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寝子島高校
【ホームルーム】委員決定っ! 普通科篇
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●2組のホームルーム●
桐島 義弘
先生が教室に入った時には、2組はもう皆がきちんと席に着いていた。
まだ新学期が始まって数日だが、騒がしさを嫌う桐島が厳しく指導してきた為だ。
それを満足そうに見渡した後、桐島先生は口を開いた。
「本日のホームルームは学級委員及び各種委員の選出をする。小学校中学校と、委員を選んできただろうから要領は分かっていると思う。委員にはこれから1年の間、それぞれの業務にいそしんでもらう。遊びではないのだから、しっかりと考えた上で選んで欲しい。ではまず……学級委員に立候補する者はいるか?」
桐島が言うとすぐに、
白咲 琴音
がすっと手を挙げた。
「私は暫定から正式に学級委員……いえ、学級委員長になるわ」
これまで暫定委員長とも言われてきた琴音は、迷い無く立候補する。
「寝子島高校の学級委員は長も副も無い横並びだから、学級委員長というのは存在しない。だがその意気は良しとしよう。何かアピールしたいことはあるか?」
「はい。高校生活というのは1度きりでたったの3年間だから、私たちはもっと謳歌すべきだと思うわ。ただ、学校には節度が必要よ。後の社会での協調性とかそういうものを養う為でもあるからね。私は学校生活をより良く楽しく記憶に残らせたいと思うわ。だからまずは私のクラスから始めたいと思うの」
真面目に話した後、琴音はちょっと表情を緩めて続ける。
「私は委員長とか風紀委員とか、そういうのに憧れてたりしたのよ。だって凛々しいじゃない。私そういうの好きよ。憧れだから立候補してるの」
だから、と今度は琴音は表情を引き締める。
「何かしらやる気がないのに、内申点目当てや悪いことの為に立候補する人は個人的には許せないわ。マニフェストは大事よ。でもね、それ以前に真摯に学校のことを考え、生徒のことを考え、思い出を作りたいと思う気持ちが大事よ」
不純な動機での立候補を牽制するように琴音はそう言ってアピールを終えた。
「他に立候補する者はいないか?」
桐島が尋ねると、今度は
八十八旗 信彦
が勢いよく手を振り上げた。
「ほう、八十八旗か。何かアピールしたいことがあれば述べると良い」
桐島に促され、信彦は考えた。
(今後の学校生活のためにもここはビシッと決めて、クラスメイトたちに好印象を与えておきたいところだねぇ。そーだなー、印象に残るには……まずインパクトだよね!)
何事も最初が肝心。
ここでキラッとビシッとキメておいて、八十八旗信彦ここにあり! とクラスメイトの脳裏に焼き付けておきたいところだ……と信彦は自分で一番決まっていると思われる笑顔を作った。
「やーやー、皆の衆、御機嫌よう! 俺がスマート&クールなイケメン男子でお馴染みの八十八旗信彦さっ!」
コレで掴みはOKのはず。今度は指を2本、頭上に掲げ。
「俺が掲げる学級委員としての目標は2つ!
1つ目は、イベントや行事はパーッと盛り上げる事ッ!
せっかくの高校生活、楽しまないと損だよねぇ。
俺と一緒にノリとイキオイで突き進もうじゃないかー!
で。
2つ目は、寝子島高校を私服化ッ!
ほらっ、制服ってなんだか没個性じゃね?
俺ってば、アイデンティティは大切だと思うんだー。
流石に完全な私服化は難しいかもしれないけど、例えば月一ぐらいで私服の日とかあったら面白いと思わないかな?」
こんな所かな、と信彦は満足げに演説を締める。
「さあさあ、諸君! 泥の大船に乗ったつもりで、どーんと俺にまっかせなさーい」
信彦は胸を張ると、どすっと席に座った。
「あー、八十八旗。私服がどうこうというのは引っ込めてもらいたいが、行事を盛り上げるのは良いことだな」
やりすぎは禁物だが、と桐島は付け加えた。
浅山 小淋
はそんな立候補者たちのアピールを熱心に聞いた。自分で立候補はしないけれど、やはり自分のクラスでどんな人が学級委員になって、どのようなクラスにしていくかというのは2組に所属する者として大いに気になる。
伊藤 佳奈
は琴音と信彦を見比べてちょっと笑った。
「なんか対照的だね」
佳奈は琴音のことを暫定委員長だと思っていたし、真面目でとてもしっかりしているから、学級委員をやっても大丈夫だと信頼出来る。信彦とは話をしたことはないけれど、演説を聴く限りでは明るそうだし、面白そうだからこれはこれでいいかも、とどちらに対しても肯定的だ。
他にはどんな子が立候補するかと興味津々で見守っていたのだけれど、それ以上立候補者は手を挙げず、桐島が推薦を募っても誰も反応しなかった。
「では残りの2人は私からの指名になるな」
誰にしようかと桐島が見渡すと、あちらでもこちらでもさりげなく目を伏せたりする生徒が出る。
「そうだな……伊藤、やってみないか?」
「えっ、あ、あたし……」
いきなり指名された佳奈は慌て、そして口走ってしまう。
「あたし体育委員になるつもりだから、学級委員は出来ません!」
言ってから、うわ~しまったと頭を抱えたけれど、口から出た言葉は戻せない。
「そうか。それなら伊藤は体育委員だな。今のうちに抱負があれば言っておくように」
まあ運動は好きだし、体育委員ならまぁいいかなと開き直りかかっていた佳奈は、桐島の言葉にまた焦る。
体育委員の選出はもう少し先だと思っていたから、抱負なんて考えていなかった。クラス中の視線が自分に集まるのを感じ、大勢に注目されるのが苦手な佳奈は、それだけで心臓が止まりそうになる。
「あ、あの、とにかく一生懸命頑張りまひゅ」
そんな短い言葉でも噛んでしまい、これから体育委員として行事の際に前に出ることがあったらどうしよう、と佳奈は不安になるのだった。
(ヤベッ、先生がコッチ見てやがる)
握 利平
は桐島と目を合わせまいと、目を伏せ息を凝らした。机の下でぐっと強く拳を握りしめ、背中を少し丸め加減にして、桐島の視線をやり過ごそうと試みる。
学級委員なんてやる気はさらさらない利平だから、ここで目立ったらおしまいだ。こういうのは目を合わせたら負けと相場が決まっているのだから。
桐島のほうを見ないようにして、けれど視線の端っこでその動向を観察する。
しばらく利平の座っている席の辺りをさまよった視線は、やがて別の場所へと移った。
(ふうっ……どうやら視線は通り過ぎたようだな)
やれやれと緊張が緩んだ瞬間。
ボン、と机の下で弾けた何かが、利平の机を跳ね上げた。
「ぐおっ!」
利平には何があったのかはすぐ分かった。利平のろっこんは拳を全力で握りしめると発動する。そしてその拳を開いた時、そこに圧縮されていた気体を一気に解放するのだ。
うっかり握りしめていた手を開いたが為に、解放された空気が机に当たり跳ね上げたのだ。
空中にジャンプした机はガンッ、と着地し、その衝撃で机の中身をこぼした。
「しまっ! ぬあっ!」
「何を暴れているの? ホームルーム中よ」
獅子尾 優華
が力強い眼光を有する赤い瞳で睨んでくる。
「いや、これは、まあ事故みたいなもんで……」
言い訳しながら顔を上げると……ばっちりと桐島と目があった。
「どうやら握はどうしても学級委員がやりたいと主張しているようだな。よし、1年間頑張ってくれ」
どっと汗が噴き出てくる。が、悔やんでももう遅い。
(やっちまったー!)
何でこんなことに、と拳を握りしめようとして、利平は慌ててその手を緩めた。
ふぁ……と
ブリジット・アーチャー
は小さくあくびをした。
学級委員なんてやっても面倒なだけであまり面白そうじゃないし、生徒会にも今のところ興味はないからパス。それよりも、昨日遅くまで本を読んでいた所為で眠くて仕方がない。
もう寝ないといけないとは分かっていたけれど、ちょうど主人公の推理ショーが始まって、面白いところだったから止め時を逃してしまったのだ。
(私以外の誰でもいいから、早く決めてくれないかしら)
何度目なのかもう分からないくらいのあくびをブリジットがかみ殺した時。
「ぶりちゃん! ぶりちゃん!」
前の席の
桜庭 円
が椅子ごと体をくるっと回転させて、ブリジットに向き直った。
「まずいよ、このクラスの学級委員って眼鏡の子がいないよ!」
「……は?」
何を言われているのか分からなくて、ブリジットは瞬きした。人の話が分からなくなるほどに眠気が襲ってきているのだろうかと、我が身の状態を訝しむ。
「学級委員って、眼鏡で、おでこが広くて、三つ編みだって有史前から決まってるじゃないか!」
円の主張に、ああ大丈夫、おかしくなっているのは自分の耳ではないようだとブリジットは安心した。
だが現状を鑑みるに、ホームルーム中に思いっきり先生に後ろをみせて大声で話している円をこのまま放置しておいたら、確実に自分にまでとばっちりが及ぶ。
かくなる上は、とブリジットは桐島に向けて呼びかけた。
「先生、桜庭さんが委員について何か意見を持っているそうです」
「ちょっとぶりちゃん……!」
「さぁ桜庭さん、そういうことは私にじゃなくて、前に出て先生や皆に言わないと、ね」
「どうした桜庭。意見があるなら言ってみなさい」
桐島に言われ、ならば、と円は教壇に駆け上がった。
「義弘先生! 学級委員には必須事項があるのさ! 今から説明するよ!」
そもそも、と円はさっきブリジットに語った持論を展開した。
「学級委員といえば、眼鏡、広いおでこ、三つ編みは必須! そして箒を持って掃除しながら、『男子ー! ちゃんと掃除しなさいよ!』って言ったりしつつ、眼鏡はずして三つ編みを解いたら、超絶美人! それが学級委員なギャップでもて始めるのさ!」
「それは……ライトノベルや漫画の中の委員長像だよねぇ」
ぽつりとこぼした
天禰 薫
の呟きを聞きとがめ、円はよりエキサイトする。
「その委員長像が人類の理想だからこそ、そうやって取り上げられるんだよ! 学級委員だから頭が良くなる訳じゃないんだ。眼鏡をしている学級委員だから、補正がかかって頭が良くなって交渉とか強くなるのさ!」
円は強く語ったが、クラスメイトはぽかんとしている。
(もしかして外した……?)
円がこっそり焦りだした頃。
「分かった」
と桐島が頷いた。
「えっ義弘先生、分かってくれた? やったー、同志よ」
「いや、言っていることはよく分からんが、とにかく眼鏡で三つ編みの学級委員が必要だと言うことだろう。だったら桜庭が髪を伸ばして三つ編みにして伊達眼鏡をかけれぱ解決だ。これで学級委員は決定だな」
「えーーっ!」
円の抗議の声は、ぱちぱちと起こった承認の拍手に消された。
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イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
推理・サスペンス
定員
1000人
参加キャラクター数
83人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年11月23日
参加申し込みの期限
2012年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年11月30日 11時00分
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