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●食いつくせ! 橙の子猫珠
「くっ……非常に恐ろしい敵であった」
まほろと夏朝が黒白の子猫珠をつかまえて子猫たちが消え、我に返った
小犬丸 信乃
と
鴉取 荘助
は、ほかの色の珠を捕まえるのに協力しようと、今度は食堂に向かった。
「次は負けぬ!」
意気込む信乃の半歩後ろで、
「はあ、いい写真が撮れた」
荘助は風呂上りのように上気してつやつやした顔になっている。
食堂では、
御剣 刀
と
マリエッタ・ラシュリエ
と橙の子猫珠が、大食い競争の真っ最中であった。
中でも刀の食いっぷりはすさまじい。
「うん、米が美味い。やっぱり日本人は米だよな! ご飯のおかずが美味しいぞ!! とんかつにエビフライにアジフライに親子丼! コロッケ、塩じゃけやイワシもいいな」
食べる! 食べる食べる食べる!
「こんだけ食ってもただ! いや、子猫珠をゲットするための報酬先渡しか! なら負けられないな、意地でも食うぞ! ちゃんと味わってな!」
この調子じゃたおやかな女子大生のマリエッタに勝ち目はないだろうと思いきや、マリエッタもペースを崩さず食べる食べる食べる。実は彼女、見た目に似合わず「やせの大食い」なのである。
マリエッタは大食いにはコツがあると知っていて、それを実践している。
肉料理の場合、いきなり肉を食べない。必ず野菜から先に食べる。野菜が胃袋でクッションになるからだ。それから鶏などのさっぱりしたものから食べ進める。少しずつ濃厚な食べ物へと移行する作戦である。
「レモン、梅干し……ん~~っ」
時々、すっぱいものの名前を言って口をすぼめるのは、唾液の分泌を促して飲み込みやすくするため。さすが理系の大学院生。理論的にもぬかりがない。
もちろん橙の子猫珠も、そんな二人に引けを取らない食べっぷり。
食べ始めたときより確実に体が大きくなっている。
「大食いか」と信乃はひとつ頷いた。
「ならば猫殿、一つだけお願い事がござる。大食いに使用する食べ物は其処な者に作らせたいのだが構いませぬか?」
荘助を指すと、橙ちゃんは二つ返事で頷いた。
信乃は荘助を期待いっぱいの目で見上げる。
「荘助、楽しみにしているからな。励めよ」
「任せてください腕によりをかけて作っちゃいますよ~」
とそこに、颯爽と
新田 樹
が現れた。
「大食いなんて楽しそう。私も混ぜてよ!」
あとからの参戦は不利なようにも思えるが、要は、一番食べればいいのだ。
参加者が増え、大食い競争の第二ラウンドの幕が切って落とされる!
「焼きそばパンにから揚げパンも美味いぞ、ここの学食はハイレベルだからな!!」
学食メニューをあらかた食いつくし、購買部メニューに手を付け始める刀。だが、さすがにペースは落ちてきているか。
「焼きそばパンか~、おいしそう!」
樹は、含みのある顔でかぶりつく。
(口に入れた物を私のろっこん<箱庭(リトルガーデン)>で瞬間移動させちゃえば、お腹はからっぽのままいっぱい食べたように見えちゃうんじゃない?)
そう思ってかぶりつき、もぐもぐしながら、
(口の中の焼きそばパン、ゴミ箱に瞬間移動しちゃえ)
と念じる。
ところが、口の中の焼きそばパンは一向になくならない。
しかたなく今食べている分は胃の中へ流し込んで、樹は策を練り直した。
(口の中に入れる前ならどう?)
残りの焼きそばパンを口にもっていき、今度は噛む手前でろっこんをかける。樹の手の中からパッと食べかけの焼きそばパンが消えた。
(うまくいった。でもこれだと、食べ物がいっぺんに消えてろっこんでズルしてるのバレちゃうな)
今の瞬間にバレなかったのは、焼きそばパンがある程度減っていたのと、みんな自分の食べ物に夢中だったから。カレーやラーメンだと皿ごと消えるってことになるかもしれないし、そうなったら怪しさ倍増だ。
(うーん、どうしよう。ふつうに食べて適当にリタイアしようかな)
思案しながらメニューを眺めていた樹の目に飛び込んできたのは「シューマイ」!
(これなら一口で口の中に入るから、その瞬間に消えてもバレにくいかも!)
そこで樹は、シューマイ作戦に切り替えた。
「とりあえず、シューマイ100皿!」
厨房ではコック帽をかぶった荘助が腕を揮っている。
食材は願えばぽんぽんと出てくるので、ありがたい。
「はい信乃さん。ご飯とシラス入りの卵焼きとほうれん草のおひたしです。大食い競争とはいえ、栄養バランスは大事に食べてくださいね」
信乃は出てくる料理をパクパク食べる。
「うむ! やはり荘助の飯は美味いな! これならいくらでも食えるぞ。おかわりだ!」
ものすごく早いわけではないが、箸を止めることなく上機嫌で食べ続ける。ご飯の茶碗にお米のひとつぶも残すことなく、魚の骨もきれいに取る。そのあたりは祖父に厳しくしつけられていて、行儀がよいのだ。
「猫殿、速度が落ちておられますぞ。残すようでしたらこちらの皿へ」
――お、大きなお世話にゃ! まだまだにゃ!
淡々と食べ続けていたマリエッタがちらりと顔をあげる。さすがの彼女も腹が膨れてきたか。
樹は自分の前にシューマイの山を作ると、できるだけその陰に隠れるようにして、口に入れる寸前のシューマイを窓の外に瞬間移動しまくっていた。
と、マリエッタが窓の外を見て、目を瞠る。
「ちょ、なにあれ! シューマイの雨が降ってる!」
樹は、あっ、ヤバっという顔をした。
もちろんそれは、樹が瞬間移動させたシューマイである。調子に乗ってペースを上げすぎたせいで、ろっこんのコントロールが適当になり、結果的にシューマイの雨を降らすことになってしまったのだ。
樹の仕業だとはバレなかったが、本人的に、このへんが潮時かという気持ちになった。
(みんなのペースがすごいし、誰か勝つでしょ。私はあとは、一番食べたいものを食べて終わりにしよっと)
樹が〆にサンマさんランチとケーキを頼んで、揚々とリタイアしたのち、マリエッタがリタイアし、信乃も「ごちそうさまでした」と丁寧に手を合わせて箸をおいた。
戦いは、橙ちゃんと刀の一騎打ちとなり、最後は――
――まいったにゃ。もう、これ以上食べられないにゃ……。
「ごっつあんです!」
まるまるとした顏になった刀が、食いしん坊万歳の面目を保ったのであった!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月30日
参加申し込みの期限
2018年02月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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