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並走せよ! 暁の神速ランナー
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「ねえ、すばる。幽霊ランナーの話、聞いたことある?」
ミステリ研の部室にて、
ブリジット・アーチャー
はいつものように
新井 すばる
に話しかけた。妖怪異変に都市伝説、魔障の脅威に意味不明な神魂の影響と、オカルトやファンタジーと言った単語では表現しきれないものがはびこっている寝子島で、幽霊伝説などなんの珍しさもないものだった。それでもブリジットがこの話を話題に上らせた理由は二つ。幽霊がかつては島に生きていた人間であったことと、ミステリ研会長としての『勘』がうずいたことからだった。
「あ、うん。その噂はボクも聞いたことあるよ」
ここまでなら、会話はブリジットの予想通りだったのだ。だが次の言葉は彼女にとって思いがけないものだった。
「大学行ってみる?」
「なんですって?」
同じ島にある大学で、いずれは同級生の少なからぬ数が進学するであろう場所だ。縁もゆかりもない、とまでは言わないが、高校生がいきなり大学に乗り込んで相手にされるものだろうか。ブリジットは驚いて聞き返した。対するすばるはにこりと笑う。
「大学なら魚の配達でよく行くし、食堂のおばちゃんとも仲いいんだ、ボク」
すばるの話では、『おばちゃん』は食堂勤めが相当長く、ひょっとしたら事件当時も学校にいたかもしれないのだと言う。もしそうなら、幽霊ランナーの生前の手がかりを知るのはかなり容易となるだろう。
(なるほど。どこに縁が転がっているかはわからないものね)
ブリジットはすばるの意外な人脈に、ひそかに感心するのだった。
大学までの道は、すばるが先導しブリジットがそれについていくという、いつもと逆の形になった。道すがら、二人は目下の話題の的である幽霊ランナー、時に神速ランナーとも呼ばれる存在についてそれぞれの考えを述べてみる。
「やっぱり未練、かなぁ」
すばるは少しだけ歩く速度を緩め、ブリジットに並ぶようにして言う。
「早朝、雨の日に走る幽霊……。何か起こったんだ。片方が亡くなって、それが引き金で、もう片方は島を去った……これって、よっぽどだよね?」
ブリジットは渋い顔をして小さく首を振る。すばるの推測を否定しているわけではなく、自分にはわからないし安易に同意はしかねる、という意味だ。すばるはブリジットが何を言わんとしているかはよくわかっていた。
「うん。推測、仮説を立ててみるだけじゃきりがないよね。先入観は捨てるよ。でも……」
(自分が練習を休んだその日に、相棒が事故に遭ってしまったなら)
(二人で走っていたときに、目の前で相棒が事故で亡くなってしまったなら)
(ボクだったら、そんな時どうするだろう。きっと後悔するだろうな)
昔、とある大学生二人に起きた事件。すばるはつい、わが身に置き換えて考えてしまう。
(ブリジットさんはどう考えているのかな?)
と、隣を見れば、
「事件の匂いがするわ……」
と、【お嬢様めい探偵】は、またもや方向を見失った推理を行おうとしているのだった。
すばるは慣れているだけあって堂々と門をくぐって行く。対してブリジットは、何も悪いことはしていないのにめったに入らない大学内の敷地へ、少しおっかなびっくりに足を踏み入れるのだった。
時間はランチタイムのラッシュも過ぎ去った頃合である。学生の姿もまばらになった食堂に、すばるは迷わず入っていった。目当ての人物を見つけて、高々と手を挙げる。
「おばちゃーん!」
「おや、すばる君。今日はお願いしてなかったはずだけど?」
声に応えて、恰幅のいい初老の女性がカウンターにひょっこりと姿を見せた。昔ながらの割烹着を思わせる白衣とほっかむりが似合う。
「配達じゃないんだ、ちょっと聞きたいことがあって」
「おや、何かしらね?」
女性はちょいちょいとすばるを手招きする。ブリジットにも笑顔を向けてこう言った。
「立ち話もなんだし、お座んなさいな。ほら、そっちの美人の彼女さんも」
「あ、違うよ彼女なんかじゃないんだ……」
「何を言ってるのさ、立たせといちゃかわいそうでしょ。ほらこっち」
「ブリジットさんは部活の……もーおばちゃん、話聞いてよ」
途端すばるは焦り始め、必死に否定する。それを見たブリジットの顔は心なしか憮然とした感じになってしまったが、これに気づいてくれる人間はその場にいなかった。
仕事で縁があるとはいえ、部外者であることには変わりはない。すばるとブリジットはできるだけ手短に用件を尋ねる。
「おばちゃん、寝子島街道の神速ランナーの噂は知ってる? 昔から、ずっとマラソンしてるって言う……」
「ああ、もちろん。でも、どうしたの突然?」
「やっぱり知ってるんだ!? よかったら教えてくれないかな」
「私たち、幽霊事件のことが気になって、ちょっと調べているんです」
「そうは言ってもねえ……あまり聞いて楽しい話じゃないよ?」
おばちゃんの話してくれた話はこうだった。二人は確かにこの大学の学生で、記憶が確かなら事故が起きたのは今から二十四年前のことだと言う。おばちゃんは飲食業にずっと携わっていて、寝子島キャンパスができてからは大学食堂で働いている。島の昔の出来事にも、学生たちの噂話にも詳しかった。陸上部のホープを相次いで二人も失った当時の学内はちょっとした騒ぎになり、食堂で突然泣き崩れる陸上部員の姿も見られたそうだ。
「あたしもただの食堂のおばちゃんだからさ。いちいち名前を聞いたりはしないわけよ。だからその子たちの名前までは、ちょっとわからないねえ」
「どんな事故だったか教えてもらえますか?」
ブリジットの問いに、おばちゃんは残念そうに首を振った。交通事故だったことだけは間違いないというが、当時の職場ではその話はタブーになっていて、話題に上ることはなかったのだ。おばちゃんのすまなそうな顔に頭を下げて、すばるとブリジットは大学食堂を後にした。
「すばる。図書館に行くのはどうかしら? 二十四年前の六月の新聞記事を調べればわかることがあるはずよ」
ブリジットはそう持ちかける。それから、どこかで今、自分たちとは別の方法で事件を調査している
桜庭 円
のことを考える。
「今も片割れがどこかで走っていれば、何かわかるかも知れないわね。円が見つけて来てくれるといいんだけど」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月18日
参加申し込みの期限
2013年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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