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【球技大会】とびきり熱い空の下
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第二セットに突入した。黒猫組の戦略に幅が生まれる。単独の速攻だけを狙わずにパス回しに重点を置いた。
鴻上 彰尋
が中心となって連携を強める。その後、シュートの成功率の高い
羽生 碧南
と
志波 拓郎
にボールを回す。時に
アリシア・エーゼルベルク
のスリーポイントが決まり、白猫組を突き放した。
最後は彰尋のバンクショットが決まって六点差で黒猫組が勝利を収めた。
決着の第三セットは総力戦となった。自陣の守りは最低限に抑えて残りは攻撃に回る。ドリブルで突っ込み、素早いパスを送り、隙を衝いてゴールを狙う。両チームは得点を積み上げて本当の意味の終わりが見えてきた。
白猫組の
如月 庚
はドリブルで敵陣に突っ込む。横目で得点表示板を見た。敵が僅かに上回り、二十点となっていた。
「行くしかねぇな!」
「そうはさせません!」
黒猫組の
八重崎 壱都
が立ち塞がる。広げた両手で進路を阻む。庚がフェイントを入れてもすぐに持ち直した。
「私の根性を侮ってはいけないのです!」
「もう、本当にしつこいって!」
ドリブルに乱れが生じた。壱都は透かさず、手を伸ばす。
「させるかよ!」
庚は両手でボールを掴んだ。足を止めて味方の姿を懸命に探す。
「三ヶ島、パスを受けてくれ」
「無理なんだよー。もうね、疲労が溜まって膝がガクガクなんだよねー」
三ヶ島 葵
は笑って答えた。庚はボールを頭上に掲げて壱都の攻撃を辛うじて凌ぐ。
「運動部じゃねぇのかよ!」
「文化部、兼任だよー。それと根性がないからねー」
笑ったまま、目はどこか遠くを見ていた。
「隙ありなのです!」
庚の掲げたボールに壱都が跳び付く。無理な姿勢で二人は重なるようにして倒れた。
「無茶、すんじゃねぇよ」
「無理しないと庚兄さんからボールを奪えないじゃないですか」
気落ちしたような声に庚は、しゃーねぇなー、とぼやいて立ち上がる。床に座った格好の壱都に手を差し出した。
「ほら、掴まれ。こっちのボールで試合再開するからな」
「白猫組のファウルでスローインは黒猫組になります」
「なんでだよ!?」
庚は審判の顔を睨み付ける。黒猫組の
屋敷野 梢
が近づいてきて肩を叩いた。
「如月君、特別ルールですよー。男子は女子に対してお触りするとファウルになり易いって説明を受けたじゃないですかー」
「そうか、ってお触りなんかしてねぇよ!」
「そうですかー。獣のような目でいたいけな壱都ちゃんを見ていたように思ったのですがー、私の勘違いでしたかねー!」
梢はわざと声を強めた。くるりと向きを変えてボールを拾う。
観客が俄かにざわつく。
「おい、マジかよ!?」
「あの眼付きの悪さはそういうことなのね、サイテー」
「待て、待て! どうしてそうなるんだ! 屋敷野、誤解を解きやがれ!」
「そう興奮しないでくださいよー。まさか、私まで狙われちゃうんですかー」
「おおおおい!」
「不意打ちスローイン!」
梢は
羽生 碧南
を見ながら真逆の彰尋にボールをパスした。早速、ドリブルで敵陣に向かう。
卯木 衛
が苦しそうな顔で追い掛ける。サイドラインに涼しげな顔で立っていた
椎井 莉鳥
に声を掛けた。
「ダメだ。足が思うように動かねー。莉鳥くん、頼むわー」
「スタミナの配分を間違えたわ」
「それってどーゆう意味だ?」
遅れてきた庚が代わりに口にした。
「体力の限界ってことだな。あとは頼むぜ」
目は
輝楽 皐月
を見ていた。彰尋の速度に追い付いた。
「ここは私が死守する!」
スタミナ強化に努めた成果が表れた。彰尋はドリブルで左右に揺さぶったが抜くまでには及ばない。両足を適度に広げて素早く合わせてきた。
身体が自然に動いた。彰尋は皐月の股下にボールを通し、横を走り抜ける。
「しまった!」
自身にパスする形で一気に宙に跳び上がる。
結城 永遠
はタイミングを合わせて跳躍した。ボールに迫る手を掻い潜り、もう一度、ゴールを狙う。ダブルクラッチは見事に決まり、リングの中心を捉えた。
得点表示板の黒猫組の点数は二十二点となった。
「負けられない!」
スローインを受けた皐月がドリブルを敢行する。
薄野 五月
が前に出た。
「こちらも負けられないのです!」
構えを取らず、皐月の動きに食らい付く。見た目は悪いがとにかく進路を阻んだ。驚異の粘りを見せる。
薄野 九月
は大きな声で声援を送った。
「おねーちゃーん、おねーちゃーん、がんばれー!」
「頑張るアルー! 黒猫組ファイトでアルー!」
畑中 華菜子
は声を振り絞る。両手のポンポンは胸元で小刻みに震えていた。
「それでも抜く!」
気力を振り絞って皐月はフェイントを仕掛けた。右に行く素振りで左に踏み込む。五月の身体が左に傾いたが堪えた。
その僅かな間で抜いた。ゴールは目前。
「俺が止める」
優木 遥斗
が剣道で鍛えた鋭い踏み込みを見せた。一瞬で距離が詰められ、慌てた皐月は無理な姿勢でシュートを放った。
ボールはリングの縁に当たった。リバウンドを遥斗が制した。
「志波、頼んだ!」
ボールを力強く投げた。
志波 拓郎
がキャッチしてドリブルで敵陣に運ぶ。スリーポイントラインには味方の
アリシア・エーゼルベルク
が待機していた。
庚が走った。
「終わらせるかよ!」
アリシアにボールが渡った。走り込んできた庚は靴底を鳴らして垂直に跳んだ。
「お願い!」
ボールをバウンドさせてパスを送る。飛び込んできた
御薗井 E セレッソ
が低い姿勢で拾い上げた。
「ワタシに任せるヨ!」
ドリブルでフリースローラインに持ち込んだ。永遠が立ちはだかる。相対した状態でセレッソは軽やかに跳んだ。背筋を伸ばした姿でボールを押し出す。止めようとした永遠の手は僅かに届かなかった。
その間、全員の目はゴールに注がれる。ボールはリングの内側に当たった。小さく撥ねた後、ゆっくりと回るようにしてバスケットを揺らした。
シュートが決まった。特別ルールの一点を加えて黒猫組の合計は二十五点となった。
館内がどよめいた。ポンポンが宙に舞う。
華菜子は両手を上げて跳び上がった。
「黒猫組の大勝利アルー!」
「おねーちゃーん、おめでとうー! わたしも来年は選手として参加するよー! ドキドキをいっぱい、楽しみたいんだよー!」
九月は掌を赤くして懸命の拍手を送った。
「その時は私が今日のくーみたいに頑張って応援するね!」
薄野 五月
は笑顔で手を振る。
「皆さーん、応援をありがとうございまーす!」
梢は笑顔で両手を振った。若い男性にはウインクを返す。
庚は疲れたような足取りでやってきた。
「いい気なもんだぜ」
「ファンサービスは大事ですよー。如月君も一緒にどうですか」
「敗者が語ることは何もねぇよ」
苦笑して掌を軽く上げる。梢はいたずらっ子の笑みでパチンと掌を合わせた。
「庚兄さん、私達の勝利です!」
少し離れたところにいた壱都は腕を組んで踏ん反り返る。庚に傲慢な姿を見せ付けた。
「確かに、その通りだ。壱都、よく頑張ったな」
「そ、そのような甘言に、乗せられる私ではないのです!」
踵を返して歩き去る。赤くなった頬は一途な性格を仄めかしていた。
観客は満足した様子で盛大な拍手を送る。勝者や敗者はコートの中で打ち解けた。一つのチームとなって華やかな最後を分かち合う。
岡瀬 結華
と
岡瀬 靖久
は閑散とした道を並んで歩く。正門の手前で二人は立ち止まる。
靖久は結華と向き合った。
「見送りはここまででいいよ。チームの皆と楽しんで来なさい」
「わかったよ、パパ」
結華は走り出す。道の半ばで振り返ると満面の笑顔となった。
「試合でダンクシュートを決められたのはパパのおかげだよ! 練習に付き合ってくれて、本当にありがとう!」
照れ臭い顔を長い黒髪が覆い隠す。遠ざかる背中を惜しむように靖久は見詰めていた。
「結華、おめでとう」
誰もいないところで本心を打ち明けると靖久は軽い足取りで帰っていった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月27日
参加申し込みの期限
2018年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月03日 11時00分
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