「や、やめてください」
「お金なんてありません」
寝子ヶ浜海浜公園に、怯えた男女の声が響く。
カツアゲだ。カップルらしい男女が、不良学生集団に囲まれてカツアゲされていた。
「デートしててお金持ってねーとかありえねーだろ」
「オラ、ちょっとジャンプして見ろ」
「今チャリンって音したろ。ポケットん中のもの、全部出せよ」
「彼女の前でボコボコにされたくねーだろ?」
不良たちの制服は、改造されていてチェーンをぶら下げたり、裏地が赤かったりしている。
どうやら木天蓼市にある木天蓼工業高校の生徒のよう。本土からわざわざ遠征してきたようだ。
一方、カップルの男の子の方は痩せぎすで猫背で、ポロシャツを着ており、大学生風である。
女の子の方は寝子高の制服でバッチの色から察するに高校1年生のようであった。
そして、男の方は、不良に囲まれてすっかり委縮しており、いましも財布を出しかねない様子だった。
だが、そこに現れたのが強面の二人。
玖珂 新と
魚塚 源三である。
「てめぇら、そこで何してる」
「悪いこた言わねえ、アニキが本気になる前に、お家に帰るほうがいいぜ?」
「あんだ、てめぇらは」
「やんのかオラ!」
途端に色めき立つ不良ども。
「やれやれ。体に言って聞かせなきゃダメかよ」
「残念だ」
新と源三はやれやれと肩を竦めて戦闘態勢に入った。
はじめまして。網と言います。どうぞよろしくお願いします。
寝子ヶ浜海浜公園でカツアゲ現場を目撃した貴方は、不良とのケンカに巻き込まれたり、突入したりします。
説得は無駄なので、このシナリオでは細かいことは気にせずにケンカでケリをつけましょう!
■カツアゲされているカップル
世和 スギル(よわ すぎる)君
大学生。ひ弱で喧嘩スキルはゼロです。
お金もそんなに持っておらず、なけなしのデート代をカツアゲされようとしています。
守手 星衣(まもて ほしい)さん
寝子高1年1組の女子。胸が大きな、守ってほしい系女の子。
■カツアゲしてる不良
リーダー:勝 アゲル(かつ あげる)
喧嘩は滅法強い高校3年生。空手やボクシングを嗜んでいるようだが、
ピンチになると、チェーンも振り回す。
不良男子x5
勝といっしょに喧嘩慣れした改造学ランな男子たち。全員高校生。
不良女子x2
勝といっしょに喧嘩慣れした改造学ランな女子たち。
カップルを人質に取ったり、ヨーヨーなどの飛び道具を使ってきたりやや卑怯な手も使う。
カップルを守って、不良を撃退すれば解決です。
楽しいアクションをお待ちしております。どうぞお気軽にご参加ください。