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機導戦歴ネコジマ
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■生きることほど、簡単なことはなし
アンドロイドによる対ヨルムンガンド部隊は、戦艦真白を中心とした部隊展開により鉄壁の守りが敷かれていた。
その最前線に居たのはなんと、プライベートボディとまるで変わらない
水守 流
PPIアンドロイド・ナガレであった。
他の戦闘用アンドロイドと違って、彼に音速で走る足や背中から飛び出すジェットパックや、両腕や目からビームを放つパーツはついていない。
強いて言うなら手のひらサイズのハンドエネルギーランチャーが一丁、懐のホルダーにしまってあるのみだ。
ただしその代わり、各種センサーや遠隔操作能力に優れ、基礎計算能力が極めて高い。
そんなスペックを有効活用したのが……。
砂。風。青空。
その三つしかないような景色の中を、ナガレはふらふらと歩いている。
「ふいー、一仕事終えてからの一杯は格別だよな」
栓抜きで瓶飲料の蓋を取り外すと、中身をぐいぐいと飲み干していく。
そんな彼の後方一キロのほどの場所を、サソリのようなケダモノの大群が押し寄せていた。
気にせず瓶を傾け、空でも眺めるかのようにからっぽになるまで飲んでいく。
最後に舌を出して滴をうけると、完全にからになった瓶を肩越しに放り投げた。
くるくると回転し、陽光を反射する空瓶。
瓶が地面に突き刺さるその瞬間、ズドンという音と共にケダモノの列が爆ぜて飛んだ。
空を覆わんばかりに吹き上がる砂。飛び散るケダモノの破片。
ナガレは手を電話機のような形にして耳元に当てた。
「敵の地上部隊は潰したぜ。回収よろしく」
■今が『いつか』なんだよって、いつかの君は言っていた
「発進準備中。カタパルトおよびデッキの障害物、クリア。システムチェック、チェック、チェック、発進準備完了」
戦艦真白に備え付けられた唯一の『滑走路』に向けて、一機の戦闘機がせり上がっていく。
美しい流線型のボディにブルーのカラーリング。どこかツヤのある光沢には戦艦真白と同じ微弱な非摩擦強制装甲(フェイシャルシールド)の発生装置が備わっていた。
この超次元的戦闘機こそ、
仙藤 蒼
PPIアンドロイド・アオイの戦闘用ボディである。
「さてと、いきますか」
ホログラムフラッグが振られたと同時に、ジェット噴射をかけて滑走路を駆け抜ける戦闘機・アオイ。
戦艦真白に備え付けた無数の銃座がケダモノを迎撃する弾幕風景の中を飛び上がり、一瞬で音を置き去りにしていった。
戦闘機そのものが思考し動作するということは、旧人類がいつまでも抱えていた乗組員の生命維持や重力への抵抗といったあらゆる制約から解き放たれることを意味する。加速可能な限界速度まで上げたとて、つぶれる心臓などない。
アオイは無数のケダモノたちの間を突き抜け、もろい連中を後に引いた風圧だけでぶち破りながら高速インメルマンターンをかけた。
前後上下あらゆる方向にむいたセンサー系にひっかかるあらゆる敵個体を認識、ロック。開放したマイクロミサイルがジェット推進でもってそれぞれの目標に飛び、ぶつかっていく。
そんなアオイを阻むかの如く巨大なケダモノが現われ、ありえない速度で併走しながら生体誘導弾をまき散らし始めた。
各個体が対象に接触するという本能だけで加速飛行する小生物が液体ニトロ20リットル分を積んで自爆特攻をしかけてくる。
対してアオイは表面を真っ白に輝かせ、バレルロールをかけながら螺旋飛行。
機体表面に接触するまえに爆発し、無数の連鎖爆発を尾に引いてアオイはケダモノの後部へとターン。
機関銃の射撃をめいっぱい打ち込みながら、誘導ミサイルを乱射。
大量の爆発に沈んだケダモノは、その巨体を大地へと落下させていった。
「やっぱり、いいよね」
アオイは脳も心臓も眼球もないボディで、遠き旧世界の光景を思い描いた。
かつて、人類にとって戦争が遊びだったことがあった。
コンピューター計算された映像を眼球越しに入力し、両手の五指というきわめて不完全な出力装置と二十個足らずの接触式スイッチ入力によってコンピューター計算に代数を割り込ませる作業。
それらを人類は『ゲーム』と呼び、命の限り熱狂した。
大勢の前で技術を披露して優勝トロフィーを勝ち取ったこともあれば、大金をはたいて手に入れたソフトウェアのできが悪くて激怒したこともあった。
そのすべてが愛おしく、そして遠かった。
時代は変わり果て、戦争は今や人類の存亡を賭けている。
「特級指定個体ヨルムンガンド接近。注意してください」
誰よりも早く強敵に接したアオイは、先程のケダモノなど比べものにならないほど巨大かつ凶悪な、ヨルムンガンドの横を抜けていく。
誘導ミサイルを大量に放ち、その全てを命中させる。
機関銃を横に向け、大きく旋回しながら弾幕を浴びせていく。
そして――。
「破壊光線、来ます」
「知ってる!」
細やかな予備動作から次の攻撃を察したアオイは、ヨルムンガンドの放つ巨大な光線を紙一重で回避していった。
「さてと、ラスボス戦といきますか」
■永遠に女の子でいたかった
アオイがヨルムンガンドに接触した頃、戦艦真白は敵の先行部隊を必死に払っていた。
全方位に向けて放たれる弾幕。そしてチャージとショットを繰り返す主砲。
対するケダモノたちもまた、戦艦真白への猛攻をとめなかった。ジェット噴射で飛ぶ魚のようなケダモノが大量に自爆特攻をしかけ、側面に命中。無数の爆発によって船体がぐらりと揺れる。
「うおっと!」
船内コントロールデッキにいたナガレは、大きな振動に転ばぬよう近くのバーにつかまった。
「おいおい、大丈夫なのか? こいつが沈んだら帰りは徒歩だぜ」
「徒歩以外の交通手段を提示できますが」
「そういうこと言ってんじゃねえ。損傷はないのかって言ってんだ」
「損傷率30%。船体右側面33番区画に異常発生。シールド破損。デッキにケダモノの侵入を確認」
「はやく言え!」
ナガレは慌てて懐からエネルギーガンを取り出すと、座椅子を盾にするようにして籠城の構えをとった。
「アナウンスの速度を上げますか?」
「そういうこと言ってんじゃ……ああもういい!」
「それは否定と肯定の」
「あー!」
ナガレが耳を塞いだと同時に、コントロールデッキの扉がひしゃげ、吹き飛んだ。
ミミズを巨大化させたようなケダモノがはいずり、コントロールデッキへと侵入してくる。先端のいまにも人を食いそうな外観に、ナガレは顔を複雑に歪ませた。
「こいつ……これでもくらえ!」
飛び出し、射撃を加える。しかしケダモノの体表を僅かに削るばかりでろくにダメージを与えられなかった。
対するケダモノはナガレに見向きもせず、戦艦真白のAIもとい
白 真白
PPIアンドロイド・マシロの思考ユニットへと狙いを定めた。身体の先端を掘削ドリルのように変形させ、ギインという音をたてて回転させ始める。
「どこ見てんだ、おまえ」
ナガレは、それを見て……。
「こっちを見ろ、ケダモノ野郎!」
ナガレはもしものために体内に仕込んでいた爆薬をセットアップ。ケダモノにはりつくと、ごく僅かなカウントダウンを始めた。
「ナガレさん」
「はは、いやあ、なんだ。俺っていつもこうだよな。あの時だってこんな感じだったよな」
ナガレはマシロを一瞥すると、あえて気障ったらしく言った。
「またな」
爆発がケダモノを粉砕し、コントロールデッキを焦げ付かせる。
あちこちのスパークしたスパークする室内で、ナガレの胸から上のパーツが転がっている。
もはや動かないそれを、マシロは――。
「――またね、ナガレ」
至高ユニットをまばゆく発光させ、船体の上に巨大なホログラムを投影した。
白髪の美少女にみえるそれは、まさしくマシロのパーソナルパターンに刻まれたメモリー。ある日の旧人類、真白の姿であった。
「消滅真白砲(ホワイトアウト・キャノン)――発射用意!」
片手を天空に掲げ、力をためる。
戦艦真白はゆっくりと傾き、あちこちで小爆発を起こし始めた。
それでも狙いを外すまいと、砲身の向きだけは維持させつつ……。
「いっくよー、ファイヤー!」
ホログラム投影された美少女が手を前に突き出した途端、巨大なエネルギーが光線となって放たれた。
それは無数のケダモノたちを突き破り、アオイが大きく損傷させつつあったヨルムンガンドのボディを貫き、全てをパウダースノーのように粉砕させていった。
全てのエネルギーを放出しきった戦艦真白は、断末魔のごとき大爆発をおこし、そして大地へと落ちていく。
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担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月26日
参加申し込みの期限
2017年12月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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