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並走せよ! 暁の神速ランナー
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深夜の室内に、かちり、かちりという音が絶え間なく聞こえる部屋がある。妖怪ではなく、奇行でもない。夜更かしが常の
樋野 秀吉
が、ネットサーフィンをしている音だ。マウスのクリック音を立てながら秀吉が熱心に閲覧しているのは、オカルト・超常現象・都市伝説をまとめた情報サイトだ。
「へぇ……こんなのがいるのか」
秀吉はその中のひとつ、『寝子島都市伝説! 299号線に現る神速ランナーの幽霊!』に注目する。死んだ後も同じ場所を、同じ条件下で走り続ける幽霊。この幽霊は知られるようになってから長いことと、特に目撃者が多いことから『遭遇チャンス』と『管理人オススメ度』に星五つがつけられていた。
「首なしライダーなんてのはありがちだけど、ランナーの幽霊か……」
普段はオカルトなんてばかばかしい、という素振りをしている秀吉だが、実はその手のものに目がない。何せこうして、夜更かしまでしてオカルト情報サイトを眺めているぐらいだ。そのせいで寝不足が続いているのだが、しばらくはこの生活スタイルは改まりそうにない。夜中になると目が冴えてしまって、今日もまた空がうっすらと白み始めるこんな時間までネットを徘徊してしまった。
「ぜんぜん眠くないし、散歩がてらに行ってみるかな。噂の299号線。……別に、幽霊見たいとか思っちゃいないけど」
心の中はすでに期待で満たされていると言うのに、自分に言い訳をしながら、秀吉は手元のメモに幽霊情報を書き写す。『ジョギングをしている者がいると現れる』『悪天候の日に現れる』とのことだった。
(死んでまで走ってるとか……何かやり残したことや、未練があるってことか?)
秀吉は小雨振る未明の空の下を、寝子島街道299号線の東端を目指して歩き始めた。
「ああ、ちょっと……奏楽」
メールのあった次の日から、
市橋 誉
と
市橋 奏楽
の兄弟は、一緒にジョギングを続けてきた。だがこの日はちょっと様子が違う。寝子島街道についてから、誉はもごもごと兄に言う。
こんな言い方をするときは、やりたいことがあるのだ。しかも、できればこっそりと。奏楽は黙って誉に背を向ける。街道から町並みを眺めたいからそうしている、という風を装って。察してくれる兄に言葉のない感謝を向けつつ、誉は防水チョークを取り出した。朝もやと小雨の湿り気で黒く染まる街道に、白い鍵盤を描き入れていく。かつかつとチョークの立てる音で、なんとなく誉が何をしているかはわかったが、奏楽は知らないふりを決め込んだ。チョークの音は思った以上に長く続いた。
「できた」
声に振り向くと、思ったとおり、道路わきの白線に沿うように描かれた鍵盤。
「さすがに街道全部には描けないけど……これぐらいなら」
そうは言うが、描かれている鍵盤は十分に長い。よくもまあこの短時間で手早くきれいに書いたものだと奏楽は内心感心する。
「で、これをどう使うんだ?」
「そのときになればわかるさ」
幽霊はものすごい速度で走っていから、見てから走のでは間に合わない。誉は己のろっこん『奏でるもの』で、幽霊の走ってくるタイミングを感知できないかと考えたのだ。
(ただ、幽霊が質量を持つとは思えないから……音が鳴らないかもしれない)
それ以上説明をしないのは、したくないのか、できないのか。『ひと』の奏楽は、言葉少ない弟に助け舟を出した。
「そうか。じゃ、まずは一緒に走ってみないか?」
奏楽の提案に、今度は誉がうなずく。ウォーミングアップも兼ねて、鍵盤の手前あたりから二人は並んで走り出した。
制服を着ていなければ、高校生だと気づかない者もいるかもしれない。長い黒髪の小柄な少女、
極楽寺 かむり
は、未明どころかまだ真っ暗な寝子島街道にいた。街路灯がぽつぽつと灯を落とすだけの、車もまばらな街道沿いで、なにやら大道具をごそごそといじっている。どこから集めてきたのか、お手伝いのメンバーも何人かいた。路肩には軽トラックが止まっている。
「そこの柱にお願いします。はい、その辺から!」
かむりが『幽霊対策』として仕掛けているのは、謎の設備だった。イメージとしては、視聴者参加型の野外アトラクション番組『HATTORI』を想像してもらいたい。
柱と柱の間に渡されたロープネット。すべる坂道。聳え立つ壁。それらが歩道に沿って設置されていく。万一の場合に備えて、マットも下にきちんと敷いてある。
「お車の邪魔になるので、車道にははみ出さないようにお願いしますー」
反対車線側の歩道には、用途不明のバレーボール射出機。途中にはマラソン大会のような給水スポットまでもがこしらえられた。
「うーん……平均台とかハードルも必要かなぁ?」
こんな夜中に、なぜ、かむりはこれほどまでに大掛かりなことをやらかしているのか。それはひとえに、幽霊騒動に関わりたいと言う思いからであった。どのように関わりたいのかは、推して知るべきであろう。出来上がっていく一大アクティビティを眺めつつ、かむりは満足げにうなずいた。
「幽霊さんといえども道を走っているのですから、これだけ障害があれば少しは遅くなるかもしれないですー。ふふふ」
なぜか寝子島街道を外れる、高校へと続く道へも大道具を設置しようとまで考えたが、それはさすがにまずいのでは、とスタッフから進言されたのでやめておいた。島のほとんどの道は街道ほどの広さはないし、交通事故が起こっては大変だ。
「まー、うん……幽霊さんだけに効く障害なんてそうそうできないですもんね! みなさんもひっかかっちゃうかもしれないけどしょうがない、しょうがない」
かむりは舌をぺろりと出して、いたずらっぽく微笑むのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月18日
参加申し込みの期限
2013年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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