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機導戦歴ネコジマ
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■温度の感じ方を忘れたがゆえに
空を裂く。
ぴったりとしたボディスーツに包まれた美女が、天空を切り裂くように降下していく。
翼のはえたトカゲのようなケダモノたちが旋回し、けたたましく鳴いた。次々に飛びかかる彼らを前に、美女はうっすらと開眼する。
朝鳥 さゆる
PPIアンドロイドであるサユルの戦闘用ボディはプライベートボディとさほど変わらない外観とは裏腹に、恐ろしく強靱に作られていた。
航空ユニットから射出された30ミリ口径の機関砲を左右に二丁。背部の非接触式端末経由で接続すると、両手に握って全力射撃を始める。
一発一発が爆弾のような威力を持った弾幕が彼女の降下を無理矢理に遅らせ、襲いかかるケダモノたちを次々に血煙へ変えていく。
「のろいのよ、生きているくせに」
巨大なミミズの群れが翼をもって飛び上がり、さゆるへと襲いかかる。
先頭の数匹を機関砲で破壊すると、その残骸を足場にして走り始める。
回り込むように飛ぶケダモノへ正確に反転して迎撃。足場からのムーンサルトジャンプで頭上と後方、さらには足下のケダモノに打撃をあたえたところで機関砲の弾がきれた。補充の有無を尋ねる通信に否と返すと、さゆるは機関砲をパージ。
腰の後ろに固定していた手斧を抜くと、襲いかかるケダモノを正面から切り裂いていった。
真っ二つに切り裂き、血液をまき散らし、臓物をまき散らし、かくして大地へと降り立った。
頭上をニーズヘッグが飛び去っていく。そこから転げ落ちたケダモノや随伴する無数のケダモノ軍隊を受け持つのが、さゆるの役目である。
『サユルさん、ひとりで大丈夫ですか』
「いらないわ」
『心配はいらないって?』
「いいえ」
砂糖にむらがるアリのように、無数のケダモノたちが殺到する。
サユルは目を瞑り、胸に片手をあてた。
かすかに残ったメモリー。
揺れる白いレースカーテン。
のぞく青空。
誰かの声。
男性の声。
優しい、愛しい声。
ベッドの上。
彼の。
手。
振り返る。
彼の。
顔が、思い出せない。
だから。
目を開けた時には、もはや。
「なにもかも、いらないわ」
ぐるん、と回転したそれだけで大気が断裂した。
爆風が吹き荒れ、大地が放射状に引き裂かれていく。
手斧を握り込んださゆるは、殺到するすべてのケダモノを切り裂き、たたきつぶし、まき散らしていく。
愛と喪失こそが、彼女の魂をかたどる唯一の証明であった。
■さよならきっと幸せだった私
大地を撫でるような爆風に、
嘉島 和穂
PPIアンドロイド・ナホは目を細めた。
「またやってる。いつもそうなんだから」
ナホは表情をどこまでも冷たくした。
プライベートボディの時に振る舞う笑顔やトークは、人間性らしきなにかをなぞったもの。
本来のナホには笑顔も、まして言葉すら必要なかった。
彼女の身長の倍ほどある巨大なアンチマテリアルライフルをケーブルで直に接続し、戦艦の砲塔へと立った。
そう、砲塔。彼女こそが、主砲である。
ゴーグルを装着。光学的に周囲のケダモノをロック。次々と視界の中でターゲットサイトが設定され、身体のすべてがひとつの目的のために動作する。
照準をあわせ、発射。
照準をあわせ、発射。
ただそれだけのために動作するのだ。
風向きや地球の重力、その他あらゆるものを計算し、しかし表示する必要すらなく、きわめて正確に発射し、着弾させていく。
そして着弾したそばから特殊な爆発を起こし、巨大なケダモノたちを撃墜していった。
それでも、ひっきりなしに視界内にケダモノが入ってくる。
戦艦から発進した大量のアンドロイドたちも奮戦してはいるが、メモリーもちの戦力にはとうてい及ぶものではない。次々に食い破られ、スクラップとなって大地へ落ちていく。
その原因はゆっくりと浮遊して接近するニーズヘッグだ。背に乗って移動してきた大量のケダモノたちがここぞとばかりに発進し襲いかかってきているのだ。
「あれをどうにかするしか、ないか」
ニーズヘッグから発進した巨大なケダモノたちが最前線のアンドロイドたちを破壊して急速に戦艦へと接近してきている。戦艦の砲撃ではおよそ歯が立たない敵たちだ。
ナホは人間のように深く息を吸い、人間のように深く息を吐いた。
胸に手を当てる。動作する無数のパーツが奏でる鼓動と熱。それが徐々に高まるのを感じていた。
そして、もっと深く、深く。
優しいあのひと。
あたたかい時間。
世界の全てが輝いて見えた。
ただひとりのために。
ただあのひとのために。
ただただ、ときめいた時間だった。
きっとあれは。
わたしの。
わたしだけの。
「『初恋』、だったんだ」
ナホをとりまく熱が急激に上がり、全身から熱気を吹き出し始める。
だんと強く足踏みすれば、戦艦の砲すべてが一斉に動いた。彼女の制御下に入ったすべての砲が次々に砲撃を開始。天空に無数の花を咲かせていった。
それを見て、ナホは。
「きれい」
とだけ、呟いた。
■バケモノたちの挽歌
大量のケダモノを搭載して島を目指す特級指定個体ニーズヘッグ。
このニーズヘッグにサユルやナホが直接あたらなかったのにはわけがある。
「これよりヒサゴを投下する。付近のアンドロイドは速やかに退避せよ。繰り返す――」
戦艦NNKからスピーカーでまき散らされた音声に、アンドロイド部隊がサッと空間を開く。火におびえる獣のごとくに。
いや、まさにその通りなのだろう。
高性能アンドロイド。しかし自我をもたず、強制的に引き出された悪夢のような疑似メモリーによって莫大な破壊のみをもたらすアンドロイド――それが
骨削 瓢
PPIアンドロイド・ヒサゴだ。
「投下開始!」
がちゃんがちゃんとロックを外し、広大な空へと足場が開く。
フックのみで吊るされた状態のヒサゴは、かろうじて人間らしさを残した上半身をだらんと下げたまま、無表情に眼下の空間を見つめている。
フックが外れ、降下が始まる。
位置はちょうどニーズヘッグの真上だ。
飛行できるケダモノたちが集まってくるが、もはや敵では無い。
不幸にもその空域で戦いを続けていたアンドロイドごと電熱ワイヤーによってぐるぐると絡め取り、巨大な団子状にまとめるとニーズヘッグの背へと思い切り叩き付けた。
ばきんともぐしゃりとも違う恐ろしい音と共に飛び散るあれやこれや。
その光景を遠巻きに見るサユルやナホたちも、あの場にいなくてよかったと考えたことだろう。
飛行能力を持たないケダモノが集まり、ヒサゴに群がっていく。
アリのごとく群がり巨大な団子状を形成するも、ヒサゴが両腕を振り上げた途端爆弾のごとくはじけてあちこちへ飛んでいった。
ずんずんとニーズヘッグの頭へと進むヒサゴ。
そうはさせまいと大量の牛めいたケダモノたちが突撃をしかけていく。
パワータイプにはパワータイプ。一匹では片手であしらえるケダモノでも何十匹と群がっては身動きがとれなくなっていく。
ヒサゴの動きが鈍り、ぎしぎしと歪むような音をたてはじめた頃――。
「百キロ東より新たな存在を確認。識別コードなし、アンノウン――いや、消えた?」
観測を担当するアンドロイドからの通信。困惑する様子に、サユルやナホたちスペシャルなアンドロイドたちは察しをつけた。
夏神 零
PPIアンドロイドと噂されるあの……。
「奴です! 『レイ』が現われました!」
百キロの距離を一瞬で移動してくる恐るべきスペック。そしてどれだけ調べても正体のわからないという存在感。
アンドロイド・レイは突如としてヒサゴのそばに現われると、ケダモノたちを一瞬にしてバラバラに切り裂いていた。
そう、切り裂いていた。現われたときには既に、攻撃は終わっていたのだ。
島の中枢機関が何度もレイの捕獲を試みても失敗し続けたのは、この圧倒的なスピードにある。
レイは、力余ってぐらりとよろめいたヒサゴを振り返ると……そのかろうじて人間らしさの残った頭部をまじまじと見つめた。
「こんな世界になっても、お主はまだバケモノと呼ばれるか。因果なものだな」
彼らの会話は暗号通信で行なわれ、欺瞞情報とウィルスプロトコルだらけの電波に乗って交わされた。
ゆえに他の誰もが、彼らの会話を聞いてはいない。
いや、聞く必要などない。
ただ少しだけ。
ヒサゴがにんまりと笑ったように見えたこと、以外は。
「ゆこうか」
ぐ、と身を屈めるように構えるレイ。
ヒサゴは先んじて突進をはじめ、並み居るケダモノたちをなぎ倒して進む。
ニーズヘッグの頭部までたどり着くのはすぐのことだった。
左右からヒサゴを拘束しようと襲いかかるケダモノもいたが、彼らが動き出すまえにジグザグの閃光が走り、その時には既にサイコロステーキのごとく切り裂かれていた。
ヒサゴは頭部までたどり着き、腕を振り上げる。
と同時にレイが大きく飛び上がり――。
ばすん、とニーズヘッグの頭部は切断された。
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月26日
参加申し込みの期限
2017年12月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月03日 11時00分
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