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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】第七階層 眠れる獅子
【ピラミッドの入口】
第七階層のピラミッドの入口では、砂嵐が舞っていた。
「むー。サキリの作戦はどうなったんだろー？ 成功したのか？」
アスワド・クロノワールは、先に潜入したサキリ・デイジーカッターから預かったアスパラアンテナを握りしめながら、彼からの連絡を待っていた。
彼女の顔には、ヴォーパルバニー族に伝わる神聖な朱の文様がすでに描き込まれている。サキリからろっこんのコピーも済ませ、突入の準備は万全だ。
周辺では、今回の依頼のために集まった冒険者達が、突入前に最後の作戦の確認をしあっていた。
「ピラミッドの中は暗そうだし、必要なときはミニスパを使ってくれ。口笛で呼べばそっちに行くからな」
鎌八 まもるは、星の力で自立稼働する照明器具『星のカンテラ』を手に仲間達に呼びかける。
「大蛇、雷神の腕輪、水竜のお守り、よし。あとはトマオレクッキーを食べれば準備に不足はなしだ」
新田 亮は、準備した道具を念入りに確認し、今回の作戦に備えていた。レオーネを敬愛する亮にとって、今回の作戦はいつも以上に気合が入っている。
（神様、王様、女王様……ごめんなさい）
恵御納 夏朝は、心の中でそっと謝罪の言葉を述べていた。理由はどうあれ墓の中に踏み入ることに、彼女は胸を痛めている。
「みんな、今日はよろしくな♪ ピラミッドの探検、ちょっとわくわくするな」
龍目 豪は、そんな微妙な空気を察してか、努めて明るい声を張り上げて言った。
「うん、ラサラスくんもがんばろーね♪」
と、ライオンのラサラスに笑いかけるのは、動物好きの椿 美咲紀だった。
「にししし。ピラミッドといえば呪いにお宝ですよねぃ」
骨削 瓢は、いつも通りの様子で、楽しそうに悪い笑みを湛えている。
「骨削。君が最初から私達に同行するのも珍しいね」
と、旅鴉 月詠は、疑うというより、不思議に思っている目で瓢に問う。
「そうだな。また何か企んでるのか？」
御剣 刀も、瓢の日頃の暗躍ぶりを知っているため、そちらに目を向ける。恵御納 夏朝、新田 亮なども同様だ。
「にししし。ひどいねぇ、あっしだってたまには皆さんに協力しますよぃ」
瓢は悪びれずに笑っているが、彼を見つめる視線の大多数は（……あやしい）と語っていた。日頃の行い、超大事。
「今回は屋内だから、侵入の仕方も大事よね」
水上 桜は、クロスボウの調整をしながら、特殊部隊さながらに突撃して制圧を行う作戦のイメージ固めを行っていた。
「この階層って建物もそうだけど、食べ物も独特だよね。サソリの唐揚げかー。あとで、マスターにアストラルでも出せないか聞いてみよう！」
と、アリス・ミーティアは、第七階層の食文化などに興味津々のようだ。彼女は職場を大変気に入っているようで、冒険の際は何かとマスターへの土産や、アストラルでの新メニューのアイデアについて意識を巡らしていた。
「っていうか、サソリはいいけど、ゴキブリの唐揚げってなんだー！」
と、そこで虎の咆哮のごとく叫んだのはメリィ・ランページ。虎の子メリィは階層の平和を乱すことは絶対に許せないことのようだ。
「ですよね。せっかく平和になったのに、それを乱すなんて許せません。メリィちゃん、一緒にこらしめましょう」
「うんっ、やるよ、リリエル！」
ぱしん、とハイタッチを交わし、二人は気合を入れ直してピラミッドを見やる。
「く、ふふ。悪い子にはおしおきということでやってきましたが……楽しいことになりそうですね、く、ふふ」
と、ピラミッドに負けないくらいあやしげな笑みを浮かべているのは、ゴシック風衣装に身をまとったアケーチ・タッマーキだ。彼はドＭでお仕置きはするのもされるのも先なので、今回の依頼は完全にご褒美だった。
「……アッケーチさんがいてくれて少しほっとしました」
シーナ・キュクノスは、そんなアケーチの隣にそっとたたずみ、小さく息を吐く。彼はあまり人懐こい性格ではないために、気心の知れたアケーチがいてくれたことに安堵していた。
（街では、いきなりの出来事にとっさの反応が遅れてしまいましたけど、師匠の名誉のために頑張らないと……）
師から貰った剣の柄の感触を確かめながら、ひとつ深呼吸をして気持ちを引き締めた。
そもそも彼もまた剣の修行をしている身である。敬愛する師匠の名に恥じぬためにも、今回の依頼では相応の活躍をして見せねばならない。
それにしても、待てど暮らせどサキリからの連絡は来ない。
彼からは予め決めておいた時間を過ぎても連絡が来なかった場合は構わずに突入して欲しいと言われている。
「……時間のようだな。このピラミッドでは何が起きるかわからない。各自、ゆめゆめ注意を怠らないように、注意して作戦にあたってほしい」
レオーネのその言葉に、冒険者達はしっかりと頷く。
かくして、先行したサキリの連絡が来ないまま、冒険者達はピラミッドへ突入を開始する。
第七階層のピラミッドの入口では、砂嵐が舞っていた。
「むー。サキリの作戦はどうなったんだろー？ 成功したのか？」
アスワド・クロノワールは、先に潜入したサキリ・デイジーカッターから預かったアスパラアンテナを握りしめながら、彼からの連絡を待っていた。
彼女の顔には、ヴォーパルバニー族に伝わる神聖な朱の文様がすでに描き込まれている。サキリからろっこんのコピーも済ませ、突入の準備は万全だ。
周辺では、今回の依頼のために集まった冒険者達が、突入前に最後の作戦の確認をしあっていた。
「ピラミッドの中は暗そうだし、必要なときはミニスパを使ってくれ。口笛で呼べばそっちに行くからな」
鎌八 まもるは、星の力で自立稼働する照明器具『星のカンテラ』を手に仲間達に呼びかける。
「大蛇、雷神の腕輪、水竜のお守り、よし。あとはトマオレクッキーを食べれば準備に不足はなしだ」
新田 亮は、準備した道具を念入りに確認し、今回の作戦に備えていた。レオーネを敬愛する亮にとって、今回の作戦はいつも以上に気合が入っている。
（神様、王様、女王様……ごめんなさい）
恵御納 夏朝は、心の中でそっと謝罪の言葉を述べていた。理由はどうあれ墓の中に踏み入ることに、彼女は胸を痛めている。
「みんな、今日はよろしくな♪ ピラミッドの探検、ちょっとわくわくするな」
龍目 豪は、そんな微妙な空気を察してか、努めて明るい声を張り上げて言った。
「うん、ラサラスくんもがんばろーね♪」
と、ライオンのラサラスに笑いかけるのは、動物好きの椿 美咲紀だった。
「にししし。ピラミッドといえば呪いにお宝ですよねぃ」
骨削 瓢は、いつも通りの様子で、楽しそうに悪い笑みを湛えている。
「骨削。君が最初から私達に同行するのも珍しいね」
と、旅鴉 月詠は、疑うというより、不思議に思っている目で瓢に問う。
「そうだな。また何か企んでるのか？」
御剣 刀も、瓢の日頃の暗躍ぶりを知っているため、そちらに目を向ける。恵御納 夏朝、新田 亮なども同様だ。
「にししし。ひどいねぇ、あっしだってたまには皆さんに協力しますよぃ」
瓢は悪びれずに笑っているが、彼を見つめる視線の大多数は（……あやしい）と語っていた。日頃の行い、超大事。
「今回は屋内だから、侵入の仕方も大事よね」
水上 桜は、クロスボウの調整をしながら、特殊部隊さながらに突撃して制圧を行う作戦のイメージ固めを行っていた。
「この階層って建物もそうだけど、食べ物も独特だよね。サソリの唐揚げかー。あとで、マスターにアストラルでも出せないか聞いてみよう！」
と、アリス・ミーティアは、第七階層の食文化などに興味津々のようだ。彼女は職場を大変気に入っているようで、冒険の際は何かとマスターへの土産や、アストラルでの新メニューのアイデアについて意識を巡らしていた。
「っていうか、サソリはいいけど、ゴキブリの唐揚げってなんだー！」
と、そこで虎の咆哮のごとく叫んだのはメリィ・ランページ。虎の子メリィは階層の平和を乱すことは絶対に許せないことのようだ。
「ですよね。せっかく平和になったのに、それを乱すなんて許せません。メリィちゃん、一緒にこらしめましょう」
「うんっ、やるよ、リリエル！」
ぱしん、とハイタッチを交わし、二人は気合を入れ直してピラミッドを見やる。
「く、ふふ。悪い子にはおしおきということでやってきましたが……楽しいことになりそうですね、く、ふふ」
と、ピラミッドに負けないくらいあやしげな笑みを浮かべているのは、ゴシック風衣装に身をまとったアケーチ・タッマーキだ。彼はドＭでお仕置きはするのもされるのも先なので、今回の依頼は完全にご褒美だった。
「……アッケーチさんがいてくれて少しほっとしました」
シーナ・キュクノスは、そんなアケーチの隣にそっとたたずみ、小さく息を吐く。彼はあまり人懐こい性格ではないために、気心の知れたアケーチがいてくれたことに安堵していた。
（街では、いきなりの出来事にとっさの反応が遅れてしまいましたけど、師匠の名誉のために頑張らないと……）
師から貰った剣の柄の感触を確かめながら、ひとつ深呼吸をして気持ちを引き締めた。
そもそも彼もまた剣の修行をしている身である。敬愛する師匠の名に恥じぬためにも、今回の依頼では相応の活躍をして見せねばならない。
それにしても、待てど暮らせどサキリからの連絡は来ない。
彼からは予め決めておいた時間を過ぎても連絡が来なかった場合は構わずに突入して欲しいと言われている。
「……時間のようだな。このピラミッドでは何が起きるかわからない。各自、ゆめゆめ注意を怠らないように、注意して作戦にあたってほしい」
レオーネのその言葉に、冒険者達はしっかりと頷く。
かくして、先行したサキリの連絡が来ないまま、冒険者達はピラミッドへ突入を開始する。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2018年01月11日
- 参加申し込みの期限
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- 2018年01月18日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2018年01月18日 11時00分
