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つつもすすはらいて
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エレノア・エインズワース
もまた、九夜山の黒くうねる怪異を見た。場所は神社で間違いないだろう。
「さすがに教室からではよく見えませんが……場所が場所だけに、日本の古い伝承や、妖怪に関係あるものが出没したと考えるべきでしょうね」
せっかく登校してきたというのに、エレノアは席を立ち足早に帰宅する。
「ふふふ。妖怪ですって。どんな姿をしているのかしら」
危険な場所に赴くはずのエレノアの顔は楽しそうだ。ピクニックに行くような感覚で選び取るのは空のポリタンク、それも俗に一斗缶と呼ばれる18リットルもの水が入る大きなものだ。バケツ、双眼鏡、そしてろっこん発動に欠かせない、いつもの水鉄砲。多くのものが寝子校付近から直接神社に向かう一方で、エレノアは猫又川を経由するルートを取った。川の水を半分ほどタンクに収めると、少女が山道を持ち運ぶには少々きつい重さになった。それでもエレノアは両手で取っ手をしっかりつかみ、よろけもせずに静かに目的地へ近づいて行く。
「あれですね」
木立に隠れつつ、双眼鏡で様子を見る。あたりは森の木陰だけでは説明できない薄暗さに覆われていた。すでに戦っている者たちがいる。人同士で争っているのは、操られてでもいるのだろうか。妖怪なら、それぐらいのことはできてもおかしくない。
「妖怪というからどんな醜悪な姿かと思えば。なかなか美貌の少女ではありませんか」
エレノアはつつもの姿を見て、大いに興味をそそられた。耳をそばだてなくても聞こえてくる、『つつもは人間を憎み呪う』という声。生え出た髪は嵐のように荒れ狂い、容赦なく人を襲うというのに、中心のつつもは冷たい表情をたたえてじっと立っているだけ。まるで人形のようだ。
「人形のような少女、少女のような人形、どちらでしょうね」
じっと見ているといろいろ思い出したくもなるが、エレノアはその考えに自分を埋めることはなかった。さらに境内の観察を続ける。どうやら櫛を頭に挿された人間が操り人形と化しているらしいということも分かった。
「美しい少女の姿をした妖怪の、狂おしいまでの情念のこもった櫛。殺してあれを奪ってみれば、今までにないおもしろみが味わえるかもしれませんね」
人命救助でも、妖怪討伐でもない独自の視点と目的を持って、エレノアは行動を開始した。タンクからバケツに水を移しはじめる。
神無月 ひふみ
は腕力の
七夜 あおい
、爆音攻撃の
雨寺 凛
の二人を相手に奮闘していた。後方からは
晴海 飛鳥
が『ソリッドボイス』を飛び道具に支援する。
(こっちの子は脚を狙えば倒せる! 音がすごい黒髪の子は気絶させないとダメかも……)
凛は攻撃するとき必ず耳をつまむようなしぐさをする。つまり片手は使えないということだ。ミドルレンジの距離を保ちながらひふみはチャンスをうかがう。あおいのパンチを素手で止めて流したひふみの動きを封じようと、凛が右耳に手をかけた瞬間を狙う。左の袖を引き、ローキックを当てて重心を崩す。普通の女子ならこれで十分倒れるはずなのに、凛はバランスを立て直そうとしていた。
(どうしよう!? この子思ったよりタフだわ!)
うわんというハウリング音がひふみの頭に響く。頭が割れそうだ。黙らせるには突くか、肘を打ち込むか……骨の一本も折ってしまうかもしれない。ひふみが一瞬の躊躇を見せるその間に
『どりゃー!』
操られた凛の首筋から背に、飛鳥の言葉ブロックが連続ヒットした。衝撃で音は止み、凛はひふみの胸に倒れこむ。頭からは、櫛がぱたりと落ちた。あっけない決着に、ひふみは仰天する。
「ひょっとしてこれが!? しっしっ!」
ひふみはお守りを握りこんだ手で櫛を払った。ばちりという音を立てて櫛ははじけ飛び、遠くに落ちる。その櫛を見て、つつもは怒りをあらわにした。
「貴様! 私の櫛を!」
意識を失った凛を引きずり、ひふみは後退する。飛鳥がぐったりとした体を受け取り、木陰に横たえた。髪のひと束を差し向けようとするつつもに、ひふみは叫ぶ。
「その忌々しい護符を渡せ!」
「いやよ!」
「おのれ! 皆殺しにしてやる!」
「やれるもんならやってみなさいよ! 私には仲間がいる! 人間を操らなきゃ何もできないあんたなんかに、絶対負けない!」
つつもをもっとも怒らせる言葉。結果すべての髪束がひふみに向けられる。その瞬間、花梨は超人的な跳躍力で飛ぶ黒髪の高さに達した。ひふみを狙った黒髪は、はるか手前で
犬神 花梨
の手により、ざっくりと斬り落とされていた。宙をくるりと舞って着地し、花梨は赤黒く染まった腕で挑発のサインを送る。
「てめェの相手は俺様だって、言ってんだろ」
斬られた髪は、ざっと音を立ててもとの異常な長さに戻る。つつもの怒りに燃える目と、花梨のバトルの興奮にたぎる目がぶつかり合った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月19日
参加申し込みの期限
2013年08月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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