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並走せよ! 暁の神速ランナー
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「幽霊ねぇ。死んじまったとはいえ、俺の先輩であることには変わりねぇ」
神無月 文貴
の耳にも、街道を走り続ける幽霊の噂はとっくに届いていた。彼も木天蓼大卒業生の一人である。義理に厚く、人情を重んじる文貴にとっては、二人の親友を分かつ悲劇は見過ごせないものに感じられた。そして何より、彼はその二人に見覚えがあったのだ。
「二十年前か……」
旧市街に生まれ、小さなころから島中をほっつき回った文貴である。夜明け前の寝子島街道も、当然彼の遊びのテリトリーに入っていた。夜露か朝靄か、しっとりと湿った街道を、リズミカルな靴音が行く。見れば二人の男子大学生が、すがすがしい表情で並んで駆けて行くのだった。まだほんの子供だった文貴にとって、青春の一こまを切り取ったようなその光景は、ひどく印象的だった。
「やっぱり、あの時の奴なんだよな……」
生気に満ち溢れ、心から楽しそうにしていたあのランナーが、今はただひたすら走るだけの幻影と成り果てている。なんとか幽霊を打ち負かそうと、一緒に走ろうとするものもいたし、幽霊誕生悲話をおもしろ半分に強調するものも出始めていた。
「そんなんでいいはずがねぇだろうが……あいつが一緒に走りてぇのは友人一人に決まってる」
つぶやく文貴の様子を大きな目でじっと見ているのは
晴海 飛鳥
だ。二人がいるのは神無組の事務所。泣く子も黙る組長を前にして、飛鳥はごくごく普通に言った。
「フミッキおじさんも、気になるんだね」
彼女にとっては、文貴は極道の親分ではなく、小さいころから知っている近所のおじさんでしかない。
「まあな。なんとかしてやりたいってのが人情ってもんだろ」
文貴は立ち上がる。
「俺は木天蓼大のOB連中に聞き込みしてくる。大学行って、あとは電話だな。かけまくりゃどっかに繋がってんだろ。舎弟どもも動かすさ」
飛鳥もすっくと立ち上がった。今日は珍しく学校指定のジャージ姿である。
「じゃあ僕は行動あるのみで! 明日ランナーと一緒に走ってみるよ。今日はその準備として、トレーニングでもしようかな」
「やれやれ。飛鳥らしいっちゃらしいが……あんまり無茶はするなよ」
「大丈夫だよ! おじさんも気をつけて」
一見インテリ風、などと揶揄されることもある文貴だが実際その要素が強い。現在歩む道こそ一般的とはいえないが大学も卒業しており、一定以上の教養を備えている。大胆かつ熱血漢的なイメージとは裏腹に、じっくりと考えていちばん有利な道を選び、ことを運ぶ計算高さもあった。その文貴が第一に取り掛かったのは情報収集である。
まだまだ人生のひよっ子、二十歳にもなったばかりの若者たちであふれかえる木天蓼大学寝子島キャンパス正門前に、つややかな高級車が静かに止まる。開いたドアから出てきたのは、質の良い暗色のスーツに身を包んだ文貴その人だ。気の小さい生徒たちが思わずざわめき、好奇心の強いものが一心に見つめる中を、文貴はすたすたと歩んでいく。舎弟たちには車を離れたところに移動させるようにと告げた。そのまま向かうは研究。長い廊下に点々と続く扉とその上のプレートに恩師の名前を探す。
「あったあった」
目当ての名を探すと、文貴は扉をノックした。「おはいんなさい」と、少し懐かしい声が聞こえた。
「おやおや、神無月君か。君の活躍はつねづね聞いているよ」
「こりゃどうも。いったいどんな活躍の噂やら」
と、文貴は笑って流す。突然の訪問の詫びにと、手土産を渡した。
「君んところの人から連絡が来ていたから、来るのはわかっていたがね。どんな用件かな?」
「ああ、それなんですがね。実は……」
教授は、「最近その話題が流行ってるのかね」と不思議そうな顔をしながら文貴にことのあらましを語ってくれた。どうも他にも、大学まで問い合わせに来た者がいるらしい。教授は当時のことをよく覚えていた。小島選手と石田選手、この二人がいれば木天蓼大学の大学駅伝上位入賞も夢ではないと言われていただけに、その二人を相次いで失った当時は、陸上部、運動部のみならず大学全体が大いに揺れたのだそうだ。
「結局小島君は、退学して本土に帰ってしまったんだがね。私も説得したものさ」
「いえ、先生。助かりましたよ。在学年と名前さえわかればどうにでもなる。後は自分で探します」
「それにしても、幽霊の噂とはね……君も信じているのかい?」
一礼して去る文貴に投げかけられた教授の問い。それに文貴は笑って答えた。
「もちろんですよ。石田先輩は今でも走っているんです」
教授は文貴の言葉を信じているのかどうかはわからないが、そうか、とだけ答えた。
「ああ、そうだ。ずいぶん古いが、ひょっとしたらこれが役に立つかもしれない。持って行って構わないよ」
差し出されたのは、二十年前の消印がついた年賀状。小島の名前と、住所が書かれていた。
「これは……ありがとうございます。大助かりですよ」
大学を後にしてからの文貴の行動は早かった。インターネットで年賀状の住所を検索してみるとあっさりひっかかる。場所は『小島スポーツ』と言う名の本土の小さなスポーツ用品店であることがわかった。
「いきなりビンゴか。解決はあっという間かもしれねえな。車を出せ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月18日
参加申し込みの期限
2013年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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