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五月病は恋の始まり
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校舎内には煙いような土埃の匂いがこもっている。それがグラウンドや更衣室になると、よりいっそうもうもうたるものがあった。学校にいるときは基本、気にならないのだけど、ふとした拍子にこれを自覚しがちだ。
だからそこから離れて校門脇、いつもの待ち合わせ場所まで出てくると、なんとも爽やか、肺の中にまで透明の、すっきりした空気が入り込んでくるような気がするのだ。
ちょうど門のくぼんだ位置にあるこのお気に入りの場所は、外からも内からも見えにくく、それでいて気持ちのいい風は吹き込んでくるので、このところ
七音 侑
のお気に入りの場所になっていた。
秘密の誰かを待つには最良の場所ではないか。たとえば……彼氏とか!
うにー、と侑は伸びをする。首筋がばきばきと音を立てる。膝の裏が突っ張っていた。
今日も練習きつかったなー。
といっても練習そのものには問題はない。問題は、練習にともなうもろもろのことだ。
四月で侑は二年生になった。めでたいことに陸上部にもたくさん新入部員が入った。そういうわけで彼女には、これまでにはなかった仕事、すなわち後輩の指導というものが課せられるようになったのだった。
つい最近まで中学生だった子らの、トレーニングメニューを考えなくてはならない。体作りだけじゃなくてメンタルにも気を配る必要があるし、『いい先輩』たるべく新人らの名前やキャラクターも覚えなければならない。ヒヨコみたいな一年生の面倒を見るのは楽しいことも多いけれど、対象人数が多いのだから楽ではなかった。
それでいて自分も中堅選手として、体作りに弱点克服、走り込みを徹底する必要があった。もう『一年生だから』という言い訳は使えない。三年生や顧問教師から求められるものも大きくなっていた。
部活を離れてもひとりの学生として、侑の周囲には変化がつぎつぎ訪れている。クラス替えなど環境の一変にはようやく慣れてきたものの、勉強も難しくなってきたし、そろそろ進路のことも考える必要が出てきたのだから、ここに限ってももてあまし気味だ。
ゴールデンウィーク前くらいまではいい意味で緊張感があったのでなんとか対応できてきた。しかしこの時期ともなるとやや、息切れしてきたというのが正直な感想だった。
このとき、
「待ったか?」
と、腕のストレッチをしながら
工藤 耀
が姿を見せた。
「ううん。ウチもいま来たとこ」
「そっかそっか」
去年は同じクラスだったふたりだが、進級して9組と10組に分かれてしまった。寂しくないと言えば嘘になる。でもその分、こうして待ち合わせして帰るひとときが、とても貴重で充実した時間となった。
「よし、誰もいない」
校門付近をぐるっと見回し、侑は耀と連れだって学校から出た。
特に隠そうという意図はないが、なんだか照れくさいこともあり、侑は耀と先日のバレンタインから付き合うようになったことを周囲に言っていない。といってもまあ、勘のいい人にはとっくに気づかれているような気もするのだが。
「うー……なんか最近疲れる」
歩き出してすぐ、侑が言ったのはこれだった。
「新入部員も入って今までとは違う大変だしなんかダルー……」
「わかる。俺もそうだから」
「工藤君も?」
どうして? と言う侑に、
「バーカ、考えたらわかるだろ?」
やれやれ、と耀はあきれ顔をした。
「サッカー部もたっくさん新入部員入ってんの。個人競技の陸上とちがってこちとらチームスポーツだからな、遣いたくもない気を遣って、場を盛り上げようと話を振ったりさ……正直サッカー部二年の気苦労はそっちの数倍だと思うぞ」
「うにっ!」
これには侑も異論を唱えた。
「ウチだって二年として、気づかい心配り大変なんだにー。個人競技のほうがむしろメンタル重要なんだから-! もうやだー!」
「いーや、サッカーのほうが大変だね」
「陸上だに!」
と言い争いになりかけたところで、どちらからということもなく顔を見合わせてふたりは微苦笑した。
「……やっぱ俺たち、疲れてるのかもな」
「みたいー……」
エネルギー補給しないとな、と耀がつぶやいたとき、目を丸くして侑が応じた。
「工藤君もそう考えてたの!?」
「おうよ、疲れがたまったときには甘いものがいいらしいな。明日あたり行ってみるか……」
「行きたい! スイーツ食べ放題!」
まるで互いが互いの考えを読んでいたかのよう。ふたたび彼らは顔を見合わせていた。やはり笑っている。
しかし今度は微苦笑なんてものではない。大笑いだ!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月18日
参加申し込みの期限
2018年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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