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並走せよ! 暁の神速ランナー
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寝子島街道を一台の自転車が行く。乗っているのは志波三兄弟の長男、
志波 高久
だ。遠く福岡に離れて暮らし、競輪選手として活躍している高久だが、少しの間、弟たちの様子を見るため島に滞在していた。宿泊先のホテルに滞在しているばかりだと体がなまってしまうからと、島に置いてある『相棒』の自転車にまたがり、体がなまらないように軽いトレーニング気分で走っていた。そして彼もまた、二十年以上前からこの島にあり、今になって最も旬の都市伝説として知られるようになった『神速ランナー』の姿を見ることとなったのだった。
「なんだありゃ……幽霊!?」
思わず二度見して、それから自転車で追ってみる。最初は軽く漕いでみる。距離はどんどん広がっていく。少しだけ、本気を出して走る。開いた距離はまだ縮まらない。
「時速で六十キロ……いいや、七十ってとこか? 俺が全力で漕いでトントンだな」
高久は速度を測ったところで、追うのをやめた。だが、立ち止まったわけではない。少し離れて、後ろをぴったりとついて行くのだ。幽霊は振り向かない。
そういえばこんな幽霊がたまに出るとか言う話を、前に聞いたことがあったような。高久は定かでない記憶を探りながら、この世のものでないランナーを追う。
「並びはしないさ。ただ、追いかけさせてもらうよ」
(一人で走る君に、ささやかな応援がいてもいいだろ?)
ぼやけて読めない何か文字の入ったランニングを来て、背を伸ばし、整ったフォームで街道を東へと走っていく。スポーツウェアのデザインは少し古臭い。高久は幽霊ランナーを観察し続けていたが、本土へ至る橋の手前で幽霊に変化が起こったことに気がついた。
「なんだ? どうした」
もともとぼんやりと透けていたランナーの姿が、どんどんと曖昧なものになっていく。橋にたどり着く前にその姿は完全に消えてしまった。
「消えた……」
「兄貴……? なんで、こんなところに」
呆然と神速ランナーの消えた場所を見つめる高久の背後からよく知る声がした。振り向くと弟の
志波 拓郎
が立っている。
「どうした拓郎。トレーニングか?」
「ああ……すごく、早い奴を、見かけて」
「今の幽霊だな」
拓郎は無言でうなずく。悪天候をものともせず、朝のジョギングに出た拓郎は、寝子島街道を走っていた。そこで姿のはっきりしない『何か』にあっという間に追い抜かれた。負けん気に火の注がれた拓郎は、夢中で不明瞭な影を追いかけてきたのだが……
「追っかけてる自転車が……、兄貴で」
さらにその背後を追う自転車に乗っていたのは、実の兄、高久だったのだ。
「ああそうか。俺はホテル側から街道に入ったから、拓郎が見えなかったんだな」
「……幽霊、なのか……」
拓郎は兄と共に、幽霊の終着点である本土側の街道端を見つめる。
「自転車で追ってみたが、相当な速さだったぞ。時速七十キロぐらいは出てたんじゃないか?」
「……百メートルを、約、五秒、か……」
抜かれた時に、『また一緒に並んで走りたい』という声をはっきりと聞いた。しかし、拓郎の心に生まれたのは同情心や憐れみではなく、アスリートとしての対抗意識であった。
(できるなら、並んでみたい。いや、追い越してみたい。自分の力で!)
「くっ、もう……一回だ!」
拓郎は悔しそうに漏らす。何度も何度も、彼は神速ランナーに挑んでみたが、自動車並みのスピードで走る相手だ。簡単には並ぶことができなかった。自分のろっこん『ハイヤードジャンパー』を使えば、ジャンプの勢いをあわせて一気に並べるかもしれない。しかし拓郎はその考えを振り払う。
(ろっこんなしじゃ厳しいのはわかってる。でも何度でも、自力で挑みたい!)
彼の心に根付いたスポーツマンシップと、時代は違えど同じ陸上を選んだ仲間意識が、拓郎に正々堂々の勝負を選択させていた。泥まみれになっても挑戦し続ける弟を、高久は黙って見守っていた。もう少しすれば、幽霊が消える時間だ。そのときになったらねぎらって、シャワーでも浴びろと勧めてやろう。そう考えていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月18日
参加申し込みの期限
2013年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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