this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
つつもすすはらいて
<< もどる
1
…
14
15
16
17
18
…
29
つぎへ >>
「何、これ……」
音海 なぎさ
の知る風景とはあまりにも違う。黒髪のあやかしがなぎさの知る者たちを傷つけようと、すさまじいまでの暴力を振るっている。実際に、ケガをしている者もいた。見慣れない顔もいたが、みな奮闘している。理解できないといった風にあたりをみまわすなぎさは、忌竹を手にする
晴海 飛鳥
をみてほっと息をついた。
「気づいて持ってきている子がいたんだ、よかった。きっとああいうのは、女の子がやった方がいいかも」
(なら、ボクがやることはひとつだけだ)
決意とともに、顔を上げる。いつも持ち歩いている救急鞄の取っ手をしっかりと握り、なぎさはいちばん近くにいるけが人、
久坂 日和
に駆け寄った。科は違うが、同学年で顔は知っている。日和はだらだらと流れる血も構わず、妖怪つつもの差し向ける髪と戦っていた。
「久坂くん!」
「誰、だっけ?」
予想を裏切るのんきな答えになぎさはがっくりと来るが、すぐに気を取り直した。
「傷、ひどいじゃない! 治療しないと……!」
ざっくりと切れ、土がついた日和の腕と足をなぎさは消毒しようとする。
「ああ、僕はこれでいーんだって。つつもに、この傷全部おかえししてやるから」
「えっ? それが君のろっこん、なの?」
「そう。だからほっといてくれて構わないよ」
「で、でも! 足だけでもなんとかしないと!」
つつもの髪は回避するしかないだろう。傷ついた足では日和が危ない。えー、いいよめんどくさい、という声を無視して、なぎさは日和の足を治療した。礼もそこそこに、日和はさっそくつつもとやり合い、新しい傷をこしらえに向かって行く。なぎさはそれを見送りながら、なぜか自分の内に力がみなぎるのを感じていた。
「いまいましい。壊れたものを、なぜ壊れたままにしておかない」
「わっ!」
なぎさを狙って黒髪が飛ぶ。かわせたのは、偶然だとしか思えなかった。
「誰かのために力を貸すのは当然でしょ!?」
「……くだらぬ!」
最前線で戦う者たちを、鎌のようにしならせた大振りの刃で牽制し、残りの二本をなぎさに向かわせる。癒す者、助け合う者。なぎさは絶対に生かしておけない存在だった。
(よけられない!)
迫る黒い槍が奇妙にゆっくりに見えた。
(……でも、この攻撃がボクに向かっている間は、みんなは無事なはず。できたら、これをチャンスに変えて……)
スローモーションで槍がなぎさに迫る。横から人影が現れ、なぎさの前に立ちはだかった。衝撃。肉を切る鈍い音。鮮血。時が本来の流れを取り戻した時、目の前にはみぞおちと左腕を貫かれた日和が立っていた。
「久坂くん!!!」
「……おかえし」
手を広げ、ここは通さないというポーズをとったまま、日和はただ一言口にした。唇の端から、つうと血が流れ出す。それと同時に、つつもの桃色の着物の袖口と帯上が、赤く染まっていく。日和が貫かれた場所とまったく同じところだ。
「久坂くん、久坂くん! しっかりして!」
「あー。痛たた……これ、骨折はおかえしできないから……いって……」
日和の『ハンムラビの法則』は、つつもの体にも同じ外傷を与えていた。だが、まったく同じ深手と言うわけではないらしい。現に日和は意識を失いそうなほど消耗しているのに、つつもは多少顔をゆがめながらもまっすぐに立っている。
「治療するから、いったん下がろう! 誰か!」
援護して、というなぎさの意味を汲み取り、エレノアが水から生まれる粘着罠を、飛鳥が声のブロックを放つ。この期に及んでも人を助ける行為を貫くなぎさを新たな黒髪が追うが、
「……氷華」
十秒の集中に成功した
海神 湊面
のろっこんによって、つららのように固められ、寸前で止まった。なぎさは無事に日和を連れて木々の陰に隠れる。
「無茶だよ! あんなの作戦じゃないよ!」
叱るなぎさを、うるさそうに日和は見やった。傷と出血で朦朧としており、眠そうな目は疲労で完全に閉じてしまいそうだ。
「ちょっと、リタイヤ……お昼寝しとくね。おやすみー……」
なぎさに傷の手当を任せ、日和は意識を手放した。傷は思った以上に深い。手当てをしながら、なぎさの目にはじわじわと涙が浮かんで来ていた。
「ボクはみんなを信じてる。みんなで力を合わせて、あいつを……!」
許せないのは間違いない。絶対につつもを倒したい。けれどどうしても知りたいと思ってしまっていた。
彼女は、なぜそれほどまでに怒り、憎むのか?
<< もどる
1
…
14
15
16
17
18
…
29
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
つつもすすはらいて
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月19日
参加申し込みの期限
2013年08月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!