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●定食屋『おにざき』&薬局『アネモネ』訪問販売
お昼時であるにも関わらず、
定食屋『おにざき』
は閑古鳥が鳴いていた。
バスツアーに出かけてしまった店主の叔父が、料理の腕はいいのに経営を真面目にやる気が無いものだから、こんな事になっているのだ。
お陰で、本日、店を一人で回している
鬼崎 あやめ
は、生来苦手な日差しを避けながら、道行く人に声を掛けて呼び込みをしている。
「普段素直じゃない叔父さんが、せっかく娘のつくしちゃんを誘って家族旅行に行ったのだから。
二人の為にも、私が頑張らないと……!」
あやめは意気込んだ。
ちなみに『おにざき』のメニューはこちら。
・猫島定食(海鮮丼)
・サンマさん定食(さんまの蒲焼き)
・おにざきスペシャル定食(ロースかつ)
・日替わり定食(内容はその日の気分)
日ごろから叔父の料理を食べて、研究しているという、あやめ。
いつお客さんが来ても、バッチリ対応出来る。
お客さんが来れば……。
「うぅ……お客さんが来ません……くすん」
お掃除ばかりが捗って、店は通りまでピカピカだ。
このままでは、せっかく用意した食材が無駄になってしまうし、光熱費もバカにならない。
ただでさえ、借金苦なのに……。
もっと積極的に声を掛けなきゃ、駄目でしょうか?
赤い目は、決して泣き腫らしたからではない。あやめは強い子、負けない子。
お鼻をすすって、あやめはキリっと胸を張り、強硬手段に出た。
前を通りがかった数人のグループの観光客の男性の手を取って、清楚で可憐な笑顔を見せる。
「お兄さん、定食屋『おにざき』でお昼ご飯は、いかがですか?」
「え? さっきそこで食ったばっかだよ……」
手を握り締めて、5秒。あやめの【リリスの微笑み】は、発動条件を満たすが、対象の数が多い上、ひとであったため、効果の魅了が少々弱かった。
男性は申し訳なさそうに、通り過ぎた。
「はうあぅ……」
がっくりと項垂れる、あやめ。しかしそこへ座敷犬ムクを連れた、
逆巻 天野
、
飯田 幸
、クマの縫いぐるみを抱えた7歳の女の子
さとみ
の一行が、偶然通りがかった。
幸とさとみは、天野に誘われて商店街にやって来ていた。
最近、事件によく巻き込まれていた印象のある幸と、悪意ある事件の犠牲になって孤児になった さとみ。
天野は彼女らの事を、ひそかに心配していたのだった。
「ムクの散歩ついでに、息抜きにと思って。どうかな?」
「うん、いいよ。ムクは元は、さとみちゃんの家の子だし、会えれば喜ぶよね」
幸はすぐに天野の誘いに応じ、さとみもムクも、しばしの再会を喜んだ。
ムクは食いしん坊で、誰にでもなつく犬だが、やはり主人は別格なのだろう。
天野は楽しそうな彼女らに、誘ってみて良かったと思ったが、同時に胸が痛んだ。
あやめを見た さとみは、不思議そうに声を上げる。
「お姉ちゃんは、どうして体中真っ白なの? うさぎさんみたい」
「え、えーとね……」
無邪気な質問に屈みこみ、どう説明しようか考えあぐねていたら、小さな女の子のお腹がきゅーと鳴った。
「さとみ、お腹が空いたのなら、食事にしようか」
天野が提案した瞬間、あやめはパッと顔を綻ばせた。
「ありがとうございます! ようこそ、『おにざき』へ!」
その嬉しそうな顔ときたら……とても、よそへ行きます、なんて言えなかった。
「お好きなお席に、どうぞー♪」
軽やかな足取りで、お冷を準備する あやめ。今にも歌いだしそうだ。
天野は苦笑する。
「犬が居るけど、大丈夫かい?」
「うーん……他にお客様いないし。大丈夫です!」
「良かった、さとみは何食べたい?」
テーブル席に着くと、三人でメニューを覗き込む。
「お子様ランチ!」
「「う?」」
天野は幸と顔を付きあわせて、小声で相談を始めた。お子様ランチは、おにざきには無いメニューだ。
かといって、あんなに嬉しそうな あやめに、やっぱやめますと言うのも。
「どうする?」
「子供用に量を少なくしてもらえないかな?
それにオレンジジュースでもつけてもらえば、目先が変わるかも?」
伝票持って構えている あやめに、天野は子供用に量を調整してもらえますか? と尋ねる。
「はい、量を調整ですね。わかりました、大丈夫ですよー」
「良かった。あと……色々注文つけて申し訳ないんだけど。
僕は肉類が苦手だから、ライスに漬物とか出来るかな?」
「あ、はい。大丈夫です、そちらのお客様は、何になさいますか?」
「私は日替わりにしようかな。さとみちゃんも、それのお子様ランチでいい?」
「うん! さとみ、美少女戦士になるから、好き嫌いしないよ」
「そうか、偉いな さとみ。じゃあ、それでお願いします」
「はい、ライスにお漬物、日替わり2つ入りまーす!」
ぱたぱたと忙しなく、あやめが厨房に消える。
「このお店。あの子、一人でやってるのかな? 大変そうだね」
「いや、今日は商店街の人が日帰りバスツアーにいってて、だいぶ出払っているからだと思う」
「そうなんだ? それで何だか様子が違うんだね」
そうこうしているうちに、あやめが意気揚々とお盆を手に戻ってきた。
「お待たせしました! さあ、ごゆっくりどうぞー♪」
「「え!?」」
漬物とライスはいい、しかし日替わり定食……これはなんだ?
ライスの上に、猫島定食の海鮮と、サンマ蒲焼と、おにざきスペシャルのロースカツが、全部乗っている。
しかも子供用と出された方は、ライスがてんこ盛りだ。
サービスなのか国旗が突き立っているのが、シュールだ。
「子供用に、量を調整したんじゃないのか……?」
「調整する方向が逆だね」
再び呼び込みのため、店の外に出て行くあやめを凝視したが、彼女はやり遂げた顔で嬉しそうだ。
一向に気付く様子が無い。
どうやら、完全に素らしい。
「まあ、確かに量を調整してとは言ったが、減らせと明確に言っていないな……」
むしろ子供は成長にエネルギーを使うから、たっぷり食べなきゃならないと、思ったのかもしれない。
ううん、わからないけどきっとそう。
彼女は忠実に、自分の仕事をしたのだ。そうに違いない。そう思う事にする。
「仕方ないね、食べよう。
さとみちゃん? ごはんは食べ切れなかったら、おにぎりにしてムクにあげるから、無理しちゃ駄目だよ?」
「はーい」
ちなみに、味は普通に美味しかった。ムクの夜食は、やっぱり出来てしまったが。
残ったごはんをおにぎりにして持ち帰って良いか訪ねれば、あやめは快くおにぎりを作って包んでくれた。
「ありがとうございました! またのご来店を、お待ちしてます♪」
「すごーく、いい人みたいなんだけど」
「こんな時に、むっつりが居ればなぁ……」
舌打ちする天野。むっつりって、誰のコトカナー。
一方、天野達を見送った、あやめは ほっと胸をなでおろす。
「ふぅ……何とかお客様を捌ききれました……この調子で頑張って、おじさん達を笑顔で迎えてあげないと♪」
しかし叔父達は、帰って来て早々、あやめと店の心配をする事になるのだが。
それは別の話。
そしてここにも訪れた
毒島 林檎
は、あまりの客入りの悪さに、あやめを哀れに思い、スポーツドリンクのみを差し入れするにとどめた。
「ええ、いいんですか? タダで頂いても」
お目目をうるうる~とさせる、あやめ。
「ああ、これは元々皆に配ってるもんだから……。遠慮すんな。
(うわー、このお店お客さんいないよ~。なんか可哀想過ぎて、おカネ取れない……)」
ぶっきらぼうにそっぽを向くが、本当は優しい林檎ちゃんなのであった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月31日
参加申し込みの期限
2013年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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