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- 00月00日生 00歳
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【星幽塔】第七階層 眠れる獅子
【王妃の間(2)】
「死者が眠る神聖な場所で、勝手なことはさせない……！」
夏朝は、ピラミッドの内部に傷をつけないように留意しながら、戦輪を飛ばし、統率の取れていないならず者達の戦列をさらにかき乱す。ねこシールも発射し、ヒットした『敵』は目一杯重くしていく。
「おまえら、女子相手に何をやっとんじゃ。さっさと終わらさんかい！」
女の子に圧倒される兄弟分を見て、男達が唾を飛ばしてわめく。
と、そんな彼らに急接近するのは、魔水の光を宿した短剣を握る豪と星の蹄鉄をメリケンサック代わりにしたまもるだ。
「お前の相手は俺達だ！ やるぞ、鎌八！」
「おうよ！ ツンツンの兄さん！」
言うが早いか、豪は短剣から水流を、まもるはメリケンによる鉄拳を放つ！
「ぐわっ……！」
ならず者は壁に叩きつけられて昏倒。
「おどれ、よくも俺の兄弟を……！ ……ぐわっ！？」
「悪いな。そこで寝ててくれ」
仲間を倒されて激昂した男の背に、ろっこんで加速した御剣 刀がまわりこみ、峰打ちで気絶させている。
「こいつら、強ぇぞ……！？」
「おまえら、気合入れんかい！ 根性みせたれやッ！」
「「う、うすっ……！」」
彼らは威勢こそ良かったが、瞬く間に総崩れになり、戦いは終わった。
そして、刀や、豪、まもるなどの男手がならず者を捕縛している間、アリス、夏朝、月詠、桜ら女性陣はならず者達の身体検査を行う。
さらに夏朝は発射したねこシールの回収がてら、室内の様子も見てまわった。
「……あ、壁に絵が描いてあるよ」
夏朝が声を上げれば、まもるの星のカンテラが蜘蛛に変形して、その壁面を照らし始める。
「ん？ なんだこれ、犬人間か？ えらっそーにしてんなぁ」
壁画に描かれた犬頭の人間と、それにひざまづく奴隷の姿に、まもるがそんな感想を漏らす。犬人間は手に青い宝玉を持っている。
「こちらに、まだ開けられてない宝箱があるわ」
桜の言葉に、星のカンテラが、そちらへ移動する。
「気をつけたまえ。宝箱には罠がつきものだよ」
と、月詠が言ったように、よく見れば宝箱の前には小さな切れ目が入っていた。落とし穴のようだ。
「水上さん、足下に注意して。僕が開けてみる」
盗人の光を戦輪に宿した夏朝が慎重に宝箱に近づいていく。
そんな彼女を見て、捕まったならず者達が息巻く。
「へへ……。俺達がどう頑張っても開けられなかった宝箱がそう簡単に――」
「――あ、空いたよ」
「「「な、なんだってー！？」」」
横から宝箱を引っ張り出し、盗人の力も駆使してあっさり開錠して見せた夏朝に、ならず者達は仰天した。
「ていうか、あなた達反省してる？ いい？ ヤクザっていうのはね――」
と、アリスはならず者達に説教をする。
「……これは、青い宝石？」
夏朝が開けた箱の中に入っていたのは、青い宝石だった。
「どうやらこの壁画の犬人間が持っているものと同じ物のようだね」
月詠の言葉に、夏朝は静かに頷くと宝玉を大切に懐にしまう。
と、そのとき。
「なあ、天井に妙なスイッチがあるぜ」
ろっこんで天井に張りついていたまもるが普通では見落としてしまいがちなその仕掛けに気づいた。
「本当か、鎌八。押してみるか？」
豪が、盗賊の光を持つ夏朝に視線を寄越す。
「……うん。大丈夫だと思う」
夏朝が自身の盗人の光を信じて頷けば、まもるも「ぽちっとな」とスイッチを押す。
その刹那、
『……！』
ゴゴゴゴ……！ と音がして、床下から大回廊へと続く順路とは別の隠し通路が姿を現した。
「おー、ビンゴだな。んじゃ、こっちも探索してみるか？」
「うーん。でも、他のやつらは先に進んでいるかもしれないしな」
まもるの声に、豪が考え込む。
そこで、彼らは二手に別れることにした。
まず月詠、桜、刀の三人が、このまま普通に大回廊へ向かうことになった。
そしてアリス、夏朝、まもる、豪の四人が隠し部屋の調査を行うことにした。
「御剣、向こうで何かとんでもないのが出てきたら、領主さまを頼む」
「はい、龍目先輩」
豪が刀の胸を軽く叩いて役目を託せば、刀も力強く頷いてそれに応える。
「この赤い宝玉、旅鴉さん達が持って行って。きっと役に立つ気がする」
「わかった。そうさせてもらうよ」
夏朝から宝玉を受け取った月詠はそれを大事に懐にしまう。
「いい、ちゃんとここで大人しくしてるんだよ？」
アリスが縄で縛られたならず者達に命じれば、彼らは「はーい……」と素直に従う。
「それじゃあ向かいましょう」
桜が大回廊への通路を覗き込みながら、仲間達に促す。
「ああ。そっちも無事でな。お互いにスペクタキュラーにいこうＺ！」
まもるがパチンとウインクして仲間達を激励し、一行はそれぞれに行動を開始した。
夏朝は、ピラミッドの内部に傷をつけないように留意しながら、戦輪を飛ばし、統率の取れていないならず者達の戦列をさらにかき乱す。ねこシールも発射し、ヒットした『敵』は目一杯重くしていく。
「おまえら、女子相手に何をやっとんじゃ。さっさと終わらさんかい！」
女の子に圧倒される兄弟分を見て、男達が唾を飛ばしてわめく。
と、そんな彼らに急接近するのは、魔水の光を宿した短剣を握る豪と星の蹄鉄をメリケンサック代わりにしたまもるだ。
「お前の相手は俺達だ！ やるぞ、鎌八！」
「おうよ！ ツンツンの兄さん！」
言うが早いか、豪は短剣から水流を、まもるはメリケンによる鉄拳を放つ！
「ぐわっ……！」
ならず者は壁に叩きつけられて昏倒。
「おどれ、よくも俺の兄弟を……！ ……ぐわっ！？」
「悪いな。そこで寝ててくれ」
仲間を倒されて激昂した男の背に、ろっこんで加速した御剣 刀がまわりこみ、峰打ちで気絶させている。
「こいつら、強ぇぞ……！？」
「おまえら、気合入れんかい！ 根性みせたれやッ！」
「「う、うすっ……！」」
彼らは威勢こそ良かったが、瞬く間に総崩れになり、戦いは終わった。
そして、刀や、豪、まもるなどの男手がならず者を捕縛している間、アリス、夏朝、月詠、桜ら女性陣はならず者達の身体検査を行う。
さらに夏朝は発射したねこシールの回収がてら、室内の様子も見てまわった。
「……あ、壁に絵が描いてあるよ」
夏朝が声を上げれば、まもるの星のカンテラが蜘蛛に変形して、その壁面を照らし始める。
「ん？ なんだこれ、犬人間か？ えらっそーにしてんなぁ」
壁画に描かれた犬頭の人間と、それにひざまづく奴隷の姿に、まもるがそんな感想を漏らす。犬人間は手に青い宝玉を持っている。
「こちらに、まだ開けられてない宝箱があるわ」
桜の言葉に、星のカンテラが、そちらへ移動する。
「気をつけたまえ。宝箱には罠がつきものだよ」
と、月詠が言ったように、よく見れば宝箱の前には小さな切れ目が入っていた。落とし穴のようだ。
「水上さん、足下に注意して。僕が開けてみる」
盗人の光を戦輪に宿した夏朝が慎重に宝箱に近づいていく。
そんな彼女を見て、捕まったならず者達が息巻く。
「へへ……。俺達がどう頑張っても開けられなかった宝箱がそう簡単に――」
「――あ、空いたよ」
「「「な、なんだってー！？」」」
横から宝箱を引っ張り出し、盗人の力も駆使してあっさり開錠して見せた夏朝に、ならず者達は仰天した。
と、アリスはならず者達に説教をする。
「……これは、青い宝石？」
夏朝が開けた箱の中に入っていたのは、青い宝石だった。
「どうやらこの壁画の犬人間が持っているものと同じ物のようだね」
月詠の言葉に、夏朝は静かに頷くと宝玉を大切に懐にしまう。
と、そのとき。
「なあ、天井に妙なスイッチがあるぜ」
ろっこんで天井に張りついていたまもるが普通では見落としてしまいがちなその仕掛けに気づいた。
「本当か、鎌八。押してみるか？」
豪が、盗賊の光を持つ夏朝に視線を寄越す。
「……うん。大丈夫だと思う」
夏朝が自身の盗人の光を信じて頷けば、まもるも「ぽちっとな」とスイッチを押す。
その刹那、
『……！』
ゴゴゴゴ……！ と音がして、床下から大回廊へと続く順路とは別の隠し通路が姿を現した。
「おー、ビンゴだな。んじゃ、こっちも探索してみるか？」
「うーん。でも、他のやつらは先に進んでいるかもしれないしな」
まもるの声に、豪が考え込む。
そこで、彼らは二手に別れることにした。
まず月詠、桜、刀の三人が、このまま普通に大回廊へ向かうことになった。
そしてアリス、夏朝、まもる、豪の四人が隠し部屋の調査を行うことにした。
「御剣、向こうで何かとんでもないのが出てきたら、領主さまを頼む」
「はい、龍目先輩」
豪が刀の胸を軽く叩いて役目を託せば、刀も力強く頷いてそれに応える。
「この赤い宝玉、旅鴉さん達が持って行って。きっと役に立つ気がする」
「わかった。そうさせてもらうよ」
夏朝から宝玉を受け取った月詠はそれを大事に懐にしまう。
「いい、ちゃんとここで大人しくしてるんだよ？」
アリスが縄で縛られたならず者達に命じれば、彼らは「はーい……」と素直に従う。
「それじゃあ向かいましょう」
桜が大回廊への通路を覗き込みながら、仲間達に促す。
「ああ。そっちも無事でな。お互いにスペクタキュラーにいこうＺ！」
まもるがパチンとウインクして仲間達を激励し、一行はそれぞれに行動を開始した。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年01月11日
- 参加申し込みの期限
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- 2018年01月18日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年01月18日 11時00分
