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並走せよ! 暁の神速ランナー
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山道から飛び出してきたのは
島野 夏帆
だった。濃い色のレインコートとフードで姿を隠しているので、誰かはさっぱりわからなかっただろうが。近道を使って幽霊に並ぶと言う作戦を、本日実践しにやってきたのだ。
(げっ! 意外と人がいる! けど、私が前を走る限り、ばれやしないわ)
ひらりとガードレールを乗り越えて、躍るような身のこなしで街道に着地すると、そのままの勢いで夏帆は前を行く真央と、幽霊を追い始めた。
(夏帆ちゃんに天候による影響なんて関係なしなのよ! 一気に追い詰めるわ!)
それをさらに追い越して、目覚ましい速度で進むのは
御剣 刀
だった。この日のためにトレーニングと休養、メリハリのあるプランを立てて走りこんで来たのだ。
(並走だって? まずは勝つ! 俺の方が速い!)
幽霊のかつてのパートナーだった元選手が、街道を走っている。今まさにこの場にいる者たちは、それを理解し始めていた。
小山内 海
も泣く中年男と、彼を戦闘にして走る集団を自転車で追う。
(おじさん、がんばって。……あ、刀くんも走ってる! がんばれー!)
彼女の想い人は、あくまで自分と幽霊との戦いを見つめているようだ。その顔はとても真剣なものだった。
走るのは久しぶりだ。濡れた道路に足を取られて、右の足首を軽くひねった。小島はそんなことなど気にしない。眼鏡に水滴がまとわりついて視界を覆った。歩道にいる若者から、応援の言葉が飛んでくる。一緒に並んで走ってくれる者もいた。
「事情は聞きました。俺も一緒に走ります。がんばってください」
右の少年、
市橋 誉
が言う。小島の左には
市橋 奏楽
が並び、静かに会釈をして走り出した。無言だが、その心は喜びに大きく躍っている。
(誉と一緒にひとつの目標に向かって突き進む。懐かしいな。おじさん、そんなすまなそうな顔をしないでくれ。俺にこんな機会をくれて、幽霊にも、あなたにも、感謝したいぐらいなんだから)
小島の目からは涙が流れ出し、さらに視界を曇らせる。小島は眼鏡をつかむと、歩道に投げ捨てた。
小島は石田の幽霊に追いつけないままだった。しかし、後ろから『分身』に追い抜かれる間隔がどんどんと開いていく。なぜかはわからないが、分身は徐々に数を減らしているように思われた。ものすごいスピードで走っていたはずなのに、いまや石田は、小島が自分の背を見失わない程度のスピードで走っている。孤独な幽霊の背は、次第にはっきりとし、近づいてくるように思われた。
冴木 竜司
が加わる。いまだ
晴海 飛鳥
を担いだままだ。
「先輩! 先輩の無念やいかほどか……本当に走りたい奴、いるんですよね!? 俺も付き合います! 俺たちが! 夢は駅伝上位だぜー!」
「ちょっとちょっと! いい加減下ろしてほしいなー!」
走る神速ランナー・石田の前に躍り出たものがいた。再びカナリアに変化した
桜井 ラッセル
である。ラッセルははっきりと見た。ゴールに近づく幽霊の顔が、悲しげではなくなっていることを。
(よかった……! あんたの望みがかなうんだな? 俺も一緒に飛ぶよ!)
森 蓮
も走る人々の輪に加わっていた。いちばん長い間、幽霊を追い続けていたのは彼である。時には転び、倒れたりもして体には擦り傷がついていた。しかし今日、彼は確かな手ごたえを感じていた。体が軽いのである。きっと、何かが今日変わる。それを彼は確信していた。
(あなたにとって、良い変化が訪れますように)
そう願って蓮は走る。
極楽寺 かむり
の作った大アトラクションの上には、いつの間にか
志波 高久
が立っていた。中年男、小島をトップに走る奇妙な集団を見る。誰かがまわした朝ねこったーで、あれこそが幽霊の相棒だった男だと言うのは理解した。
「石田! 一緒に走ろう! 今から追いつくからな!」
涙声で叫ぶ男。とても美しい姿とは言えないが、高久はその言葉を尊いものだと受け取った。高々と築かれたアトラクション設備の上から、幽霊をまっすぐ指差す。その後、両の拳を胸の前でがっしと突き合わせた。彼のろっこん『心の打鐘』が発動する。
(幽霊に言葉が伝わればいいんだが)
見下ろす先では、弟である
志波 拓郎
や、他の陸上部の面々の姿も見えた。
「石田! 俺だよ! 小島だ! 島に帰ってきたんだ!」
その瞬間、ぐんと小島のスピードが上がる。次に、共に走る集団の足も速まった。海が引いていた『アクセラレイトライン』の加速線。その効果に乗って、人々は飛ぶように走る。
「これはなんだにゃ? すっごい速いにゃ! よし、今なら!」
青物 といき
の姿も見える。といきはスピードを上げて集団の前に出、ずいぶん間近に迫った幽霊に手を伸ばす。さすが幽霊と言うべきか、手はその体をすいとすり抜けてしまった。
(これじゃろっこんは発動できなさそうだにゃ。まあ、いいか! なんだか足が速くなったし、これで先輩と走れるのにゃ!)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月18日
参加申し込みの期限
2013年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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