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【球技大会】とびきり熱い空の下
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大きな混乱はなく試合は順調に進んだ。残りは四試合となり、応援する声にも力が入る。
踏み荒らされたコートは体育委員が総出で正常な状態に戻していく。
「いや~、よくわかんないけど真夏日なんだよね~」
コートの外にいた
風見鶏 スグリ
は空の入道雲に笑い掛ける。側にいた
史越 奈津樹
には鋭利な歯を見せた。
「ま、寒いよりはいいけれどネ!」
「あ~、まぁ、そうなのかな。でも、これはちょっと違うというか、砂が熱すぎないか?」
眼鏡をやたらと弄る。多くの観客が気になるのか。不自然に目を伏せていた。スグリは一層、笑みを深めた。
「夏と思ったら、こんなもんデショ。あとは、まあ~、観客の声援が熱いからかも! な~んちゃってネ」
両手の指先を揃えて頭頂に当てる。スグリのおどけた姿を見て奈津樹は緊張が解れたかのように軽く笑った。
「なんだよ、それ。だけど、本当に今日は暑いね。プールにでも行きたい気分だ」
「なんなら今から二人で海に跳び込んでみる?」
「とても魅力的な提案なんだけど、今はやめておくよ。せっかく、スグリと一緒のチームになったんだから、こっちに全力を注がないとね」
奈津樹の表情が明るくなった。眼鏡の奥の目は優しいながらも熱意が感じられる。スグリは満足した笑みでチームの全員に呼び掛けた。
「葉月センパイ、それと初センパ~イ。ちょっとカムヒア~なんて言ってみたり~」
「なによ、あんた? 一年が気軽に先輩を呼びつけるなんて、良い度胸してるじゃない」
犬杜 初
は不満気な顔でやってきた。ツインテールを鞭のように振るう。スグリの正面に立つと尖らせた唇で顔を上げた。
「にやにや笑って、ボールを落としたら許さないんだからね」
「もちろんデスよ~。そのためには四人のスタイルっていうか、知ってた方がいいと思いまして。どうデスか?」
「まあ、悪くないんじゃない。そっちのあんたはどうなの?」
初は奈津樹に目を向ける。
「俺もスグリの意見には賛成で。その、犬杜先輩。よろしくお願いします!」
深々と頭を下げる奈津樹の姿に初は、いいわよ、と機嫌よく答えた。
やや遅れて
三宅 葉月
が歩いてきた。三人の目は容姿に向けられ、すぐには言葉が出て来なかった。
葉月は学校が配布したセパレート型の水着を着用している。黒と白のデザインでほとんどの女子が同様の格好をしていた。
「どうかした?」
翡翠色の瞳を一同に向ける。僅かに頭を傾けた。黒く波打つ長い髪が浅く浮き出た鎖骨の上を滑り落ちた。覗く白い肌は弱々しい光を放つ。
「あ、あの、三宅先輩。今日はチームの一員としてよろしくお願いします!」
「こちらこそ」
「全員が揃ったところでスタイルの話にいっちゃっていいデスかね」
「そんなの見た目でわかるでしょ。ういは攻撃よ」
小柄な身体で胸を張る。小生意気な顔で口端を吊り上げた。
奈津樹はスグリの真横にぴたりと引っ付いた。唇をほとんど動かなさい状態で、どう思う? と小声で聞いた。すると笑みを浮かべたまま、僅かに首を傾げて見せた。
「ほうほう~、初センパイは攻撃デスね。奈津樹クンはどうかな?」
「え、俺は身長があるからコートの中では守りを中心に頑張ろうと思っているよ」
「確かに防御型だよね~。守りは全面的に任せた、奈津樹クン! 葉月センパイはどうデス? 得意な分野があればお願いしマス!」
三人は黙って葉月の発言を待った。物憂げな瞳で語り部のように言葉を紡ぐ。
「絵画で培った能力を活かしてみるわ。よく見ることで先の動きを想像して、頭に描いた一歩先の世界に自らが飛び込んでみる。最小の動きで対処するつもりよ。どうかしら」
「どうって言われても実感できないわよ。あんた達はどう思った?」
初は投げ遣りな態度で話を振った。スグリと奈津樹は顔を見合わせた。
「洞察力で相手の動きを見抜いて、それで先回りって感じであってマス?」
「端的に言えばね」
葉月は空に浮かんでいる雲を眺めている。
最後にスグリが自身の方針を口にした。
「オレも初センパイと同じ攻撃型でいくから。レシーブやトスで上がったボールをアタックしマス!」
全員の方向性が決まった。三人はそれぞれの進む方に目を向ける。
奈津樹は引き留めるように声を上げた。
「あの、良かったらちょっと練習しませんか! 頭の中でわかっていても、その、試合で身体が動かないかもしれないので。今更かもしれないんだけど、やらないよりは連携が上手くいくと思うんですよ!」
「そうだね、練習もしとこう! エイエイオーってな感じで☆」
「負けるのはイヤだからね。あんた達のわがままに付き合ってあげるわ」
初は一歩を踏み出した。葉月の方にも目を向ける。
「そうね」
静かに同意した。チームはコートから少し離れたところで簡単な練習を始めた。
対戦の雰囲気が高まる最中、
初瀬川 理緒
は観客に笑顔を送っていた。若い男子達は目を血走らせ、夢中になって手を振った。
「みんなー、今日はありがとうー。今日はグラドルとは違う、あたしの活躍を大いに楽しんでいってねー」
「理緒ちゃん、可愛い!」
「水着が素敵で昇天しちゃう!」
理緒はカメラのフラッシュを全身に浴びた。素晴らしいボディラインを惜しげもなく晒す。
「ここは撮影会場じゃないから、本当はカメラお断りなんだけどぉ。今日はサービスでおまけしとくね」
僅かに上体を前に倒した。胸を強調した姿で愛らしくウィンクをした。熱烈なファンには投げキスを送った。
大人の男性も巻き込んだ歓声が上がる。その中には
星山 真遠
の姿があった。
「本物のグラドルだよ。さっきはアンニュイな美少女がいたし、レベルが高いな」
「……現役のグラドルか。素晴らしい」
その隣で
北里 雅樹
が呟いた。少し遅れて二人はお互いに目を向ける。どちらともなく、どうも、と笑みを交わした。
愛嬌を振り撒く理緒の背中を
佐和崎 紗月
が微熱を孕んだ瞳で見詰めていた。
「そんなにしなくても……」
呟いて唇を引き結ぶ。足元の砂を軽く蹴飛ばした。何度か繰り返す。少し表情が和らいだ。
何かを期待するような笑みで理緒に視線を送った。楽しそうな横顔は観客の方に向いていた。
一瞬、辛そうな表情を浮かべる。紗月は目を背けて左手を見た。チームメイトの
葉利沢 倫理子
が憂いを帯びた様子で立っていた。
「……綺麗な人」
怖々と一歩を踏み出す。軽く手を挙げて口を開いた。掛ける言葉が思い付かず、力なく手を下ろした。
複雑な感情が混ざり合い、目が潤んできた。もう一度、理緒の方に顔を向ける。変わらない横顔を睨み付けた。
理緒がポニーテールを振って振り返る。紗月と目を合わせると、優しげな眼差しで微笑んだ。
紗月は見惚れた。固い蕾のような唇は薄桃色に染まる。ゆっくりと開いてゆく。
「私だけ、見ていて……」
哀願するような囁きを送った。
倫理子は痛みに耐えるような表情で立ち尽くす。沈んだ顔で腕の辺りに掌を当てる。
「何もしていないのに」
掌は汗で濡れていた。視線を空に向ける。眩しい陽光が目の奥を突き刺す。立ちくらみを起こしたように身体が揺れた。
肩に掛かっていた水着の紐を軽く引っ張る。
「息苦しいわ」
涼を求めた目は海へと向かう。束の間、表情は安らいだ。
俄かに一部の観客がざわつき始める。
「あのTシャツの子、可愛くないか?」
「どれ、マジか!? 下が海水パンツっていうのが、かなりポイント高いよな」
夏神 零
は歩きながら苦笑した。その表情を恥じらいに捉えられ、可愛い、と周囲から声が上がった。
零は小柄であった。白い髪はとても長く、色白の肌を優しく包み込む。瞳は柘榴の実のように赤い。薄幸の美少女と見紛う容姿を備えていた。
「斯様な反応をされても、その、困るでござるよ」
「ござる語!」
「時代物が好きな歴女か!」
「それはそれで萌えるぜ!」
「いや、拙者は」
途中で説得を諦めた。苦笑いでチームメイトのいるコートに入っていった。
「先輩方、今日はよろしくお願いするでござる」
声を掛けると散らばっていた各々が集まってきた。
理緒は高みから品定めするような目を向けてきた。
「あなたが零ね。綺麗な髪をしているわ。目は赤くてお人形さんみたい。小さくて従順そうなところが可愛らしいわ」
「もう、理緒ちゃんったら」
紗月は不満気な声で腕を取って揺らす。
「こんな程度でむくれないの。可愛い顔が台無しになるわ」
「そ、そんな。そうかな? 私、可愛いかな」
上目遣いの照れ笑いを浮かべた。セミロングの髪を手で梳かす。
二人を余所に倫理子が零に控え目に声を掛けた。
「……よろしくお願いするわ」
「拙者の方こそ、お願いするでござる。チームの連携を大切にして動くでござる」
サイドラインに審判の姿を見つけた。零は着ていたTシャツの裾に手を掛ける。一気に胸元まで捲り上げた。
「何してんのよ!?」
理緒は驚いて零の手首を掴んだ。寄り添っていた紗月は戸惑いの表情を見せる。
直視を避けた倫理子は海を眺めていた。
三者三様の動揺を目の当たりにした零は困りながらも口にした。
「試合に備えて脱ぐのでござるが」
「あ、そうよね。零は男子なのよね。そうそう、書いてあったわ。そうよね、紗月」
「う、うん、そう。なんでびっくりしちゃったのかな」
他人事のように言って照れ臭そうに笑った。
一応の理解は得られた。零はTシャツを脱いだ。直後に動揺はコートの外まで広がった。
「なんだって!?」
「男の娘だ!」
「男の歴女だ!」
飛び交う内容が怪しい。混乱の極みに突き落とされた。
「本当に困ったことでござるよ」
コートの内外に向けて零はぼやいた。
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3人まで
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日常
学校生活
スポーツ
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1000人
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67人
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シナリオガイド公開日
2018年01月27日
参加申し込みの期限
2018年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月03日 11時00分
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