直して1組の教室に戻った。
「えっとどこまで話したかしら……とにかく、ちゃんと考えて選んで下さいね。それで……まずは学級委員を4人決めないといけませんので……えーっと候補者は……」
1組の生徒たちを前に、島岡はホームルームを進めようとしたけれど、さきほどの動揺の影響はまだ残っている。
「なんか島岡先生、いつも以上におたおたしとらへん?」
ヘッドフォンをつけている
長谷川 優雨
に聞かれ、窓の外に飛ぶ蝶々を眺めていた
屋敷野 梢
は、そうですねと視線を教室内に戻して答える。
「廊下から戻ってきてから、特に動揺してるみたいですねー。他のクラスの子がいるのに驚いただけなら、そのうちに元に戻りますよー」
さっきからずっと外をぼんやりと見ていたのにもかかわらず、梢はさらりと答えた。
「そのうちに……なのはええけど、このスピードでホームルーム中に委員決まるかな」
「えー、長引くのは困りますねー」
早く決まって欲しいのにと思いつつ、梢は教壇に立つ島岡を見やった。
立候補者が4人出れば、すぐに決まってしまうだろうけれど、だからといって自分が立候補するだなんて考えられない。生物部が忙しくなりそうだということや、晩ご飯の支度をしなくてはいけないから放課後の時間をあまり取られると困る、という事情もあるけれど、何よりも自分がそんな風に目立つ行為をするのは無理だ。
「こういうのは楽に早く終わって欲しいですねー」
誰かが立候補してくれるといいなと思いつつ、梢はまた視線を窓の外に移した。
「よう分からんが、とっとと終わって欲しいもんじゃ」
何だか面倒臭いと、業を煮やした
大田原 いいな
は立ち上がって大股に前に出て行った。
「あら、大田原さん?」
「こーゆー物はちゃっちゃと終わらせるに限るのじゃ!」
島岡が驚いているうちに、いいなはチョークを取り上げて皆に向き直る。
「立候補しようという者は手を挙げるのじゃ」
呼びかけると教室はしーんと静まりかえる。
「誰もおらんのかえ? このままだと全員先生指名になってしまうのじゃ」
「私が4人全員を、ですか……?」
どうすれば良いものかと、島岡は生徒たちを見渡し、目を逸らされて余計に焦る。
そんな様子を見ながら、
桜井 ラッセル
はかなり葛藤していた。
(なんとかしてぇ……)
このまま黙っていれば楽だけれど、誰もいないなら。
「立候補します!」
真っ直ぐに手を挙げると、教室にほっとした空気が流れた。
「俺が学級委員になったら、議題を積極的に発言して、それを試行錯誤してまとめ、スパッと決めたいです。みんなの意見を聞いて、できる限りいい答えを実現できるよう頑張りたいです」
一気に抱負を述べて椅子に座ると、今更のようにだらだらと冷や汗が流れてくる。
(うっわ~……すっげー真面目に言っちまったー……)
それだけ余裕がなかったということなのだけれど、教室内からは拍手が起きる。
「拍手いらねーから! ありがとう!」
照れて怒りながらラッセルは、なんだか嘘みたいだと思う。
小学生の頃は引きこもりで、立ち直った中学でも目立つような存在ではなかった。けれど寝子島高校に入学して、新しい人間関係が出来て、ラッセルは変わってきた。毎日たくさん笑って話せるようになって、今ここにいる。
そんな寝子島高校という居場所だからこそ、良くしたい。だから学級委員になってもいいと思えたのかもしれない。
まだ噴き出してくる汗をラッセルが拭いていると、
御剣 刀
が良い抱負だったなと話しかけてきた。
「俺は部活動やバイト、剣術の練習などがあるし、そっちに集中したいから委員への参加は出来ない。だけど何かあれば……学校外でも構わないから、相談に乗ったり手伝ったり出来ることがあれば言ってくれ」
「ありがとう。きっと力を借りないと出来ないことも出てくると思うから、もし学級委員になれたらよろしくなー」
そんな風に答えられる自分を嬉しく思いつつ、ラッセルは刀に礼を言った。
「他に立候補する奴はおるかの?」
ラッセルの立候補が一区切りついたのを見計らい、いいなは委員選出を進めた。
またしばらく沈黙が続いた後、今度手を挙げたのは
沙花島 ミハエル
だった。といっても、どうしても学級委員になりたかった、という訳ではない。誰も立候補しないなら自分が名乗り出ようと考えただけだ。
(学級委員……響きは良いが、貧乏クジも多い気がするんだよな~)
クラスの代表といえば聞こえはよいが、雑用を押しつけられたり嫌な役目も回ってきたりするのが学級委員というものだ。それを承知で、誰かがやらなければいけないのならとミハエルは立候補したのだ。
「沙花島ミハエルです。明確な動機というものはありませんが、学級委員としてただそこにいるのではなく、話し合い等で少数意見も取り入れることを目標としています。皆さんが学級委員と認めて下さるのであれば、それに応えられるよう頑張りますので、よろしくお願いします」
やりたい、という気負いがない分、ミハエルの抱負には緊張がない。皆が聞き取りやすい丁寧で紳士的なアピールを終えると、ミハエルは軽く頭を下げて着席した。
その抱負を聞いて、刀は良い意気込みだと思った。けれどきっとそれは大変なことでもあるだろう。もしミハエルが学級委員になったら、手伝えるところは手伝おう。それが委員会に参加出来ない自分の役割だと、刀は心に留めた。
やる気があって手を挙げてくれる奴がいるのは有り難い。そう思いつつ
宮田 厚
は学級委員選出を見守っていたのだけれど、そこから先は立候補も推薦もどちらの手も挙がらなかった。
(さっき先生、学級委員は4人って言ってたっけ。ということは、残り2人は島岡先生からの指名? 誰になるんだろう……)
立候補するつもりはないけれど、先生に指名されるということは、その人なら出来ると先生が言ってくれているのと同じ。そう思うと、指名されたらちょっと嬉しいような気もする。いやきっと、実際指名されたら、うわっと思ってしまうのも確かだろうけれど。
「先生、定員に2人足りませんけれど、指名する人は決まってるんですか?」
ミハエルの質問に、島岡は困った顔で生徒たちを見渡した。
「どうしましょう……」
「そうじゃなぁ……そこの黒髪の貴様! お主はどうじゃ?」
いいなに指され、
橘 千歳
は戸惑った。1組に黒髪の生徒はたくさんいるけれど、いいなの視線は自分に向いているようだ。
「え、私……?」
「そうじゃ。お主が学級委員ということで良いかの?」
「私は口下手で華もないし、学級委員というクラスの中心となってまとめていくような仕事はできそうにないわ。他の委員を志願しようと思うの」
「他の委員か……それも必要じゃな。じゃあそっちの黒髪の貴様はどうじゃ!」
「まさかと思いますが、わたしを指名してますか?」
自分が指名されることなんて無いだろうと思っていた
上泉 睡蓮
は、目を見張った。
「その通りじゃ。こうして指名されたからには、ばーんとやるのじゃ」
「4人の学級委員……といえば、いわばクラスの四天王。そんな役目をわたしに……」
色白の肌に通った鼻筋、琥珀色の目は涼しげで。そんな麗しい目鼻立ちを持つ睡蓮だけれど、中身は実にザンネンな仕上がり、かつ調子に乗りやすいときている。
こんなことを振られたら乗らないはずがあるだろうか、いや、無い。
「分かりました! わたしも四天王の一角を担いますっ!」
睡蓮の答えに、よしとばかりにいいなは頷いた。
「決まりじゃな。あと1人……そこの栗毛の貴様はどうじゃ?」
指された
春日 はるか
は、ダメダメと顔の前で手を振った。
「悪いけど他の奴から選んでくれ。つーか真面目な話、一人暮らしでバイトもやってると、生徒会なんてやってるヒマねーんだよな」
一番の理由は面倒臭いからなのだけれど、それでも他人にそれを押しつけるばかりというのはあまり気持ちが良くない。
「ま、学級委員はできねーけど、困ったときの手伝いぐらならしてやるから気軽に言ってくれよな。学級委員だけに何もかもやれなんて言ってちゃ、クラスの意味ねーだろ」
「うむ……事情があるのなら無理は言えぬな。そうじゃ吾妻! 貴様、いいからやれ!」
「あ? 委員? 俺はやらねぇよ。メンドくせぇしな」
日直の号令かけも済み、あとは授業の終わりまでは用事も無いだろうと、椅子にだらりと寄りかかっていた
吾妻 優
はやる気ゼロの様子で答えた。
「委員が必要なら、大田原がやりゃあいいだろ」
「嫌じゃ! 委員になったら放課後はおろか土日祝祭日もないのであろ? 儂はそんな馬車馬のように働きたくないわ!」
「あの、大田原さん、学級委員はそこまで非道なものでは……」
いいかけた島岡の言葉は、優の抗議に遮られる。
「はぁ? そんなもん俺に押しつけるなよ」
腹が減ってきているいいなは、とにかく早く決めて何か食べたい一心で、優に委員を押しつけようとなおも強硬に言い張った。
「日直であることを忘れたという『ぺなるてい』として行えばよかろうが! ここで貴様がうんと言いさえすれば、学級委員は決まるというのに、ごねるでない! 担任が困っておるのが見えぬのか?」
「それは、あの……」
その原因はどちらかと言えばいいなの言動なのだけれど……確かに困り切った表情になっている島岡はいいなと優を見比べた。泣きそうにも見えるその目に……優はああとうるさげに前髪を払う。
「っ……。わかった、わかりました! やればいいんでしょう!?」
「決まりじゃ!」
……こうして、1年1組の学級委員は立候補、ノリ、押しつけの果てに、無事決定したのだった。
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イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
推理・サスペンス
定員
1000人
参加キャラクター数
83人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年11月23日
参加申し込みの期限
2012年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年11月30日 11時00分
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