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風にのったラブレター
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【コンビニにおける猫事情】
ここに、シーサイドタウンで一人暮らしをする少女がいた。
春日 はるか
。そんな彼女が両手に持つのは、自炊用の食料品の山だ。
(八百屋には行ったし、肉と魚も買っただろ。あれ、醤油がそろそろ無いんだっけ?)
小綺麗な雑貨や趣味の店が並ぶなか、はるかの目当ては食品と日用品だ。
バイト代が限られているなかで、堅実にやりくりをしないとならないのだ。
(味噌はかーちゃんに送ってもらったのがあるし、こんなもんか。あとは……)
「シャンプーとトイレットペーパーの買い置きも欲しいよなあ」
(しっかし、俺もう完全に主婦みてーだな)
買い物リストを頭の中で並べ替えながら、両手にさげた買い物袋を見て思う。
(ま、嫁に貰ってくれるようなヤツのアテなんかねーんだけどな)
しかし、嫁ならいる。恋人の声や姿を思い浮かべて、はるかの表情がゆるむ。
「おっと、コンビニ寄ってくか。……って、なんだあ?」
コンビニ前で足を止めたはるかが、すっとんきょうな声をあげる。
その声に驚いたのか、ちょうど隣をすれ違おうとしていた同じ学校の一年、
常葉 治
が、きょろきょろあたりを見回した。
「え、えっ、なんですか?」
「あ、わり。ほらコンビニ、猫だかりがすごくてびっくりしたんだ」
「まあ、本当ですね」
コンビニ前に猫がたむろしているのはいつものことだが、今日はことさらに多い。
「あー、あれ寿司屋のおっちゃんか!」
猫に囲まれて仏頂面をしているのは、この先にある寿司屋の店主だ。
「懐かれてんなあ」
「すごいですね」
治が口元を押さえて一歩後ずさる。
「食いもんの匂いでも染みついてんだろ」
(あれ、でもおっちゃん、牛乳なんて買ってんのか。寿司って牛乳使わねーよな?)
店主がぶら下げてるのは牛乳だ。しかも二本。
(よっぽど好きなんかね? まーいーけど)
「あの、このへんの人ですよね。私、こっちのほうってあまりくわしくなくて」
治がはるかの買い物袋を見つめて言う。
「実はクレープを食べてみたいんです。食べたことなくて。おいしいお店知りませんか?」
「へー、食べたことねーの? めっずらしいなー! ええと、あ、そこそこ」
はるかは移動販売車を見つけて、指さした。
「あそこ、うまいらしいよ」
「ありがとうございます!」
頭をさげる治に、はるかは手を振った。
「ん。じゃーな!」
はるかを見送り、治はいそいそとクレープを購入した。
「おいしい!」
メニューを見たときは、何を注文していいのか迷ったけれど、かわいい見た目にたがわぬ甘さに笑みがこぼれる。
「クレープを食べながらショッピング。旧市街とは違う趣がありますね」
治は、旧市街にある料亭旅館の若女将だ。
若女将たるもの、島の事情に通じていなくては、ろくに案内もできやしない。
そんなわけで今日は、新しい店舗の並ぶこのあたりを、実際に歩いてまわることにした。
(あこがれのクレープも食べられたし、あとはお店をあちこちのぞいてみようかな)
このへんは洒落た店構えの店舗が並んでいて、歩くだけでも心が浮き立つ。
「あっ」
思わず治が立ち止まったのは、春の新作が並ぶ服屋の前だ。
「わあ、このスカートとっても素敵!」
「あら、本当。それいいわね」
ひとりごとのつもりが、背後から声をかけられて、ぱっと振り向く。
人なつこい笑顔を浮かべた三年生が立っている。
葵 水姫
だ。
「でも、これは君のほうが似合いそうね。私はもうちょっと、はっきりした色あいのスカートが欲しいかな」
そうして物色をはじめる水姫に、治もうずうずして、一枚のスカートを差し出した。
「あ、だったらこれなんてどうですか?」
丈は短いが、この人に似合うと感じた。
「うわあ、これはテンションあがっちゃうわね!」
年も雰囲気も異なる二人だが、洋服の趣味に関しては共通のものがあったらしい。
そこからしばし盛り上がって、楽しい時間を二人は過ごした。
【コーヒーショップでほっとひといき】
風宮 悠
はコーヒーショップ前でしゃがみこむ女子生徒を見かけて、立ち止まった。
(もしかして具合悪いんでしょうか……?)
「あの……」
どう声をかけたらいいのか悩むうちに、その人が地面に向かってつぶやくのが聞こえる。
「こんにちは、アネモネさん。いいお天気ね」
そうして立ち上がったのは、同じ一年の
椿 美咲紀
だ。よく見ると、店の扉の前には春の花であふれる花壇があった。
「あ、ごめんね、二人とも。入り口ふさいじゃってたね」
(二人?)
美咲紀の発言を疑問に感じて振り向くと、悠のうしろにもう一人、同じ学校の生徒がいる。
「はい、どうぞ」
美咲紀が扉を開けてくれたので、悠はつい流れで店内に足を踏み入れた。
(わあ、いい香り……)
「はー。この香り、癒されますねー」
一緒に入った少女が、相槌を打つように言った。
屋敷野 梢
だ。
あてもなくぶらぶらとしていた果てに、なんとなく入ってしまったお店だけれど、ここなら急に頭が痛くなっても休んでいられるかもしれないと考えて、カウンターで注文をする。
悠は最近、原因不明の頭痛に悩まされているのだが、今日はいまのところそんな気配もなく快適に過ごしていた。
(よかった。今日は何かいいことがありそうな気がする……です)
梢が迷うそぶりもみせずにオーダーをした。
「あ、私ブレンドコーヒーのホットでサイズは普通のと、クッキーお願いしまーす。あ、砂糖とミルクはいりませーん!」
梢にクッキーがおいしいと教えてもらい、悠もコーヒーとあわせて注文をする。
せっかくだからといって、三人同じテーブルについた。
「ふー。やっぱコーヒーはブラックで、ガツンと苦味が来る、とびっきり濃いやつを飲むのが一番いいですねー」
梢が満足げに息をつく。
「コーヒー好きなの? 私もここのはおいしいって思うよ」
美咲紀につづいて、悠もコーヒーをひとくちすする。豆の香りがひろがって、お腹がぽかぽか温まった。
「ふんふん~♪」
伊藤 佳奈
がご機嫌でコーヒーショップを訪れたとき、店内には同じ学校の一年生が三人テーブルについているのが視界にはいった。
佳奈のお目当てのクッキーを彼女たちもつついているのを見て、ひとりごちる。
(やっぱりね~、おいしいもんね)
「クッキー山盛り、持ち帰りでおねがいします~」
もらったお小遣いで、おいしいもの巡りをするのだ。たくさん買ってたくさん食べたら、きっと幸せになれるにちがいない。
(あっ、そうそう、聞き込みもしようって思ってたんだよねぇ)
「あと、ちょっと質問なんですけど~、この写真の紙に見覚えないですか?」
回ってきたメールの内容に、手伝えることがあればいいなと思っている。
(ラブレターだって。ドキドキしちゃうよね)
同じキャットロードのお店なんだからわかりそうなものだけど、店員さんは写真を見ても、ぴんときた様子はない。
「個性的な字ですね」
と、手書きの文字への感想しか述べてくれない。
「ここにロゴが入ってるから、このへんのお店ですよねぇ?」
「ええ、たぶん。お力になれなくてすみません。お待たせしました、クッキーをどうぞ」
「ありがとうございます~」
情報は得られなかったけれど、クッキーの重みは心地よい。
(よーし、次はケーキ屋さんだぁ)
きびすを返した佳奈を、先ほどの三人組が手招きをしていた。
(ん~、なんだろ?)
何かを探しているらしい佳奈を呼び止めたのは、美咲紀だった。
「何か探し物?」
先ほどアクセサリーショップで購入したばかりの、伊達眼鏡をくいっと上げる。
占い好きの美咲紀は、毎朝の占いコーナーチェックを欠かさない。
今日のラッキーアイテムはクーポン券だったけれど、いつかこの眼鏡が役立つ日もくるはず。
(黒いフレームが、ちょっぴり賢そうでいいよね)
「うん、これ探してるんだ~」
佳奈の携帯で、噂になっているというラブレターの画像を見せてもらう。
「どれどれ?」
「そんなものがあったのですか? 全然知らなかった……です」
文面を読んでみるけど、いまいちぴんとこない。
それは悠も同じだったようで、困り顔をして小さな声で言った。
「あら……でもその内容って、本当にラブレターなの……でしょうか?」
「違うのぉ?」
「詩のようにも見えますし……。ほら、実はペットか何かに向けたものだったりとか……」
佳奈に見つめられて、悠の発言が尻すぼみになっていく。
「……あ、こんなこといったら台無しですね、ごめんなさい……です」
「ううん、でもそうかもよ」
美咲紀は悠の意見に賛成だ。
「これは猫ちゃんへの、愛の告白っぽいよね。すり寄る猫ちゃんをお持ち帰りしようとして、なかなかできないもどかしさを歌にしたんだと思うよ!」
「そうかなぁ、ラブレターじゃないのかなぁ」
「曖昧な文章ですよねー」
「猫ちゃんへのラブレターなら、猫缶を買ってきたほうが手っ取り早いよね?」
(猫ちゃんは、飼いたいと思った時が飼い時よね。まあ、覚悟が要るけど)
「見つかるといいね」
「うん、お買い物がてら、きいてみようと思って~」
梢がクッキーの最後の一枚を口にほうりこむ。
「はー、おいしー。しかしずいぶんと買い込みましたねー」
「クッキーおいしいもの。バターの香りが口の中でふわっと広がって、止まらなくなっちゃうからねぇ」
「あー、わかります。このコーヒーにもよくあいますしー。甘いのはあまり好きじゃないんですがー、ここのは美味しいですからねー」
「さくっとして、ほろってなるのがいいんだよねぇ」
しばらくわいわいと、クッキー談義に華を咲かせていた面々だったが、
「それじゃああたし、ケーキ屋さんに用があるからまたね~」
そう言って立ち去る佳奈をかわきりに、悠と梢も、席を立った。
「たのしかった……です」
「私もこのあと、本屋に行きたいんですよー。また今度ご一緒しましょーね!」
美咲紀は本屋に既に行ってきたところだったので、ばいばいと手を振った。
一人になり、鞄の中から、江戸を舞台にした妖怪系のライトノベルを取り出す。先ほど入手したばかりの新刊だ。
(少し休んで、それから私もケーキ屋さんで、クーポン使ってケーキ買って帰ろう)
おいしいと評判のケーキ屋さんが近くにある。
(チーズケーキとミルフィーユと、苺ショートも買おうかな。美味しかったら、誕生日のケーキもそこで買おうかなぁ……)
のどかな放課後の時間が過ぎていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月02日
参加申し込みの期限
2012年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月09日 11時00分
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