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【球技大会】とびきり熱い空の下
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試合時間を迎えた。審判がバスケットボールを持ってセンターサークル内に立った。
「ジャンプボールをします。二名、出てきてください」
全員の指名を受けた
結城 永遠
が白猫組の代表で出ていく。高い身長の上に空手で鍛えた強靭な肉体が決め手となった。
黒猫組からは
羽生 碧南
。身長は高く、バスケットボール部に所属していた。本番に強いという評判は伊達ではない。気迫の籠った表情で永遠と向き合った。
「それでは始めます」
両者は審判が手にしたボールに意識を傾ける。
垂直に上げられた。頂点に達したボールに向かって二人は跳んだ。勢いは永遠に分がある。タイミングは碧南で僅かな差で先にボールに触れた。
柔らかく押し出されたボールは黒猫組の
志波 拓郎
がキャッチした。
直後に着地した碧南が叫んだ。
「志波君、速攻! 他はアシスト!」
拓郎はドリブルで敵陣に突っ込む。
味方の
御薗井 E セレッソ
が笑顔で声に反応した。拓郎の後方、右隅を走る。
左隅は
八重崎 壱都
であった。目は敵対する
如月 庚
に向けられた。本人は、やりずれぇ、と口にしながら指示を出す。
「輝楽、前に出ろ!」
「任せて!」
輝楽 皐月
は速度を活かして拓郎を迎え撃つ。
「……無理、か」
技術的な差を瞬時に感じ取る。拓郎は左右に目をやり、壱都にパスを通した。
ボールを手にした壱都は速度を上げる。ドリブルでスリーポイントラインを越えると両手を広げた
南波 太陽
に止められた。金色のウルフカットで軽薄な笑みを口元に浮かべている。
「勝ち気なユーは貴子お姉ぇみたいで嫌いじゃないッスよ。だぁけど、ここは通せないねぇ。今日はチームのために、ちょっとがんばりたい気分なんで。諦めてこっちにボールをくれると」
太陽の長話の隙に壱都は斜め前にパスを出した。走り込んできた
鴻上 彰尋
がボールを掴み、ドリブルでフリースローラインに踏み込んだ。
ゴール下には
三ヶ島 葵
が控えていた。笑みを湛えてすっと前に出る。その動作は滑らかで速い。
「最後は頼んだ!」
彰尋は葵と視線を合わせた状態で真横にボールを投げた。
「ブロックだ!」
庚が指示した直後に拓郎はボールを両手で掴んだ。
横手から
岡瀬 結華
が迫る。低い姿勢で手を伸ばし、スティールに挑む。
「そんな……」
拓郎は跳んだ。走り幅跳びの選手のように宙を駆ける。四メートル弱の距離を物ともせず、ボールを片手でバスケットに叩き込んだ。
「決めたぞ!」
拓郎は両拳を固めて叫んだ。
審判は手動の得点表示板に二点を入れた。
「黒猫組、ナイスなのヨ!」
コートの外で応援していた
畑中 華菜子
は上気した顔で声を上げる。ポンポンを突き上げて笑顔で跳び上がった。
近いところにいた
薄野 九月
がコートに向かって両手を振る。
「いとちゃーん、あっきー先輩、ナイスプレーだよ! らぎらぎ先輩もー、がんばってー!」
華菜子はクーラーボックスを肩に担いだ。観客を掻き分けて九月の隣に付けた。
「九月ちゃん、気持ちは私と同じアル! 一緒にチームを応援するアルヨー!」
「わかったよ、華菜子ちゃん!」
歓声が沸き起こる。二人は瞬時にコートに向き直った。
白猫組が速攻の反撃に転じた。
椎井 莉鳥
がドリブルで敵陣に切り込む。
屋敷野 梢
が薄笑いで立ち塞がった。
「守備にはすこーし自信がありますよー」
莉鳥はドリブルの状態で足を止めた。ボールを遠ざける姿勢を取り、梢の左右を窺う。
「そう簡単には抜かせないのでーす」
コートの外から九月が声援を送る。
「こずこず先輩、ファイトだよー!」
「梢ちゃん、頑張るアルー!」
華菜子のポンポンを振る動作が激しくなった。
味方の
薄野 五月
も声を掛ける。
「こずこずさん、ファイトですー!」
莉鳥は何度か左右に踏み込んだ。フェイントと見切り、梢は動じない。明るい表情でボールの動きを見ていた。
「左だ!」
庚の鋭い声を背中で聞いた。走り込んできた
岡瀬 結華
が目に入る。
「こっちです!」
莉鳥は速やかにボールを回す。受け取った結華はドリブルでゴールへと突進する。
観客として見ていた
岡瀬 靖久
は組んでいた腕を小刻みに振るわせた。愛娘に真剣な目を注ぐ。
「私が止めるわ」
大柄の
羽生 碧南
が前に出た。結華は左右に揺さぶりを掛けて一気に抜き去る。
「ゴール下、お願い!」
碧南の声を受けて
優木 遥斗
が構えた。
「ゴールは俺が守る」
「決めます!」
結華の目が赤銅色に燃える。身体が当たりそうな勢いに遥斗は自ら退いた。
その瞬間、結華は跳躍した。近づいてくるリングに思い切って両手を振り下ろす。衝撃で髪が左右に広がった。
程なく着地した。点々とボールが転がる。驚いたような表情でゴールを見上げた。
「見事なダンクだ!」
靖久の声に触発されて他の観客も沸いた。
「ダンクをやりかえしたぞ!」
「女の子でダンクって、初めて見たかも」
「かっこいいぜ!」
起こる拍手が結華を正気に戻した。
「私がダンクを決めたわ!」
飛び跳ねて喜ぶ。チームメイトは戻ってきた結華にパチンと手を合わせた。
そこに
野々 ののこ
が素っ飛んできた。
「すごかったね! びゅーんって跳んでドッカーンだもんね! 私もくるくる回ってズガガーンってしたい!」
「それ、バスケットの話ですよね?」
「もちろん、バスケだよ!」
ののこの無心の笑顔は結華を少し不安にさせた。
「よっしゃ、特別ルールで三点だ! 連携って程でもねぇが、良い感じだな。今度は俺も前線に立つぜ」
庚は全員を鼓舞するように言葉を掛けた。
耳にした敵陣の梢は、ほー、と間延びした声を出した。
「熱い主人公を見せ付けてくれますねー」
「たまにはこんな俺もアリだろ」
「私の目の黒いうちは庚兄さんに好き勝手をさせません!」
壱都は庚を睨み据える。親の敵という凄味でセンターラインの際に立つ。
「まぁ、なんだ。適当に相手をしてやるよ」
庚は軽い足取りで仲間の元に戻った。
卯木 衛
は自陣のゴールを見詰めていた。
「女子が決めれるなら、俺でもがんばればダンクできるんじゃね?」
「ゴールが低いから誰でもダンクはいけるッスよ。軽く跳んで叩き込めばオッケーってなもんッス」
太陽は白い歯を見せて笑う。その場で軽く跳び上がり、右手を叩き込むように動かす。
「こんな感じッス。楽勝ッスよ」
「太陽さんは身長があるから。俺なんて」
「大丈夫ッス。ようはやる気と根性ッスよ。根性だけでもいけるッス。オレ流を通せばいいんッスよ」
片目を閉じて太陽は自身のポジションに就いた。
「……俺でもダンクを狙える」
衛は前を向いた。彰尋がドリブルで迫る。
「ボールを奪ってやるぜ!」
衛は突っ込む。事前に警戒していたのか。彰尋は目に付いたセレッソにパスを出した。
「ワタシ、がんばるワ!」
ボールを不規則に突いて蛇行する。引き返してきた衛は横に付けるが手を出せない。ファウルを誘うようなドリブルであった。
目にした庚は、やりずれぇ、と渋い顔で言った。
セレッソはセンターラインを越えた。味方の
アリシア・エーゼルベルク
は右前方に走り込む。スリーポイントラインの手前で立ち止まるとセレッソに目を向けた。
「練習の成果を見せる時ヨ!」
セレッソは両手でパスを送った。
「見ていてセレッソちゃん!」
受け取ったボールを軽く掲げてふわりと跳んだ。伸びやかな姿勢から気負いのないシュートを放つ。緩やかな弧を描いたボールは音もなくゴールに吸い込まれた。
スリーポイントが鮮やかに決まった。観客が一斉に沸いた。華菜子と九月は各々の所属するチームに熱い声援を送った。
「アリシアチャン、完璧ヨ!」
駆け寄るセレッソにアリシアは笑顔でハイタッチを交わした。
「ありがとう。セレッソちゃんのドリブルも良かったよ」
「ワタシも練習、がんばったヨ!」
「二人とも、素晴らしいです。私も粘り強いプレーで頑張りますよー」
五月は自陣で腰を低くして敵の攻撃に備えた。
庚はエンドライの外側に立った。
「試合は始まったばかりだ! 気持ちで負けんじゃねぇぞ!」
一喝してボールをコートに投げ込む。
受け取った皐月は靴底を鳴らして飛び出した。速度を活かしたドリブルで敵陣に踏み込む。
滑るように前に出た梢をパスで躱す。左隅を走っていた葵がボールを掴み、滑らかにドリブルへと移行した。
スリーポイントライン上で五月が待ち受ける。
「ふっふ、ここから先には行かせないのです。とろろ蕎麦のとろろ並みに粘っこく守りますよー」
「あっさりめでお願いしたいんだよー。ほい、パス」
「おっしゃ、任せろ!」
ピンクゴールドの弾丸と化した衛がボールを手にした。大きな二歩で跳び上がる。
「これが俺のダンクだぜ!」
叩き込んだボールはリングの縁に弾かれた。ゴール下で守っていた遥斗は跳び上がって掴んだ。着地と同時にボールを投げた。
「任せる!」
「任されましたよー」
センターラインの近くにいた梢がパスを受け取る。緩やかにボールを突いて小走りで敵陣に入った。長い髪を靡かせて結華が突っ込んできた。
「そうなりますよねー。ここでー、まぐれシュート!」
片手で上方に向かって投げた。力なく飛んでいく山なりのボールに全員の目が集まる。観客も口を閉ざして成り行きを見守った。
ゴールポストに真っ直ぐに向かう。
「入るかな」
観客の一人、九月がぽつりと口にした。
「入るアル」
隣の華菜子が身じろぎもしないで言った。
跳び上がった永遠の手でも届かない。無防備のゴールは、しかし、リングによって弾かれた。
溜息と惜しむ声が瞬く間に館内を満たす。
大きく逸れたボールは結華が手にした。敵陣から碧南が走ってきた。巨大な壁の接近に唇を引き締める。
「こっち、こっちー!」
左サイドでののこが両手を振ってパスを求める。少し迷った末にボールを渡した。
「私がズガガーンって感じで決めるね!」
「そう、ですか」
何とも言えない表情で送り出す。
「お、よっと。こっち!」
ボールに話し掛けながらドリブルを行なう。危なっかしい動作でセンターラインを越えた。
碧南が前に立ちはだかる。
「ののこちゃん、今だけは敵同士よ!」
「私と碧南ちゃんはいつでも友達だよ!」
言い張った瞬間、手は空振りした。ドリブルに失敗してボールが横へと転がる。
「逃げるなー!」
ののこは極端に低い姿勢で追い掛ける。逸早くボールを両手で掬い取り、とりゃー、と適当に放り投げた。
奇妙な回転が加わったボールは高く上がって飛んでいく。緩やかに右へと曲がってゴールに入った。
「えええー!」
「なんだよ、それー」
観客の驚きの声にののこは、ありがとうー、と笑顔で手を振った。
「うん、まあ、いいか」
「そういうこともあるよな」
歯切れの悪い言葉を九月が吹き飛ばす。
「すごいー、すごいー! スーパープレーだよー! ね、華菜子ちゃん!」
「そう、アル?」
やや頭を傾けて華菜子は笑った。
審判はスリーポイントと判断した。黒猫組の点数を白猫組が僅かに上回る。
ののこは自陣に走って戻ってきた。結華に掌を見せてパチンとハイタッチを交わす。
「ズガガーンって決めてきたよ!」
「凄いです! バスケットボールの奥深さを知りました!」
ハイテンションとなって返した。
葵は笑みを浮かべたまま、二人を見ていた。
「神がかってるんだよー」
「違いねぇ」
庚は半ば呆れたような顔で言った。
「俺もゴールを決めてーんだよ! もう、ダンクなんかに、こだわらねーぞ!」
笑い顔で衛は悔しがった。真横にいた皐月は表情を引き締める。
「私はパスで貢献するわ」
永遠は後方からチームメイトを眺めていた。声には出さず、小さく拳を握った。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月27日
参加申し込みの期限
2018年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月03日 11時00分
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