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【球技大会】とびきり熱い空の下
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休憩を挟んだ第二セット。照り付ける太陽と疲労が重なって両チームの動きが鈍くなる。
その中、
御剣 刀
は変わらない姿で気炎を吐いた。
「俺にボールを集めろ! 全部、ぶち込んでやる!」
上げられたボールを全力で打ち込む。コースが外れても気にしない。とにかく跳び上がって叩き込んだ。
対する
花椿 涼太郎
は全身全霊のブロックを試みる。弾かれても諦めない。片方の鼻の穴が塞がれた状態で果敢に跳び上がった。二の腕は赤く腫れ上がっていた。それでも音を上げることはなかった。
「薔薇のように美しい僕に相応しい色だね。はーっはっはっはっは!」
「俺も頑張って拾っちゃうぞ☆」
同じ黒猫組の
志波 武道
が後方で軽口を叩く。チームメイトの動きを視野に入れて時に指示を出し、自ら進んでボールを拾いにいった。
白猫組に十五点目が入った。
「それにしてもこの壁は高いなー」
武道は汗だくの顔で笑う。点差は出だしと同じ、六点であった。
両チームの勝敗を決する第三セットに突入した。
刀は加速した。上げられたボールを一刀両断するように腕を振るい続けた。
「不死鳥のように蘇った僕には通用しないよ!」
涼太郎は刀の打ち込んだボールを弾き返す。
「あとは頼んだ!」
マーガレット・ライカー
はふらふらと歩いて前に倒れ込んだ。ボールは指先に触れて砂地を転がる。
「体力の残量が、僅かな私に無理な注文を、しないでくれます?」
四つん這いでぼやくマーガレットの側に
響 タルト
が駆け寄る。
「立て! 立つのよ、マガレ!」
「立ちますけど、タルトさん。その台詞、色々と混ざっていませんか?」
疲弊した顔で立ち上がると僅かに口元を緩めた。タルトはほっとした表情で笑った。
「まだ、頑張れるよね」
「そうですね。中学の時、バレーボールは得意でした。ですが、過剰な期待には答えられないと思いますよ」
「負けそうになったら、僕の秘策が炸裂するからね♪」
可愛い小悪魔の笑みでポジションに戻る。マーガレットは身体に付着した砂を手で払った。
「楽しみが増えました」
肩の力を抜いて長く息を吐いた。
黒猫組は俄かに活気付いてきた。
野菜原 ユウ
は涼太郎に向かって言った。
「調子が戻ってきたじゃん!」
「僕の鼻腔を封印していた物が取れて、とても清々しい気分だよ。新鮮な空気が肺を満たして活力を与えてくれるようだね」
「鼻血が止まったようだな。ブロックは頼んだぜ」
にっと笑ってツーブロックの髪を掻き上げた。
近くにいた
青山 絢
は自身の掌を開いてじっと見る。指先が微かに震えていた。抑え込むように強く握る。
「もう少しだから」
自身に言い聞かせるように前を向いた。
両チームは全ての力を注いだ。二人のアタッカーが点を取り合う。自陣に飛んでくるボールは誰彼無しに追い掛けた。時に高笑いのブロックが得点を挙げることもあった。
タルトは口で息をした。両膝に掌を乗せた格好でスコアボードにちらりと目をやる。
「秘策の出番、かな」
敵陣のユウに関心を移す。髪の一部を気にして手で撫で付けていた。水着の女子の声援を受けて、見ててねー、と陽気に返す。
タルトは後ろにも目を向けた。
小山内 海
が落ち着いた様子でサーブを行なった。緩やかな弧を描いたボールが敵陣に飛んでいく。
タルトは走った。ネットの向こうで
志波 武道
が横っ飛びでボールを上方に飛ばした。ユウがトスの構えを取る。
タルトは自身の胸の下に腕を持ってきて、強い力で押し上げた。水着から零れそうになる胸の状態で甘ったるい声を出した。
「ああ~ん、僕の胸が零れちゃう☆」
ユウの目を引き付けた。一瞬でボールを見失い、砂地に落下した。
直後に血飛沫が上がった。ネット際にいた涼太郎はゆっくりと後方に倒れてゆく。
「ああ、大空に、美しい薔薇が、咲き誇っているね」
両方の鼻の穴から血を流し、幸せそうな顔で仰向けの姿となった。
「あれ、なんで花椿くんのほうなの?」
戸惑うタルトの元に砂煙を上げて刀が突っ込んできた。
「響の胸のボールが零れたのか!? 任せろ、俺が手で押し戻して、じゃないな。はは、悪い。頭が沸騰した」
隣にきた海が脇腹を肘で突いてきた。
「いや、悪いって。そ、そうだ! 海のボールが零れたら優しく包んで、あ、それも違うな。なんだろ、暑さで頭がやられたかな」
「本音が駄々漏れですね」
冷やかな目でマーガレットは口にした。
「ち、違うんだ! そんなんじゃないんだ! 全部、暑さが悪いんだ! そんなことより、花椿は大丈夫なのか!」
涼太郎は直立の姿勢で倒れていた。笑ったような表情で眠っているように見える。鼻を中心にして赤い薔薇が咲き乱れていた。
試合は中断された。保健委員の手で止血が行われ、両方の鼻の穴に栓がされた。
「再び封印はされたが僕は健在だよ」
「人の肩を借りて何いってんだか」
ユウはネットの際まで一緒に歩いた。最後は涼太郎の背中をパチンと叩いた。
「楽しくやろうぜ、にししっ」
「美しい時間を共に楽しもう!」
試合は再開された。両チームに等しい声援が送られた。
その数分後、タルトは跳んだ。涼太郎の力ない両手を越えてサイドラインにボールを打ち込んだ。
後ろに控えていた武道が飛び出す。間に合わないと判断して砂地を蹴った。身体が緩やかに横に回る。
「届け!」
限界まで腕を伸ばす。中指がボールに触れた。撥ね上げることは叶わず、白猫組に待望の一点が加算された。
観客は一斉に沸いた。惜しみない称賛の声であった。
涼太郎は敵陣に向かって笑顔を見せた。
「美しい勝負が出来て光栄だよ! 僕の美しさは十分に堪能できたかな? はーっはっはっはっは!」
「……やっと終わったのね」
絢は項垂れた姿で呟いた。ふらりと横に傾いた身体を支えたのは
水谷 真優理
であった。
「お疲れ様。惜しかったわね。でも、よく頑張ったわ」
「そうね。やれるだけのことはしたわ」
穏やかな表情で言葉を返す。真優理は子供にするように頭を撫でた。
その後、真優理の提案で記念撮影をすることになった。黒猫組として戦ったメンバーにはある種の繋がりが出来ていた。撮られた一枚に敗者の暗さは微塵も見られなかった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月27日
参加申し込みの期限
2018年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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