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寝子ヶ海浜公園喧嘩奇譚
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若き喧嘩人たち
若き自衛官、
釘宮 凪
は寝子ヶ海浜公園沿いの道を高そうなバイクで星ヶ丘方面へ流していた。
ヘルメット越しに感じる海風が心地よい。
陸自の過密日程をこなした直後戻って、久しぶりの休暇であった。
(本土での出張生活も良いけど、やっぱり島に帰ってくると安心ですわね)
のんびりとした気分で海を見ながら走る。すると、砂浜でトラブっている若者が目に入った。
頭頂部が黒い金髪の
玖珂 新
が眉根に皺を寄せて相手を挑発する。
「『弱い者いじめ』はアホのすることだぜ?」
「アホだと! 舐めたクチ利きやがって。おいてめぇら、遠慮はいらねえ。ボコボコにしてやれ」
リーダーが顎をしゃくると、仲間たちが一斉にいきり立った。
角刈りの男、
魚塚 源三
が口の端をにやりと引き上げる。
三度の飯よりケンカ好き。それが魚塚源三という男なのだ。
「三下風情が俺達にケンカうるたぁ運がなかったな! アニキ! やっちまいやしょうぜ!」
「アニキじゃねえって」
新は鼻を鳴らして、不良たちをねめつける。
「ボコボコにされんのは、お前らかもしれないな? 悪く思うなよ。で、そっちがリーダーか」
にやり、笑みがこぼれる。こういうシチュエーションは、嫌いじゃあない。
「他校の上級生だろうが、喧嘩ん時はなーんも関係無くなるよなぁ?」
宣戦布告を受け、不良のリーダー、勝 アゲルも口の端を歪ませて笑った。
「もちろんだ、クソガキが。元ヤン風情にやられるかよ!」
(ひいふうみい……マタ工生が8人でカップルをカツアゲかしら。寝子高生3人と女子大生がひとり、止めに入ってるみたいですけど、数は不利ですわね)
凪はバイクを止めて武器を確認。不良集団のリーダーらしき男は腰にチェーンをぶら下げており、仲間の不良女子二人もヨーヨーを構えている。対する寝子高生たちはと言えば、徒手空拳もいいところだ。女子大生に至ってはホームセンターの買い物袋をぶら下げて、喧嘩に向いていそうにはとても見えない。
先に飛びかかったのはマタ工の不良男子の方。
新がひらり避けると、源三がそいつの攻撃を腕でガードする。
「へっへっへ、アニキ! 露払いは任せてくだせぇ!」
「アニキって呼ぶなと言ってるだろ」
源三の方は、数か月前、以前ぶちのめした不良に罠にはめられてピンチになってたところを助けてもらってから新をアニキと呼んで慕っているが、新は源三を舎弟と認めたわけではない。認めたわけではないが、慕ってくれるのは嬉しいし、背中を任せるに充分足ると思っている。
「あぁ、久々に血が滾るなぁ! ゲン、そっちは任せるぜ?」
新の狙いはリーダー1点狙い。雑魚は源三がいるから大丈夫だ。
「ウス! おらおら三下ども! まとめてかかってきやがれ!」
離れた新の代わりに、源三の背中についたのは、黒髪の少年、
御剣 刀
であった。
「あんたのアニキに、リーダーは任せても大丈夫そうだな」
「当たりめぇだ。で、あんたは?」
「通りすがりの剣術家だ。この島で好き勝手はさせない、相手もやる気だし実力行使で帰ってもらおう」
「剣術家だぁ? で、得物はどこにあるよ」
「ここにはない」
刀は手ぶらだった。しかし佇まいは凛としていて、怯えている様子は微塵もなく、剣術家というのもあながち嘘にも思えなかった。
「喧嘩できんのか、あんた」
「どうかな。場数は踏んでるつもりだが。一応警告はするか」
刀は不良たちに向かって問いかける。
「ここまで揉め事になったらどちらにしても損だ、この辺りで引き揚げた方がお互い楽でいいんじゃないか?」
「アァ? アホ呼ばわりされて引き下がれっかよ」
「だよな」
相手に引き揚げる様子がなくても、刀は平然としていた。源三は呆れる。
「あんた、何やってんだ?」
「一応言ってみた」
「そうかよ。来るぜ!」
不良男子が三人、僅かにタイミングをずらして襲い掛かってくる。
場馴れしているのはお互い様らしく、不良たちもにやにやとした表情だ。拳がひとつ、源三の腹を打った。
だが、眉をわずかに顰めさせたのは、源三ではなく拳を放った不良の方であった。
喧嘩と柔道で鍛えた源三の腹筋は、鋼鉄のように硬かったのだ。
「へぇ、ただの三下にしちゃなかなかケンカ慣れしてるようだな、数もそれなりにいるし楽しめそうだぜ」
刀は、まるで柳の枝のようにしなやかに不良たちの拳を躱してゆく。
相手の視線と、重心のバランスなどから動きを読み取り、それに対応して間合いを調節しているのだ。
こんな芸当ができるのは、刀が鍛錬を積んだ剣術家だからである。
不良たちはそれを見抜けなかったらしい。
「おいおい。避けてばかりかよ、この優男!」
挑発するも、それに乗るような刀ではない。不良の拳は一発も刀を掠めない。不良はそのことに徐々に苛立ってきていた。そこで不良は咄嗟に目に入った女子大生、
壬生 由貴奈
に標的を変えたのだ。
「喧嘩は時に華とは言うけれど……ちょっと目に余りますわね」
凪はヘルメットを脱ぎ捨てる。
女子中学生と言っても通りそうな可愛らしい顔と、ピンクのリボンで結ったツインテールが露わになる。
財布から小銭を出して握る。一円玉や五円玉や十円玉だ。それ以上は彼らにはもったいない。
凪は由貴奈に向かって突進する不良男子を呼び止める。
「お待ちなさい! 『お金』が欲しいですの?」
「あんだよガキが!」
「ガキではありませんわ。少なくともあなたよりはね。それに、わたくしは国民を守るのが仕事ですの」
吼える不良の顔面目掛け、凪は小銭を弾き飛ばす。
小銭は目にもとまらぬ速さで空を切り裂き、不良の鼻っ面に連続ヒットする。凪のろっこん『ナギ・クイックトリガー』が、小銭を高速の弾丸へと変えたのだ。
「ひぶっ!」
不良は真っ赤になった鼻を押さえた。指の間から鼻血が垂れてくる。
「このアマァ……!」
「あら? お金の『弾丸』じゃお気に召さなくて?」
不良は拳を振り上げ躍りかかる。凪は肩を引いてそれを避ける。訓練された動きだった。
「自分の身が守れなければ自国の民を守ることなんて不可能ですわよ」
そのとき由貴奈が投げたスパナが、ブーメランのようにクルクルと回って不良の頭を後ろから殴った。
「カツアゲじゃ飽き足らず暴力まで振るう気ぃ? 情けないねぇ、不良ならもっとツッパリ入れなよ」
見事な命中、といいたいとこだが、こちらも由貴奈が『ヘンドリック・モーメント』によって人知れず金属を操った結果だ。スパナはカーブを描いて、由貴奈の手の中に戻った。
「ナイスコントロールですわ」
凪は由貴奈に駆け寄り、肩を並べた。
「そっちこそ」
由貴奈はウィンクで返す。
心強い助っ人ができた。運動はできないし、正面切って殴り合いなんか絶対に無理だと自負する由貴奈だが、凪はかなりデキる風情である。由貴奈はスパナを握りなおす。
「……あーあ、折角新調した上に工具は投げるものじゃないんだけどねぇ。また買いなおさなきゃ」
「わたくしも小銭が少々もったいないですが仕方ないですわね」
金属遣いの女性ふたりは不良相手にニッと口角を上げる。
教訓。寝子島では、人を見た目で判断してはいけないのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月10日
参加申し込みの期限
2018年01月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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