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【球技大会】とびきり熱い空の下
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【c】ビーチバレー(最終日)
「なんでだ?」
目を覚ました
星山 真遠
は枕元にあったスマートフォンを引っ掴む。眠そうな目で時刻を確認。早朝ではないが朝方であることに変わりはない。
ショートの黒髪をガリガリと掻いた。生欠伸をして半ば不貞腐れたような顔で起き上がる。
「今日は休みだっていうのに」
机に置かれたパソコンに目がいく。
――PBWの業務はないな。この間、サイトでリアクションが公開されたばかりだ。
新しいシナリオは、まだ考えていない。使えるネタはあっただろうか。
柔和な顔は徐々に渋みを増していく。指がTシャツの胸元を摘まみ、風を送るように前後に動かす。
「なんでこんなに暑いんだ!」
カーテンを開け放ち、窓の向こうの空を睨み付ける。
「ウソだろ!?」
呆気に取られた顔で窓を開けた。空の入道雲に相応しい暖かい風が吹き付ける。
「まるで夏だ」
口にした瞬間、心が上向く。明るい顔となった。
――シナリオのネタを探しに行くか!
皺になったTシャツを脱ぎ捨てて白い半袖シャツに着替えた。茶色いズボンは涼しげな七分丈。寝癖の付いた頭にはベージュの中折れ帽を被せた。
部屋を出る直前で振り返る。枕元のスマートフォンは見るだけに留めた。
――本業の呼び出しにあっては堪らないからな。
そそくさと家を後にした。
旧市街を足早に歩く。民家の塀にいた虎柄の猫が鳴いた。真遠は限界まで離れて小走りで通り抜けた。
「なんて日だ」
愚痴を言いながら急に向きを変える。手前に三匹の猫が屯していた。見つけた横道を突っ切り、シーサイドタウンに向かった。
街は人で溢れていた。蒸し暑さを覚えた真遠は自然と涼しげな場所を求めて歩き出す。
寝子ヶ浜海岸の近くまできた。目に付いた自動販売機で冷えた飲み物を買った。歩きながらキャップを回し、冷たい液体を十二分に味わう。
歓声のような物が聞こえてきた。道路を急いで突っ切り、砂浜を眺めると街に引けを取らない人々が視界を埋める。
「これはビーチバレーなのか……」
線で区切られたコートの中で若い男女が懸命にボールを追い掛ける。黒と白の配色の水着が多く、ユニフォームのようであった。
近くには細長いテントが設営されていた。一部に『寝子島高校』という黒い文字が見て取れる。
――この異常な熱さを球技大会に利用して、それでビーチバレーか。フットワークが良いことで。
間近で見ようと斜面を下りた。コートを取り囲む観客に混じる。動き回る女子に目がいく。
――美女に美少女がこんなに。ビキニタイプの水着が、これまた。目の保養になるというか。
だらしなく目尻が下がる。自然に頬が赤らんだ。手はズボンのポケットを弄って、そうだった、と気落ちした声を漏らす。
――スマートフォンは家に置いてきたんだっけ。カメラがあれば、あの素晴らしい姿を撮ることが出来たのに。
気を取り直すように飲み物を口に含んだ。
その時、女子のアタックが決まった。着地した瞬間、程良く胸が揺れる。
「まあ、いいか」
薄笑いを浮かべて観戦に加わった。
ティオレ・ユリウェイス
は砂浜に仰向けになっていた。頭の後ろに両手を組んで即席の枕にしている。
全身に陽光が降り注ぐ。じりじりと焼かれる不快感で眉根に皺が寄る。
諦めにも似た溜息で瞼を開けた。
「どこよ、ここは?」
不機嫌な顔で上体を起こす。薄青い海が前面に広がる。空には白い塊のような雲が積み上げられていた。
――どう見ても塒の近くではないわね。前にも
似たようなこと
があったわ。
「……飛ばされたのね」
すぐに自身の身なりに目を向ける。胸は三角の繊維に覆われていた。エスニック柄のトライアングルビキニでヘソには小粒の宝石を思わせるピアスが嵌っていた。右の手首には幅広のブレスレットが金色の光を放っている。
――身軽を信条とする盗賊でも、ここまでの軽装は珍しいわ。おまけに素足なのね。
吹き付ける風に思考が中断された。僅かに解れた髪を手で耳の上に引っ掛ける。ふと触れた耳朶には丸いピアスが付けられていた。
ティオレは立ち上がった。軽く頭を振ってポニーテールの砂を払い落す。
横手から歓声が聞こえた。青い瞳を向けると多くの人がいた。似たような格好の女子に目がいく。
――紛れるにはちょうどいいわ。
砂浜を悠然と歩く。迫り出した胸が重そうに揺れる。すらりと伸びた手足はしなやかで鞭のような強さを秘めていた。
目にした青年が軽い足取りでやってきた。茶髪のツーブロック。けばけばしい色のシャツを着ていた。
「お姉さん、すごいエキゾチックでスタイリッシュなんだけど、どこから来たのかな」
黙殺して歩く。青年はティオレの横顔を見ながら付いてくる。
「見た目からすると外国の人だよね。今日は観光? 良かったら僕が島を案内してあげるよ」
ティオレは少し足を速めた。青年は転びそうになりながらも笑顔で食い下がる。
「やましい気持ちは全然ないよ。ホント、僕って自分でいうのもなんだけど、誠実な人間だよ。女友達もたくさんいて評判だって……ごめんなさい」
青年は謝ると全速力で走り去った。青い眼は氷の刃の鋭さで相手の喉元を睨み据えていたのだった。
人々が群がるところに足を踏み入れた。コートの中では若い男女が入り乱れて白熱した戦いを演じていた。その何人かに目を留める。
――星幽塔で見かけたことがあるわ。よく見れば周りにもいるわね。
試合を見ると同時に耳にも集中する。観客の声を拾い集めて情報収集に努めた。
表情にゆとりが生まれる。
――ここは寝子島で、寝子校の生徒がビーチバレーという球技で争っている訳ね。
決まり事も大体だけど把握したわ。
腕を組んで個々の動きに注目した。冷やかな目が徐々に熱気を帯びる。相手の動きに同調するかのように身体を揺らした。
――あの女は間合いの取り方が上手いわね。盗賊に適性があるわ。
あっちの男は力の使い方が下手ね。罠に嵌るか、急所を貫かれるか。どちらにしても長生きは出来そうにないわね。
薄っすらと笑みを浮かべて試合を楽しんだ。
御巫 時子
はビーチバレーに参加した。最初の方の対戦で早々と敗北を喫した。今は設営されたテントで保健委員として忙しい時間を迎えていた。
熱中症の疑いのある生徒が次々に運び込まれてくる。大型のクーラーボックスに用意した経口補水液が驚く早さで無くなっていった。
「買い足した方がいいでしょうか」
それとなく予備の麦茶に目を留める。
休む間もなく、女子が運ばれてきた。時子の見立てでは状態はあまり良くなかった。早々とウォーターベッドに寝かせた。氷嚢を首の両側に宛がう。太腿の付け根にも置いた。太い血管を中心に冷やしていく。
女子の表情が和らいだ。呼吸も穏やかになった。
「しばらくは安静にしていてくださいね」
女子は目を閉じたまま、はい、と小さな声で答えた。
「すいませーん、保健委員の人はいますか」
「はい、何でしょうか」
短髪の男子が手を振りながら立っていた。
「ビーチバレーでボールを取り損なって突き指したみたいなんだ。引っ張っても痛みが取れないんで来ました」
振っている右手が患部と思われる。時子は即座に手を止めさせた。
「脱臼や骨折には指を引っ張ることもありますが、損傷では逆効果になるかもしれませんよ。まずは指の状態を見せてください」
「そうなんですか。人差し指なんだけど、どうかな」
男子は苦笑いで右手を差し出した。見ると中節の辺りが赤く腫れていた。
「自力で指は伸ばせますか」
「痛みはあるけど」
震える状態ではあるものの、伸ばすことが出来た。時子は安心したような笑みを浮かべる。
「骨折はしていないみたいですね」
「本当に? 良かったー」
男子は笑みを見せた。関節が動かないように人差し指に包帯を巻き付ける。速やかに患部に氷嚢を当ててイスに座らせた。
そこに同じ保健委員の
椎井 莉鳥
が姿を見せる。競技用のセパレート型の水着を着用していた。
「こちらの傷の応急処置は終わったわ。他にすることってある?」
「そうですね。今は少し落ち着いたところなので、外回りに行って貰えますか。具合が悪くなる前に処置した方がいいですからね」
「わかったわ。対処できない時は鷲尾先生のところに運ぶわね」
「はい、よろしくお願いします」
時子の微笑みで送り出された莉鳥は漫然と見て回る。一年生の男子の熱い視線を受けた。冷やかな目で気付かない振りをする。少し離れたところで、若いわね、と口にした。
コートの近くに女子が集まっていた。可愛らしい顔立ちが多い。迫り出した胸はアンバランスで大人の色香を漂わせていた。
しゃがんだ姿で鑑賞する者がいた。莉鳥は密やかに溜息を吐いた。呆れ顔となって
北里 雅樹
の後ろに立った。
「レベルが高いな。あの子は一年生なのか? 見たことはないが、胸は良い。少しボリュームに欠けるが、全体が整っている。あちらも悪くない」
雅樹は評論家を気取って語る。莉鳥は向きを変えて歩き出す。
「どこの親父よ」
感情の無い声で言った。
太陽が傾き始めた。熱中症のピークを越えたのか。運び込まれる人がぴたりと止まる。
テントにいた時子は簡易イスに座ってビーチバレーを観戦していた。黒猫組のチームが得点を入れると小さな拍手を送った。手前の長テーブルには飲み物が置いてあった。時に起こる喉の渇きを癒してくれた。
「保健委員の活動は、どうですか」
ボサボサ頭の
五十嵐 尚輝
が顔を出した。真夏日にも関わらず、白衣を着ていた。目元はわからないが頬には汗が浮かんでいる。
「尚輝先生、今のところ、特に問題はありません。それより、よろしかったら休んでいきませんか」
返事の前に時子は新しい簡易イスを自分の隣に用意した。クーラーボックスからは冷えた麦茶を取り出して、そっと差し出す。
「ありがとうございます。少し見回りで、疲れました……休んでいきます」
二人は並んでビーチバレーの熱戦を見守る。白猫組がアタックを決めた瞬間、時子はちらりと尚輝の様子を窺う。変化は見られなかった。
――白猫組を応援している訳ではないのかもしれませんね。
時子は目を戻す。そこに怪我人の情報が飛び込んできた。砂浜に埋もれていたガラス片を素足で踏んだらしい。
「わかりました。すぐに行きます。尚輝先生、失礼します」
「落ち着いて、対処してください。僕は別のところの見回りに行きます……」
尚輝は先にテントを出た。時子は名残惜しそうな視線を送った後、救急箱を手にして走り出した。
巫部 紫苑
が黒いビキニ姿で砂浜を歩いている。長い茶色の髪は紫のリボンによってポニーテールに仕上げられていた。水着の縁取りの色と同じであった。手に提げた大きな包みが重そうに揺れる。
「良い仕上がりですね。これなら激しい運動も大丈夫そうですね♪」
肩の紐を指で引っ張る。周囲の男性の驚く視線を軽く流して観客の中に足を踏み入れた。男性陣は素早く左右に分かれた。空いた場所に紫苑はすんなりと落ち着いた。
大きく迫り出した魅惑の胸に男性達の目が集まる。
紫苑は手前に置いた包みを開いた。中から重箱が現れた。その横に立て掛けられた冊子を手に取る。表紙のタイトルでビーチバレーのルールブックと判明した。
「いただきます」
左手で冊子を開けた。重箱の蓋を取り外して一段目に取り掛かる。箸は詰められた一品を摘まんで次々と口の中に収める。左手は頁を捲り、そうなのですね、と言葉を挟みながら食べていく。
箸が進んで一段目は間もなく空になった。間を空けず、二段目に取り掛かる。
合間にビーチバレーの応援もした。
「黒猫組の皆さん、頑張ってください。あら、この煮付け、味がよく染みて美味しいわ」
弁当の感想を口にして微笑んだ。周囲の人々の目は胸から腹部に向かう。見た目に変化は見られない。理想の体型を維持していた。
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日常
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スポーツ
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1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月27日
参加申し込みの期限
2018年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月03日 11時00分
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