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- 00月00日生 00歳
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携帯戦記カプセルギア 外伝「ダストバトル！」
●●●好調な滑り出し●●●
穏やかな5月の風を受けて落ち葉もカラカラと軽快な音を鳴らす。
心地の良い天気とは打って変わって旧市街の空き地に繰り広げられるギアバトル。
十数体のギアが一斉に攻撃をするもののダメージの状態は不明という理不尽。
「己の力量を考えて。我々はパーツをガンガン倒して『皆で』勝利するんだよ」
もともと空き地に集まった子供たちはカプセルギアをやり始めて間もなかった。
バラバラに行動していたその子供たちに声をかけているのは旅鴉 月詠だ。
素直に従う子供たちの受けるダメージは目に見えて減っていた。
その事実を正しく認識していた大人、ギアマスター『うま』は感謝の声を上げる。
「キッズっつっても嬢ちゃんはしっかりしてて助かるぜ」
「…認識の違いを是正するのは野暮だね」
トレードマークの青い帽子を少し下げ、いつものことだとでも言うように口元に笑みを浮かべる月詠。
月詠は小柄ではあるが、高校2年生である。小学生だと思っている『うま』は訳が分からないと顔に出す。
月詠に気を取られているうちに後方待機をしていた『うま』のギア、あーくにダストパーツたちが迫る。
「危ない！ おじさん！」
「誰が危ないおじさんか！」
「ミミック。バリアを展開」
子供の忠告を誹謗中傷の類に受け取ってしまう悲しき大人。
やり取りを横目に見つつ月詠は自らのギア、ミミックに命令を出す。
ダストパーツは対象が変わろうがやることは同じとばかりにランスを先頭にミミックへと向かう。
「バッ…ノーマルパーツに何が……ッ！？」
「言ったはずだよ。バリアって。皆、今だよ」
「おー！」
お試し用とも言われる何の特徴もないノーマルパーツに見える月詠のギア、ミミック。
その実、内蔵されている能力は異なっておりボディ部分からバリアを展開して見せた。
驚く大人はミミックに守られ、攻撃後の硬直を狙ってダストパーツへと攻撃を仕掛ける子供たち。
ダストパーツはいくつかその場に転がるが、大半は汚れたギアの元に戻って行ってしまう。
「あのパーツ見たことあるね。ちょっと性能が微妙なのにやけによく出るから外れ扱いされてるやつ」
月詠と背中合わせになる様に反対側ではスマホを操作しながらも考察を続ける白 真白。
同じく背が低くも高校2年生である。ちなみに両者とも体の一部は豊満である。どことは言わないが。
まるで人間の女性を模したかのような真白のギア、ネージュリェーツはアームのショットガンを使って弾幕を張る。
「あっちのはピーキーな性能すぎて浪漫砲って言われてるやつだっけ。薄汚れた微妙な性能のパーツたち…やっぱりそういうことなのかな？」
一つの仮説が組み終わった真白はネージュリェーツで弾幕を張り続ける。
弾幕をものともしない勢いで攻めてきたダストパーツだったが、何度か被弾をしたところで回避行動をとり始める。
うねるダストパーツたちはネージュリェーツを諦め、次の標的をスクラップのようなギアに定める。
「とにかく今は戦わないとね。クミちゃん、お願い！」
「オッケー！ ガラクタ君、相手のギアは一人だから正々堂々にはならないけど、ゼンリョクでいくよー！」
真白は隣にいる鈴島 クミにダストパーツたちを任せてネージュリェーツに装置の設置を命じる。
設置の時、少しだけできる隙に付け入られる可能性が高い今はむやみやたらに設置行動ができない。
そこでクミのギア、ガラクタ君と呼ばれたST93がターゲットを担う事で装置の設置が進んでいくという戦法だ。
「ギリギリまで引き付けて…切り刻んで！」
「設置完了したよ、移動できる？」
「もちろん！」
ST93のトリッキーな動きに翻弄されるダストパーツはST93のアーム、高周波振動式無銘刀の餌食となる。
ネージュリェーツがアームの機能で設置完了を知らせ、ST93は軽傷を受けながらも何とか移動を果たす。
追ってきたダストパーツのレッグが設置された場所を通ると蔦が発生し、周囲のパーツに絡まって移動ができなくなる。
すかさずネージュリェーツを敵前に滑り入れ、ほぼゼロ距離からショットガンを放つ。
「複数巻き込めたのはラッキーだね」
「露払いは任せて！ 宝の山を掘ってる感じがするよ！」
後続のダストパーツにできるだけダメージを与えながら深追いせずに下がるネージュリェーツとST93。
クミは目を輝かせながら力を失ったダストパーツたちを見ていた。
町工場の娘で機械いじりが趣味、そしてST93は捨てられたパーツたちをクミ自らが修理した代物である。
そのため目を輝かせるのも無理からぬことであり、戦闘が終わればダストパーツも汚れたギアも綺麗にしたいと思っていた。
穏やかな5月の風を受けて落ち葉もカラカラと軽快な音を鳴らす。
心地の良い天気とは打って変わって旧市街の空き地に繰り広げられるギアバトル。
十数体のギアが一斉に攻撃をするもののダメージの状態は不明という理不尽。
「己の力量を考えて。我々はパーツをガンガン倒して『皆で』勝利するんだよ」
もともと空き地に集まった子供たちはカプセルギアをやり始めて間もなかった。
バラバラに行動していたその子供たちに声をかけているのは旅鴉 月詠だ。
素直に従う子供たちの受けるダメージは目に見えて減っていた。
その事実を正しく認識していた大人、ギアマスター『うま』は感謝の声を上げる。
「キッズっつっても嬢ちゃんはしっかりしてて助かるぜ」
「…認識の違いを是正するのは野暮だね」
トレードマークの青い帽子を少し下げ、いつものことだとでも言うように口元に笑みを浮かべる月詠。
月詠は小柄ではあるが、高校2年生である。小学生だと思っている『うま』は訳が分からないと顔に出す。
月詠に気を取られているうちに後方待機をしていた『うま』のギア、あーくにダストパーツたちが迫る。
「危ない！ おじさん！」
「誰が危ないおじさんか！」
「ミミック。バリアを展開」
子供の忠告を誹謗中傷の類に受け取ってしまう悲しき大人。
やり取りを横目に見つつ月詠は自らのギア、ミミックに命令を出す。
ダストパーツは対象が変わろうがやることは同じとばかりにランスを先頭にミミックへと向かう。
「バッ…ノーマルパーツに何が……ッ！？」
「言ったはずだよ。バリアって。皆、今だよ」
「おー！」
お試し用とも言われる何の特徴もないノーマルパーツに見える月詠のギア、ミミック。
その実、内蔵されている能力は異なっておりボディ部分からバリアを展開して見せた。
驚く大人はミミックに守られ、攻撃後の硬直を狙ってダストパーツへと攻撃を仕掛ける子供たち。
ダストパーツはいくつかその場に転がるが、大半は汚れたギアの元に戻って行ってしまう。
「あのパーツ見たことあるね。ちょっと性能が微妙なのにやけによく出るから外れ扱いされてるやつ」
月詠と背中合わせになる様に反対側ではスマホを操作しながらも考察を続ける白 真白。
同じく背が低くも高校2年生である。ちなみに両者とも体の一部は豊満である。どことは言わないが。
まるで人間の女性を模したかのような真白のギア、ネージュリェーツはアームのショットガンを使って弾幕を張る。
「あっちのはピーキーな性能すぎて浪漫砲って言われてるやつだっけ。薄汚れた微妙な性能のパーツたち…やっぱりそういうことなのかな？」
一つの仮説が組み終わった真白はネージュリェーツで弾幕を張り続ける。
弾幕をものともしない勢いで攻めてきたダストパーツだったが、何度か被弾をしたところで回避行動をとり始める。
うねるダストパーツたちはネージュリェーツを諦め、次の標的をスクラップのようなギアに定める。
「とにかく今は戦わないとね。クミちゃん、お願い！」
「オッケー！ ガラクタ君、相手のギアは一人だから正々堂々にはならないけど、ゼンリョクでいくよー！」
真白は隣にいる鈴島 クミにダストパーツたちを任せてネージュリェーツに装置の設置を命じる。
設置の時、少しだけできる隙に付け入られる可能性が高い今はむやみやたらに設置行動ができない。
そこでクミのギア、ガラクタ君と呼ばれたST93がターゲットを担う事で装置の設置が進んでいくという戦法だ。
「ギリギリまで引き付けて…切り刻んで！」
「設置完了したよ、移動できる？」
「もちろん！」
ST93のトリッキーな動きに翻弄されるダストパーツはST93のアーム、高周波振動式無銘刀の餌食となる。
ネージュリェーツがアームの機能で設置完了を知らせ、ST93は軽傷を受けながらも何とか移動を果たす。
追ってきたダストパーツのレッグが設置された場所を通ると蔦が発生し、周囲のパーツに絡まって移動ができなくなる。
すかさずネージュリェーツを敵前に滑り入れ、ほぼゼロ距離からショットガンを放つ。
「複数巻き込めたのはラッキーだね」
「露払いは任せて！ 宝の山を掘ってる感じがするよ！」
後続のダストパーツにできるだけダメージを与えながら深追いせずに下がるネージュリェーツとST93。
クミは目を輝かせながら力を失ったダストパーツたちを見ていた。
町工場の娘で機械いじりが趣味、そしてST93は捨てられたパーツたちをクミ自らが修理した代物である。
そのため目を輝かせるのも無理からぬことであり、戦闘が終わればダストパーツも汚れたギアも綺麗にしたいと思っていた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年12月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年12月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年12月08日 11時00分
