this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
『somnium』へようこそ!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
14
つぎへ >>
海神 湊面
は迷っていた。いや、ちょっと寄り道をしているだけなのだと自分に言い聞かせてはいたが、詰まるところ迷っていた。
雑貨やアクセサリーを求めて、話に聞いた『somnium』を目指して歩き始めたまでは良かったのだけれども、多分、最初がいけなかった。どっちだったけ、と迷ったあげくに、直感に従って「多分こっち!」と歩き出したのが、きっと良くなかったのだろう。
「いや、それともあの交差点が……それともその先の三差路……?」
心当たりは山ほどあって、もはやどこが間違いだったのかもわからない有様。そもそも記憶があやふやなまま歩いているのが、それに拍車をかけている。
ふぅ、と湊面は自らを落ち着けるべく、少し立ち止まって深呼吸をした。そう、焦ってはいけない。何しろまだ放課後は始まったばかりだ、閉店時間までに辿り着けさえすればこちらの勝ち(?)である。
「それに、いざとなったら誰かに聞くなりなんなり、すれば良いわけだけどね……!!」
だからのんびり散歩を楽しみながら行けば良い――ぐッ、と拳を握るように、これは敗北ではない、と自らに言い聞かせる。そんな表現がしっくり来るような雰囲気で、湊面はうん、と大きく頷くとまた、きょろきょろ、うろうろとそれらしきお店を求めて歩き始め。
そんな湊面とすれ違って逆方向へと向かっていく、
東雲 人里
もまた彼女と同じ様に、キョロキョロと辺りを見回していた。奇遇にもというべきか、彼女もまた同じ店を探して、迷子だったりする。
とはいえ人見知りの人里にとって、誰かに道を聞く、と言うのは恐ろしく勇気の要る行為だ。そうしなければならないという局面に立って、それしか解決策はないのだと理解してもなお、誰かに話し掛けるのは大変なのである。
(でも……こうしてばかりもいられません、し……)
以前にも1度、行った事はあるから辿り着けるだろうと思ったのが、どうやら甘かったらしい。このままでは永遠にさ迷う事になりそうだと、悟った人里は覚悟を決めて、辺りに人が居ないか見回した。見回して、道の脇に置いてある、ちょうどベンチ位の高さの石にちょこんと腰掛けている、同じ制服を来た少女に気付く。
彼女は人里の視線に気付くと「こんにちは」とにっこりした。その笑顔とかけられた言葉に、取っ付き易そうだという感情と逃げられないという感情、2つにどきどきしながら「こんにちは」と小さく返す。
周りには、さきほどすれ違ったやはり寝子高生ぐらいしか居ない。追い掛けていって聞くなんて人里には到底出来そうにないから、やはりこの少女――校章から見ると先輩――に聞くしかないのだろう。
そう、自らに言い聞かせて勇気を奮い起こし、人里は少女に声をかけた。
「ぁ、あの……えっと、ソムニウムという、雑貨やケーキなど売っているお店の場所を教えてもらいたいんですけど……」
「ソムニウム? 貴女もあのお店に行くところなんですか? うわぁ、ちょうど良かったです!」
人里の言葉を聞いて、少女はさらに満面に笑みを浮かべ、嬉しそうに何度も頷く。怒られなかった事にほっとした人里は、けれども少女の言葉を反芻して、あれ、と首を捻った。
彼女も『somnium』に行こうとしている事は、間違いないのだろう。けれども何故『ちょうど良かった』なのか、考えていくと何となく、何となくだけれども、もしかして彼女も道が解らないのでは……と思えてきて。
尋ねてみると、そうなんです、とにこにこ彼女は頷いた。じゃあ座っていたのは、休憩でもしていたのだろう。
そっか、と人里は急に彼女への親しみを覚え、緊張で強張っていた頬に笑みを上らせた。同じ迷子だと思うだけで何となく、何となくだけど怖くなくなった気がするのだ。
「じゃあ一緒に探しませんか?」
1人より心強いですし、と呟いた人里に、んー、と少女はなぜか少し、考え込む様子を見せた。断られてしまうのだろうか、そう心配して見つめる人里の足元に、ひょっこりと茶虎の子猫が顔を出す。
あら、と少女が嬉しそうな顔になって、子猫へと手を伸ばした。その指先をくんくん嗅いだ子猫が、ぴくぴく髭を震わせた所にぱたぱたと、駆け寄って来たのは円だ。
「こんにちは、人里ちゃん。どうしたの? 何か困りごとかな」
「ぁ、ぁの……」
「こんにちは。この子、貴女の猫さんですか?」
その言葉に、答えたのは石に腰をかけていた少女の方だった。どぎまぎしてしまった人里が何となく円と少女を見比べるのを見ながら、円は少女に「うん、にゃーくんっていうんだ」と頷く。
道を覚えさせるためというのも兼ねて、にゃーくんの行きたそうな方向に足の向くまま、のんびりお散歩をしていた円だ。そうしたら行く手に何だか困っている様子の人里と、見覚えのない少女がいて――にゃーくんも気になったらしくて走り出したから、追い掛けて来たのである。
そう、告げた円に少女はにこにこと、そうなんですか、と頷いた。そうして、自分が『somnium』という雑貨とスイーツのお店に行こうとしていた事、人里と偶然会って一緒に探そうと誘われた事を教えてくれる。
へぇー、と円は目を瞬かせた。
「ソムニウム? にゃーくんに似合いそうなクッションとか、珍しい物とか食べ物とかないかなー?」
「うーん、どうでしょう? 私も1度しか行った事なくて……でも、とっても素敵なお店だったんです。ね?」
「ぇ? ぁ、ぅ、うん……私も1度だけだけど……可愛い雑貨が一杯だったから」
「へぇぇ~。ボクも行ってみたいな。一緒に行っても良いかな? 場所は知らないけど」
2人の話に、興味を引かれて円がそう申し出ると、人里が目を丸くした後にこくこくと、少女がにこにこと頷く。それに円も嬉しくなって、にこっと笑ってにゃーくんに「じゃあ行こっか」と声をかけると、にゃぁ、と子猫がおひげを震わせ返事した。
となれば互いの事を知らないのも微妙だと、自己紹介をしようとにゃーくんから少女に視線を戻した円は、彼女が立ち上がった瞬間に見えた胸の校章バッジに、うわ、と目を丸くした。
「先輩だった! 1年の桜庭円です」
「ぇ、先輩? ぇ、ぇと、1年の東雲人里です……」
「桜庭さんと東雲さん、ですね。2年の志鳥 紫乃です。よろしくお願いしますね」
ぺこりと丁寧に頭を下げた紫乃に、つられて人里と円(とにゃーくんも)ぺこり、と頭を下げる。それが何だかおかしくて、頭を上げた少女達は顔を見合わせ、くすくす笑って。
仲良く「それで、どっちに行くの?」「うーん……どうしましょう?」「交番があれば、顔見知りの警察のおじさんに聞けるんですけど……」と話しながら歩き始めた少女達の姿が、すっかり見えなくなった頃。
急ぎ足でやって来た渚と修が、辺りに全く人影がない事を確かめ、はぁ、とため息を吐いた。
「志鳥、待ってろって言ったのに……」
「こ……この辺りの人に、まずは聞いて見ましょう……。志鳥さんの顔は覚えてますし、今日は私たちと同じ寝子高の制服なんですよね?」
「ああ。悪い、白鳥。俺はあっちを探してみる」
そう言った修にこっくり頷いて、渚はまず辺りをさらに見回すと、誰か紫乃の事を聞けそうな人が居ないか探し始める。前に迷子になった紫乃を探した時には、面識もなかったし、手がかりは他校の制服というだけだったので、同じく他校の制服を来た別人の情報に振り回されてしまったのだが、今回は大丈夫なはずだ。
だから渚はきょろきょろと辺りを見回し、人見知り故の恐怖を努力して押さえ込みながら、紫乃について尋ね始めたのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
『somnium』へようこそ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月10日
参加申し込みの期限
2013年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!