参道商店街をもりあげろ！｜リアクション

参道商店街をもりあげろ！

●ラーメン店『猫島軒』　～参道商店街・宣伝隊打ち上げ会場～

　一日頑張った、御剣刀をはじめとする宣伝隊。
　閉店間際の『猫島軒』に行ったら、何故か校長が居た。

「今日は一日、お疲れ様だったね。商店街の人も喜んでたよ」
　餃子をつまみに、暢気にビールのジョッキを傾ける。
「君達も好きなものを頼みなさい、今日は私が奢るよ」
　とは言われたものの、今日は餃子とライスと飲み物だけなのに、刀は驚いた。

　バスが帰って来て、畑中華菜子は心底安堵した。
　戻ってきた両親は、それぞれに買ってきた華菜子へのお土産を手渡した。
　父親が餃子を焼いてくれ、華菜子の仕事はお運びとお会計で済む。
　洗い場の母と目が合うと、母娘はどちらからともなく微笑んだ。

　弘明寺能美子と橘千歳の二人も、今は浴衣を脱いでいる。
　橘勇は今日一日サンドイッチマンをしたお陰で、ちょっと日焼けして精悍になった気がする。

「うわ、あちちちち！」
　刀が頬張った餃子で、口の中を火傷した。
「「もう、慌てるからよ」」
　能美子と千歳が同時に突っ込んで、互いにくすりと笑う。
「本当に、女の子の友達が多くて良かったわね、御剣君」
「ああ、助かったよ。しかし働いた後の飯は、美味いな！」
「……」
　含みのある言い方をされたにも関わらず、刀は能天気なものだ。
　相変わらず、乙女心に疎かった。
　まあ、それがらしいと言えば、らしいのだが。

「皆、今日はありがとうアル！　また明日ー！」
　目が廻るような忙しい一日を終え、『猫島軒』は、のれんを降ろす。

　見回せば、どのお店も店じまいで、参道商店街はすっかり静かになっていた。
　華菜子は誰も居ない通りに、思わず頭を下げる。
　面を上げた時、その顔は清々しい。

「私、参道商店街が大好き！
　皆にも、大好きになってもらいたいアル」

　　　終

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あとがき

担当マスター：メシータ
ファンレターはマスターページから！

　メシータです、皆さんお疲れ様でした。
　出来る限りを詰め込ませて頂いたつもりです……現状ほぼ限界。
　ＮＰＣについても、希望があったものは全員を登場させています。

　今回、お店を手伝うアクションの方は、見出しで登場箇所が分かるようにしてありますので、ピンポイントに登場箇所をお読みになりたい方は、そちらを参考に探してみてください。
　お店めぐりをしていた方は、一部分かりづらいかと……これについては、力不足で申し訳ありません。

　皆様に少しでも楽しんで頂ければ、幸いです。
　ではでは、参道商店街の更なる発展を祈りつつ。

　この度は、ご参加ありがとうございました。

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