this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【球技大会】とびきり熱い空の下
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
21
つぎへ >>
鍔広帽子を被った
三ヶ島 葵
は薄手のワンピースを着ていた。差した日傘を肩に乗せて首から下げたデジタルカメラの映像の確認に余念がない。ビーチバレーで躍動する生徒達が様々な角度で写されていた。
「問題ないんだよー」
満足そうに赤い目を細める。何かを思い付いたように周囲を見回す。
「ロザリー先輩は、まだみたいだねー」
観客の最後尾にいた葵はふらりと歩き出した。
水着の上から青いパーカーを羽織った
伊勢 エリカ
が空を見上げる。
「うむ、見事な夏日だ!」
着ていたパーカーを脱いだ。自前の水着は大人びた印象を与える黒色であった。下はキュロットを意識した作りになっていた。
「寒さは感じないな。絶好のビーチバレー日和だ」
言いながら肩の辺りを触る。その手を頭の後ろに回した。複雑に編み込まれた丸い髪の表面を撫でる。
――不思議な感触だ。三つ編みのような手触りで丸く形作られている。このような髪型を確か、シニヨンと言ったか。しっかりとした感じが伝わる。解ける心配はなさそうだ。
エリカの口元に笑みが浮かぶ。
――それどころか、自分ではどうにもできないだろう。マルリアーヴの手によるものだ。解く時も頼むとしよう。
「良い日だ」
空の太陽に向かって大きく伸びをした。
寝子ヶ浜海岸の砂浜を
ロザリー・マルリアーヴ
が楚々とした水着姿で歩いていた。
鍔の広い麦藁帽子が暑い夏の雰囲気を醸し出す。クラウンの下部には瞳の色を思わせる緑のリボンが巻かれていた。緩く編んだ金色の三つ編みが胸元の黒いリボンと戯れる。
心地良い海風が吹いてきた。愛らしいスカート風の素材がはためく。ボトムに取り付けた黒いリボンは軽やかに舞う。
顔を横に向けた。穏やかな海で遠方には白波が微かに見える。
「この日がきたわね」
口を結んでコートの方を向く。多くの観客の姿が見えた。特定の人物を探すかのように目が動く。
――葵ちゃんの姿が見えないわね。ちゃんとビデオや写真を撮ってくれるのかしら。
表情が翳る。生じる不安を振り払うように頭を振った。続けて口角を上げた。
――心配はいらないわね。ちゃんと要件を伝えたのだから。留守番をしてくれている健気な息子の為に素晴らしい映像を残してくれるはずよ。
ただ、そうね。息子のように物静かで手の掛からないところは、葵ちゃんにも少しは見習って欲しいわね。
笑みを浮かべて足を速める。エリカを認めると軽く手を振った。
「エリカちゃん、遅れてごめんね」
「ようやく来たか。用事は終わったのだな」
「ええ、問題ないわ。夏のビーチにその姿はとても輝いて見えるわ」
ロザリーはエリカの周囲をゆっくりと回る。
「マルリアーヴのおかげだ。私も気に入った。これで試合に集中できるな、うむ」
「練習は大変で苦労も多かったけれど、そのおかげで上達を実感できるようになったわ」
「ああ、そうだな。二人の後輩には助けられた。話をすれば立役者の登場だ」
エリカは一方に目を向けた。それに倣ってロザリーは微笑んだ。
爽やかな笑みで
鎌八 まもる
が手を挙げた。肩の筋肉が盛り上がる。細身ながらも均整の取れた肉体を有していた。
その隣で
神野 美野梨
が恥ずかしそうにして歩いている。胸には白いチューブトップを着けていた。
「晴れの舞台にふさわしい水着だ。センスがいい」
まもるは親指を立てた。エリカは髪の後ろにそっと手を当てる。
「ありがとう。神野の水着は意外と大胆だな」
「フラダンス用の白いチューブトップを借りてきました。少し恥ずかしいのですが」
笑みを湛えたロザリーが頭を左右に振った。
「清楚な白が美野梨ちゃんにはとても合っているわ。エリカちゃんも、そう思うよね」
「そうだな。ただ、少し危ういようにも見えるのだが。その格好で跳んだりしても大丈夫なのか」
「それは心配ないと思います……」
その場で軽く跳んでみた。胸の状態が如実に物語る。
エリカは何事もなかったかのように話題を切り替えた。
「試合の前に言っておく。鎌八と神野には世話になった。ありがたく思っている。厳しい場面もあったが良い特訓ができた。運動が苦手な神野もよく頑張った」
「そうよね。即席のチームだけど、良い子達で連携も上手くいくと思うのよね。エリカちゃん、それと二人には感謝しているわ」
ロザリーは各々の目を見て言った。
まもるは笑顔で胸を張る。
「みんな、良い感じで仕上がった。あとは試合中に声を掛け合って自分にできることをすればオッケーだ」
その言葉を受けてエリカが口を開いた。
「私は前衛を希望する。アタックに力を注ぐ予定だ。もちろん試合の流れによっては補助にも回るぞ」
「そうよね。アタックはエリカちゃんが適任ね。私はサーブとレシーブ、それとトスを頑張るわ」
両手を挙げた姿でロザリーがふわりと跳んだ。口元に笑みを作り、緑の瞳を美野梨に向ける。
「私の武器は体力ですね。生物部のフィールドワークで足腰が鍛えられました。鎌八くんの特訓でビーチバレーの基礎を学び、ブロック以外はそれなりにこなせると思います」
三人の女子はまもるに目を向けた。
「オレの役割はわかっている。メンバーの中では一番の身長の高さだ。前衛でブロックは当然だろう。おまけに体育科だし、サッカー部ではキーパーだからな。セッターの役割もするつもりだ。だからみんなも頑張ってくれよな」
「もちろんだ。出来る限りのことはやった。あとは精一杯、試合を楽しもうではないか!」
気合を入れるかのようにエリカは力強い言葉を発した。ロザリーが笑顔で続く。
「勝っても負けても悔いが残らないように皆で楽しみましょう!」
「根性は体育会系の専売特許でないことを証明するわ」
美野梨は赤いフレームの眼鏡を正す。
「皆で勝ちに行こうぜ!」
「勝てたらポニテを約束するわ」
美野梨はまもるに微笑み掛ける。
「おかげでやる気が倍増だ。あ、試合中のポニテはやめてくれよ。オレが腑抜けになっちまうからな!」
「私はシニヨンだ。安心していいぞ」
エリカの横でロザリーが頷く。
「私は三つ編みだから安心してね。でも、相手のチームにポニテがいたらどうするつもり?」
「見ないようにすればいいのではないか」
エリカの意見にまもるは困ったように笑う。
「オレの心眼は開いてないから無理だ。その時は、そうだな。トウモロコシのヒゲだと思い込むことにするよ。あ、それと勝てたら先輩二人のポニテも見せてくれよな」
まもるのウインクを見てエリカとロザリーは笑って快諾した。
白猫組の
雨崎 楓香
は試合に備えてストレッチに取り組んでいた。額には薄っすらと汗が滲んでいる。
屈伸が終わると背筋を伸ばす。腰を左右に軽く回した。黒猫組のメンバーが目に入る。
――あれが、あたし達の対戦相手になるのね。鎌八先輩は警戒した方がいいよね。サッカー部のキーパーだし。
大きな深呼吸で息を整える。濃い蜂蜜色の目をチームメイトに向けた。
恵御納 夏朝
が両手を丸めた状態で腕を上下に振っていた。片足になって更に動きを速くする。交互に足を入れ替えて励んだ。
楓香は思わず、じっと見た。
――あの猫っぽい動きって、もしかしてストレッチ?
少しよろけた時に二人の目が合った。夏朝は口角をキュッと上げた。猫の手のまま、がんばるにゃん、と返した。
「えっと、がんばりま、にゃん……」
にこっとした夏朝はストレッチのような動作に戻っていった。
「何なのよ、まだ始まってないじゃない!」
砂浜を走っていた
三宅 ゆり
が戻ってきた。サイドテールのリボンを結び直す。
楓香は気さくに声を掛けた。
「もうすぐだって。楽にして待ってたら?」
「イライラするじゃない。もう少し走って来るわ」
呼び止める間もなく、ゆりは走り出した。楓香は苦笑いで送り出す。
――ま、クラスメイトだからね。そうなると思ったよ。
楓香は気を取り直して辺りを見回す。多くの観客がいた。カメラやビデオを持参している者もいる。
少し遠くの方に目を移すと白い人物が見えた。
上下 左右
であった。髪はセミロングで白銀のように輝き、水着以外の全てが白っぽく映る。
「ついに最終日がやってきたのですわ。私の出番なのですが、今日は本当に真夏日のように暑いのですわ……」
「こっちですよ!」
声を張り上げた楓香が大きく手を振った。
「雨崎さん、いえ、その呼び方は知り合ったのですから相応しくありませんの。雨崎先輩、今日は頑張りましょう!」
「え、あの、先輩はあたしじゃなくて、上下先輩ですよね?」
「そうですわ。私は先輩で雨崎先輩も先輩ですわ」
「……よろしくお願いしますっ」
迷いを断ち切るように楓香は勢いよく頭を下げた。左右は観客の方に目を向けていた。
「大勢の人ですわね。気温だけではなくて燃えてきましたわ! メラメラなのですわ!」
「あれ、上下さん。ステッキは持ってきてないの?」
動きを止めた夏朝が声を掛けてきた。左右は得意気な顔で答える。
「足の調子は最高なのですわ! テンションマックスでボールを拾いまくるのですわ!」
証拠を見せると言わんばかりに走り出す。黒猫組の面々の前で立ち止まると弾けるような笑顔を見せた。
「今日のお相手の諸先輩方、よろしくお願い致しますわ!」
「共に試合を楽しもう」
エリカは堂々と返した。ロザリーは、よろしくね、と微笑んだ。
「勝ちに行くぜ!」
まもるは熱い声を出し、美野梨は控え目に笑った。
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
21
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【球技大会】とびきり熱い空の下
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月27日
参加申し込みの期限
2018年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!