this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
並走せよ! 暁の神速ランナー
<< もどる
1
…
14
15
16
17
18
…
26
つぎへ >>
島から本土に入り、県もまたがぬごく近距離に、元・小島選手は住んでいた。まるで過去が忘れられぬと言うように、寝子島を見渡せそうな海岸沿いの下町に、小さなスポーツ用品店を構えていた。そのそばに、すうと一台の車が止まる。窓の中が見通せないようにスモーク仕上げのされた、どこかものものしい雰囲気がした。スーツ姿の男が運転席と助手席からすばやく降りて、後部座席のドアを丁寧に開ける。中から出てきたのは
添木 千唐
と、それに同行することを承諾した
八神 修
だった。
(近隣の小中学校への卸で生計を立てている、と言うところでしょうかね)
店構えと、店内のカウンター前にいる中年男性――おそらく彼が小島だろう――をちらりと見回し、素早く千唐は値踏みを行う。
「さて行きましょうか、八神くん」
修はうなずき、二人は並んで店内に入った。後ろからはスーツ姿の男二人が離れて続く。客とは明らかに違う様子の千唐たちをみて、いらっしゃいませ、と言いかけた店主の動きが中腰のまま止まった。不審げなまなざしでこちらを見る。
「小島さん、ですね? ずいぶん探しましたよ」
「な、なんだね。君もあの女学生の仲間なのか?」
千唐の問いに、店主の小島はおろおろと答える。
「はて、どなたのことでしょう。恐らくあなたにとっては同じことでしょうね。ならば、僕がここへやって来た用件もお分かりなのではないですか?」
「まさか……」
「ええ。あなたに、石田さんを救ってほしいんですよ」
その時、店舗の奥から中年女性がやって来た。どうしたんですか、といいかけた女性は、ただならぬ雰囲気に息を飲む。
「突然お邪魔して申し訳ありません。ご店主に大切な用があって訪問させていただきました。どうか落ち着いてください」
修が歩み出て夫人をなだめる。何か底知れぬものを感じる添木組の一行とは異なる雰囲気の修の言葉に、夫人は不安そうにはしているものの、おとなしく耳を傾けた。修は事情を説明し、ぜひ一日だけでいいから、小島氏を島に招きたいのだと説得した。古びた学報のコピーを見せると、夫人の目に涙が浮かぶ。
「ああ、この人は、石田くん……私も木天蓼大生でした。同級生だったんです。主人が一学年上で……」
泣く婦人を支えて、椅子に腰掛けさせてから、修は小島と千唐たちのいるカウンターへと戻った。
桜庭 円
を乗せて本土までやって来た
神無月 文貴
は、小島スポーツ店の前にすでに一台の車が止まっているのに気づく。一目で、『同じ筋』の者の車だとわかった。
「他にここに来そうなのってえと……あそこの連中かね」
文貴に気づいた男が、車から出て彼の進路を塞ぐように立ちはだかる。この動きを狼藉と受け取った、神無組の者たちは見えぬ殺気を発してこれに対峙しようとした。文貴はそれを手で制する。
「おとなしくしてろ。あちらさんも同じ考えのはずだ」
目の前の若衆に声をかける。
「俺と、このお嬢ちゃんだけ通してくれねえか。うちの連中は下がらせておく」
円に先に行くように手振りで促して、文貴は店の戸口の前でことを見守った。
文貴と円が店に入ると、修と目が合った。
「あれ、八神くん!」
「桜庭じゃないか」
そして千唐は、嘘だ、嘘だと首を振る小島を説得しているところだった。
「お友だちへの心残りがおありなら……これが最後のチャンスですよ? 嘘だと思ってくださってもいい。どうぞついてきてください。今すぐこの車でお送りしてもいい。宿泊費や旅費はすべて負担しますよ」
「そんなまさか! どうして今になって私にそんなことを言うんだ! やめてくれ!」
取り乱す小島の説得に修も加わる。
「小島さん、落ち着いてください。幽霊を信じなくてもいい。石田さんへの供養だと思って、俺たちと一緒に来てください」
「突然ごめんなさい! 電話をしたのはボクです。小島さん、お願いです!」
それに円も続いた。
「これだけは言わせてください。聞いてください。ボクの自己満足に過ぎないのはわかってる。でもあなたも、幽霊になってる彼も、縛られたままこの先を過ごすのは悲しいんです」
「事故の負い目を感じているのは理解してます。でも、石田さんはあなたを憎んでなんかいないよ。憎んでいたら『また一緒に走りたい』なんて言わない!」
「また……だって?」
「石田さんの幽霊は、そばを通るものに一言だけ言葉を発するんです。『また一緒に並んで走りたい』と」
修が円の必死の説得を補則する。幽霊の言葉を聞くや、小島の表情は驚愕の色に染まった。助けを求めるように妻を振り向く小島。だが妻は首を振る。小さく動く唇は『行ってあげて』と読み取れた。文貴は店のすぐ外から、その様子を黙って見ている。
「困りましたね。なぜそんなに渋るんですか。あまりに駄々をこねられますと……困ったことになるかもしれませんよ? ヤクザに目をつけられたり、ね」
<< もどる
1
…
14
15
16
17
18
…
26
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
並走せよ! 暁の神速ランナー
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月18日
参加申し込みの期限
2013年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!