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並走せよ! 暁の神速ランナー
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こんな時間だと言うのに、人がいる。しかも、けっこうたくさん。
樋野 秀吉
には意外だった。
「あ、誰か走ってる……けど、幽霊じゃないよな。あいつも噂を聞いてきたのか?」
眠そうな目はしているが、視力は悪くない。目を凝らすと、湿った空気の中複数の人間が街道を走っているのが見えた。
「なんだなんだ、幽霊と走りたいやつがこんなに……ってえええっ!?」
ものすごい勢いで、走る生きた人間たちを追い抜いて、青年の姿をしたものが向かってきた。
「すげぇはや……ってこんなの人間の速度じゃなっ……!」
それはまさしく、秀吉が出会うことを期待していた存在、『神速ランナー』の姿である。仰天し目をむく秀吉を一瞬で追い越し、景色が透ける体の幽霊ランナーは本土に向かう街道へと消えていった。……が、また、まったく同じ姿のランナーが秀吉に向かって走ってくる。また一人。また一人。
「ぎゃああああ! 幽霊! 人数増えてる! こっち来るっ! ヒイイィ!」
秀吉は絶叫しながら思い出した。自分でメモを取ったはずのもうひとつの特徴。『幽霊は街道を走るランナーの数だけ現れる』だ。走りすぎ、消えたと思えばまた来た方向から『別な』しかし『同じ』幽霊ランナーが現れる。つまり、この街道にはそれだけの数の生きたランナーがいて、幽霊を増やし、秀吉の恐怖を倍増させているのだった。そう頭の片隅で自覚する、その間にも神速ランナーは再び現れ、秀吉に向かって懸命に駆けてくる。
「神様仏様! 誰かお助けを! ナムアミダブツナムアミダブツ悪霊退散んんん!」
頭を抱え、かがみこんでわけのわからない念仏を必死に唱える。誰かがそこにいたら危ない、と言うようなことを叫んだ気がするが、秀吉にはそんなことに構う余裕はなかった。この怪しい念仏によって、秀吉の持つろっこん『憑かれてみた』が発動する。
秀吉の意識は失われた。幽霊は秀吉の体に入ったことでがくんと速度を落とし、立ち止まりそうになる。突如肉体を得た神速ランナーの顔に、初めて今まで見られなかった表情、戸惑いが浮かんだ。しかしすぐに、気を取り直したように走り始める。かなり早いが、肉体のベースはあくまで秀吉のものだ。普通の人間が走る程度のスピードで、神速ランナー入り秀吉は進んでいく。
じきに神速ランナー入り秀吉は、
極楽寺 かむり
特製の一大アトラクションにぶち当たった。ちょうどそこには、
市橋 奏楽
と
市橋 誉
の市橋兄弟も立ち往生していた。
「な、何だこれ? 昨日はなかったのに……」
「ご丁寧に鍵盤のあったところに作られてるな」
二人は車の少ない車道にいったん出て、アトラクションを回避する。
「あ! よけちゃいました! チィっ!」
「えっ? 君、こんなところで何してるの?」
「あああいえいえ! 何でもありません! 悔しくなんかありませんみなさんがんばってくださいー!」
本音がこぼれかけたかむりのそばに、ふらりと近づく影があった。
「ちょっとすみません!」
「はい?」
振り向くかむりの目の前には、わきゃわきゃと何かをつかみたくてたまらないと言うしぐさで両手を前に突き出した男子生徒……
冴木 竜司
が立っていた。この妙なポーズと、若干前かがみの姿勢さえ見なければ、陸上で鍛えあげた体を持ついい男なのだが。かむりは見知らぬ人物の放つ異様な気を感じ取り、「ひっ」と思わず小さな声を上げて後じさる。
「き、君も神速ランナーを何とかしたいと思ってるんだろう?」
「は、はい……あのっ、あなたは!?」
上ずった声で尋ねる竜司は、突如がばりとかむりの前で平身低頭、これ以上できないほど体を低く折りたたんで土下座を決めた。
「俺も同じだ! 協力し合おう! 俺が本気を出すために……その胸、揉ませてくださいっ!」
「えっ? ……えっ!?」
「違ーう! 違うんだ。俺の真なる力を発揮するためにはこういう内なるリビドーが必要なんだ!」
初対面のかむりに、ろっこんの説明をしていいものかどうか悩みつつ、竜司はできうる限りの釈明をする。その姿をかむりはわなわなとおののきながら見ていた。実は彼女もれっきとしたもれいびであり、無意識のうちに発動するろっこん『名被害者』を持ってはいたが、それが竜司に向けられることはなかった。第三者から見ればかなり変態的に見える言動だが、竜司の心は至極まともなのである。今、土下座してまで見ず知らずの少女に大いなる無茶振りをしているのだって、幽霊になってしまった大先輩、同じ陸上を愛した青年を成仏させてやりたいという真摯な願いの故だった。悲しいかな、その心が決して理解されることはないと思うが。
(何度も朝のジョギングで見かけた先輩。何年前の人かはわかんねぇが、成仏できずにずっとずっと、走り続けている先輩。そんなの辛すぎる、がまんならねェ! 俺でよければ、その未練を解消してやれれば……!)
「頼む、ちょっとでいいから! 一回だけでいいから! 無理やり触るつもりはな……」
「キャー! へ、変態ー!」
ぼぐしゃあ、という音を立て、かむりのいいパンチが竜司にめり込む。そのまま竜司は硬い舗装道に倒れこんだ。
「どいひー!!」
しかしこの程度で終わる彼ではない。くじけず立ち上がると、同じ二年の
晴海 飛鳥
に駆け寄った。どうも竜司は小柄な女性により強くリビドーを感じるらしい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月18日
参加申し込みの期限
2013年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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