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【星幽塔】第七階層 眠れる獅子
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【大きな回廊】
その少し前、村娘に変装し、大回廊に連れて行かれた
サキリ・デイジーカッター
の我慢は限界に到達しようとしていた。
「……なあ、嬢ちゃん。ええやろ? ちょっとだけ、ちょっとだけでええんや~」
すっかり酒で出来上がった赤ら顔でサキリに酒臭い息を吐きかけたからだ。
(……くそ。この男、弟分がまわりにいなくなった途端、べたべたと馴れ馴れしく……)
サキリは愛用の蠍毒匕首を首筋に突き立てたくなる衝動を必死に抑え、しまりのない兄貴の顔を遠ざけようとしていた。
「……なぁなぁ、ええやろ~。せや、おっぱいは揉んだら大きなるらしいで。せやから――」
そう言って、強引に兄貴が胸元に手を伸ばしてきた段階で、ついにサキリの堪忍袋の緒が切れた。
「……汚ねぇ手でオレに触るんじゃねぇよ」
「へ……?」
急に雰囲気を変えたサキリに、兄貴は頓狂な声を漏らした。
と、次の瞬間には、サキリの手には蠍毒匕首が閃いている。
「……ッ!」
刹那、兄貴は先程までのだらしない表情からは想像もつかぬ速さでサキリから身を離して見せた。
「……へぇ。やはり、くせ者揃いのならず者を率いる兄貴分というだけのことはあるみたいだね」
サキリが少し感心したように言えば、兄貴もまた赤ら顔に嫌な笑み浮かべて笑い、
「……そっちこそ、随分と上手く化けたもんやのう。すっかり騙されとったわ。しかも、こんなもんまで隠し持ちよって」
「……!?」
そこで、サキリは目を見開いた。懐に忍ばせているはずのアンテナアスパラをさぐる。ない。
(……スラれた!? いつの間に……!)
瞠目するサキリに、兄貴は唇を歪めて肩を揺らす。
「……あんまわしらをなめっとたらいかんぞ。自慢やないが、俺のスリの速さは音速級や。伊達にサソリとゴキブリすり替えて、いちゃもんつけてへんでぇ」
得意げに言って笑いながら、兄貴はアンテナアスパラをポキリと折る。
「これで仲間は呼ばれへんなぁ……。ほなら、ここらで往生せぇやぁああああああ!」
次の瞬間、兄貴が左右のベルトに差した双剣を抜いて斬りかかってくる。
「なるほど。なかなかやるね。でも――」
そこまで言い終えたとき、フッとサキリの姿が兄貴の目の前から消える。
「……っ!?」
亡霊のように姿を消したサキリに、兄貴は目を見開く。
その兄貴のすぐ背後に、サキリはすでに陣取っている。ろっこん、斬空赤刃による瞬間移動だ。
(――もらった!)
サキリは進化能力による赤く光った匕首で、兄貴を切り裂こうとする。
しかし、
「……あまいわぁぁあ!」
「……!?」
次の瞬間、兄貴は一瞬にしてサキリとの位置関係を見抜き、交錯させた双剣で、サキリのろっこんにより強化された一撃を凌いだ。
サキリは驚いた。
「くははは! 驚いたか! スリゆうのはな、手先だけでやるんやない! 全身で、相手の気を感じ取ってやるんや!」
「……なるほどね。大したものだ。でも、油断は良くないな」
「なに!?」
「サキリ、助けに来たぞ!」
兄貴が声をした方を振り返ったときには、声の主――
アスワド・クロノワール
は、サキリからコピーした斬空赤刃によってすぐ背後にまで迫っていた。
ざん、と空を斬り裂く音ととも魔火をまとった赤刃が舞う。
「ぐうっ……!」
だが、兄貴はすんでのところで上体を逸らし、致命傷を避けていた。
それでも、斬撃は深く、兄貴の胸からは赤い血しぶきが上がる。
「ぐ、おおおお……! まだじゃあ……! まだわしは死んどらんぞぉおおお!」
「む、ボクの剣をうけて……まだ立つとは……!」
なかなかやるな、とアスワドは思う。
「……さすがに大きいだけはありますね。ですが、これで終わりです!」
そこに入れ替わるように、
シーナ・キュクノス
が入ってくる。
「はっ! そんな華奢な腕でわしを倒せるだけの剣技など……!」
「剣は力があればいいというものじゃありません。それに――」
「――いつから、僕の武器が剣だけだと錯覚していたんです?」
「なっ!?」
刹那、シーナの背後から無数の石つぶてが兄貴に飛来してその視界を遮る。彼は乙女座の魔星の力を使い、王の間からずっとそれらの石を背後に隠し持っていたのだった。
「くっ……なんじゃこりゃああああ……!?」
「あなたの弟分達が節操なくバラまいた弾ですよ。兄貴なら弟の尻拭いをするのは道理でしょう?」
石つぶてを目くらましに使ったシーナは颯爽と兄貴の背後にまわりこみ、そのまま強かに斬りつけた。
「ぐ、ふ……」
そして、兄貴分の男はついに倒れた。
「く、ふふ。さすがですね。シーナさん。とても可憐かつ力強い剣でした」
「うん! やるね、シーナ!」
「サキリさんも無事でよかったです!」
と、そこに
アケーチ・タッマーキ
と
メリィ・ランページ
、
リリエル・エーテライト
の三人もやってきて仲間達をねぎらう。
「皆、怪我はない? あったら、私の舞花の祈りで回復するのです☆」
さらに
椿 美咲紀
もやってきて兄貴戦を終えた三人を気遣う。
「またあったな、ならず者達のリーダーよ」
そして、最後に王の間側の通路からやってきたのが、レオーネ、そしてそれに付き従う
新田 亮
とラサラスだった。
「レオーネさま、相手はならず者です。尋問や捕縛なら自分が」
「いや、こんな男でも私の階層の住人だ」
亮の申し出に首を振り、レオーネは兄貴と呼ばれていた男と向き合う。
「王の間の配下は私達が捕えた。じきに王妃の間にいる者達も冒険者達によって捕えられるだろう。神妙に縛につくがよい」
「……ふ……好きにせぇ……せやけどな……イヌビスの杖は……あの閉ざされた扉の奥や……誰にも開けられへん……」
「……」
兄貴の言葉に、レオーネが回廊のつきあたりに視線を向ける。
自然、冒険者達の視線もそこに集まる。
そこにあったのは、ピラミッドの最深部――王の棺を安置する『玄室』へと続く巨大な扉と、その左右に並ぶ王の間の壁画に描かれていたものと同じ二体のイヌビス像の姿だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月11日
参加申し込みの期限
2018年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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