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寝子島高校
つつもすすはらいて
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もうすぐ授業が始まるというのに、
綾辻 綾花
は教室を飛び出していた。授業より大切なことがあった。そのために、自分のできることをしなければいけなかった。目を閉じ、周りの喧騒を遮断して、自分の記憶を懸命にたどる。
(これでもない……。これも違うわ! 九夜山、黒い影、行方不明……。それらに関係のある本は……)
同寮、同室の
野々 ののこ
から「
七夜 あおい
が夜中にいなくなった」と聞かされてから、綾花はこうして一人今までに読んだ本についてひたすら思い返すという見えない奮闘を続けていた。眼鏡をかけて読んだ本が理解できるという知のろっこん『読破』で得た、膨大な書籍の記憶。それをたどって、いちばんの親友であるあおいを救う方法を見つけたかった。すべてを覚えているとはとても言えない。本当に役立つ記憶があるのかも自信がない。それでも綾花はこの方法にすがらずにはいられなかった。人に聞いていては間に合わない。
(あおいちゃん……。無事なの!? あの黒い影の中でどうしているの?)
神社の黒い影は妖怪だと誰かが言っていた。神の宿る場所である神社に、なぜそのような怪しいものが現れたのか。綾花には、友を飲み込み荒ぶる黒い塊が、穢れの具現に見えた。
(穢れ、汚れ……神社を清めることができれば……そうだ!)
綾花は神事について書かれた本を思い出す。きっと図書室にあったはずだ。幸い図書室の書籍はきちんと整頓がされている。綾花は記憶を頼りにすぐ目的の本を見つけ出した。
「あった! ……忌竹、ひょっとしたら」
新築工事の前に行われる地鎮祭。大切に使った道具を供養するすす払い。それらに共通する祓い清めの竹、忌竹の記述が確かにあった。簡易的にでも清めの儀式を行えば、事態を好転することができるかもしれない。
「神社に行けば、きっと竹が手に入るはず!」
その時、綾花は図書室の本棚の間を過ぎる人影に気がついた。覗き込むとその人影は同じ学年の
御剣 刀
だと分かった。
「あの、本を、お探しですか?」
「ああ、あの山の黒い塊について調べたいんだが……。役に立つ本はどこかと思って」
刀は九夜山の方を見やる。
「私、図書委員です。それに、今そのことについて調べていました」
同じ目的のために動く仲間を見つけ、綾花は刀と情報を共有することにした。自分が知る、忌竹の可能性について伝える。刀は状況を把握するために現場に急ぎ、綾花は寝子島神社へ忌竹を調達に向かうことにして別れた。
「御剣くん。……気をつけて」
「そっちも。俺は仲間と合流するつもりだから、大丈夫だ。忌竹、効果を期待してる」
刀を見送って、綾花は歩き出す。ずっと目を閉じ、頭の中を探っていたせいか少しふらつく。けれどのんびりしてなどいられなかった。大切な友が傷つき、倒れる姿を思い浮かべるだけで震えそうになる。綾花は自分を叱咤して、もつれそうになる足を必死に動かし、島でもっとも大きな神社、寝子島神社に向かった。
刀が校外へ出ると、
橘 千歳
と
小山内 海
、そして
桜庭 円
が待っていた。
『あおいちゃんがいないって りょうでののこちゃんにきいたの』
ののこから話を聞いた海はそう刀に伝える。いち早くあおいの失踪に気づいたののこは、街中に飛び出して行ったと言うのだが……
『ひょっとしてあのくろいののなかにいるのかも』
海は最悪の可能性を予想する。
「ぼくもそう思う。最初は黒いまりも? なんて思ったけど……」
そう言う円は大きなカバンを背負っている。中には『必勝装備』が入っているのだという。
「あと、千歳ちゃん」
部室から持参したステンレスの物干し竿を千歳に渡した。受け取っては見たものの、さすがに変ではないかと思う。何のつもり、といいかけて千歳はやめた。
(なるほどね……。私のろっこんは棒状のものさえあれば発動できるもの)
「行こうか。もうすでに誰か到着しているかもしれない」
四人はうなずき、九夜山を目指す。いつもなら和気藹々とじゃれあう面々だが、今日ばかりはぴりぴりとした空気が漂っていた。歩くほどに近づいてくる闇のような黒い影に、本能的な危機感を抱かずにはいられない。
「桜庭さん、他には何を持ってきたの?」
物干し竿を掲げ持つ千歳が問う。円は背負い袋を開いて見せた。
「足を絡めるのに使うボーラでしょ、弾弓、ロケット花火、ライターだよ」
「だんきゅうって……」
「パチンコだよ、パチンコ! ぼくこういうの得意なんだ」
『まどかちゃんは うんどうしんけいばつぐんだからね』
意外に古風な円の表現に千歳はちょっと面食らった顔をした。海はにこにこと相槌を打つ。海の変わらぬ笑顔は、張り詰めた空気を和ませてくれていた。
「か……刀君は、やっぱりそれよね」
千歳は『思い切って』刀に話を振る。刀の手には手になじんだ木刀が握られていた。
「ああ。むしろ千歳が自分の木刀を持って来なかった方がどうかと思ったが」
「くっ……!」
さらっと名を呼んでくるところも、指摘されると痛い突っ込みも、千歳の心にそれぞれの意味でずしんと響く。
「わ、私は今日はこれでいいのよ! こちらの方が圧倒的にリーチがあるわ」
「うわ! 危ない、歩きながら振るな!」
舞は自分の動揺を振り払うように物干し竿をぶんぶんと振り、刀はそれを慌てて制止するのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月19日
参加申し込みの期限
2013年08月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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