this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
参道商店街をもりあげろ!
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
16
つぎへ >>
●鮮魚店『魚新』
「あ、ちくわ君だー!」
「チクワくーん! あれ、新しい犠牲者……じゃなくてバイトさんですかー?」
魚屋『魚新』
(旧
リンク先はこちら
)は、
新井 すばる
の家族が営む魚屋だ。
「あ、アルナイル(梢)いらっしゃい。どっちが本物のボクかわかる?」
くるっとターンを決めたのは、魚新のマスコットキャラクター、ちくわ君。
人がすっぽり入ってしまうほどの、等身大(?)のちくわの着ぐるみだ。
今日はそっくり同じのが、2体居る。
「しゃべってる方……」
梢は間髪いれず、クールに指さした。雅人も、こくこくと頷く。
「うむ冷静だね、もっとこう……。
げぇ! どっちが本体だ? こいつぁお釈迦さまでも気がつかねぇぜー! くらいのリアクションを……」
一人で喋り続けるすばる。
「あ、もう一人のちくわ君。
八宝菜に使えそうな小エビと、イワシか鮭の切り身で、オススメな方お願いしまーす」
「う~ん、迷っちゃう。もう一人のちくわ君は、どのお魚がオススメかな~?」
二人は見事にスルーした。
「リアクションを……するわけないね、うん」
すばるは寂しそうだ。
「私は、魚屋の専門知識はないから。接客のみなのよ」
ちょっと動きがぎこちない、もう一方のちくわ君、
桃川 圭花
がもぞもぞしながら答える。
「あれ、もう一人のちくわ君、女の子だったんだ?」
雅人のアホ毛がちくわ君の中の人の声に、「!」の形にピンと立つ。
「ええ、そうよ。暇な日に丁度の単発バイト、合理的でしょう?」
圭花のちょっぴり不機嫌そうな声に、すばるが横槍を入れる。
「圭花ちゃーん、相手はお客様だよ~? スマイル、スマーイル」
「ああ、そうだったわね。ごめんなさい……」
圭花のちくわ君が、ほっぺの辺りをぐにぐにマッサージしてほぐす。
「よし、OK! いらっしゃいませ! 今日はどちらのお魚をお求めで?」
「いいね、さすが圭花ちゃん! うん実にいい笑顔だ」
「そ、そうかしら? ……って、もう。この状態でどうやって、私の表情がわかるのよ」
ちくわ君が、ちくわ君に裏拳を決めた。
「なんだか、和む光景だなぁ」
雅人のアホ毛が、ハートの形になり、本体もほわーんと頬を緩めた。
おちゃらけているが、すばるは競り、仕入れ、販売用の料理に干物作り等、魚屋の仕事は一通りこなせる。
圭花が未体験分野の仕事にリラックスして挑めたのも、そんなすばると顔見知りだった事が大きい。
そんな彼女は朝やって来た時、ちくわ君の中の人が同級生のすばるだと知らなかった。
確かにイベントで見かけるので、魚新のマスコットキャラなのは分かっていたが。
店の端で、くったりしているちくわの着ぐるみをみた時。
見てはならないものを、見てしまった気がした。
つい凝視していたら、仕込み中のすばるに笑われた。
「あ、それスペアの着ぐるみだよ」
「スペア? ちくわ君よね?」
「そそ、ちくわ君。気になる? なんなら着てみる?」
すばるは何だか、妙に押せ押せだ。
「……はぁ? あのねぇ……スペアがあるからって、なんで私がソレ着るのよ。今日の仕事の一環ってわけ?」
「だって、ちくわ君だよ? ちくわを着るなんて、滅多にないチャンスだよ?」
「えー………まぁ確かに、この機会を逃したら、一生着ることのないモノではあるわよね。うん……よし」
ちくわの穴には、夢が詰まっている。
被ってみれば、長身ですばるとほとんど身長差のない圭花。
なんとジャストフィットだった。
「なんという奇跡だ、ちくわの神さまのおかげかな? そのまま着れたね」
「何でも神格化するの、やめなさいよ。日本人の悪い癖よ」
突っ込む圭花の前で、すばるも取って返して、いつものちくわ君を被って現れた。
「…………やだ、あなただったのね…………」
ちくわくん しょうたいみたり すばるくん
軽いショックを受ける圭花をよそに、すばるは仲間が出来た事にはしゃいでいる。
「おおー、2体そろうと圧巻だなー! おっと写メ写メ、圭花ちゃん、はいポーズ!」
すばるのペースに乗せられ、圭花もついポーズを取ってしまう。
「やった、今日の日のいい記念になるね!」
ぴょこぴょこ跳ねまわりながらウィンクをする、すばる。
無論、着ぐるみの中なので、圭花は気付かなかったが。
「こんなの着て、よくそんなに身軽に動けるわね」
「心配しなくても、後で、ちゃんと圭花ちゃんの携帯にも送るよ」
「人の話聞きなさいよ………………でもそうね、お願い」
どうせ顔は映っていないし、何より すばるが言うように、面白い記念になりそうだ。
そして常連客の相手をしたり、何かと忙しい朝を乗り切り。お昼。
魚新のまかないは、高級食材がたんまりと乗った、豪華海鮮丼だった。
「圭花ちゃんいなかったら、今日まわらなかっただろうし感謝の印だよ。
うに箱ごとでも、大トロもいっとく?
ははは大丈夫、バイト代から引くなんて事ないから、安心して好きな物食べて」
すばるの心遣いに、逆に圭花の方が、萎縮していた。
「私、バイトの身分で、こんなにいいもの頂いていいの?」
さっきまで、販売していてこんな高級食材、買う人いるのかしら? なんて思っていたものを、気軽に提供してしまう、魚屋の倅の経済観念が心配でもある。
「勿論だよ。
どれも新鮮で美味しいから、食べたら午後からも誇りを持って接客出来るよ……うんおおげさだね」
「おおげさじゃないわよ、これじゃ買収だわ。調子いいわね……で、ホントに食べていいのね?」
圭花は不敵に微笑んで、どんぶりを掴む。
「後悔しても知らないから」
言うなり、ほかほかゴハンに、うにも大トロもいくらも乗っけだす。
「あは、圭花ちゃん豪気だね。よーし、ボクも負けないぞー」
お腹一杯ゴハンを食べて。すばるは夕飯用に、惣菜やお作りの準備を始めた。
ひと段落して、またしても二人でちくわ君を着込んで店頭に立っているうちに、やって来たのが、梢と雅人だったというわけである。
「そうそう、アルナイル。妹から伝言、今度虫とり連れてってだって。ふふふ、なぜかなついてるねー、妹」
「お兄ちゃんは寂しいってわけですねー? オッケーだって、伝えておいてくださいー」
「うん、伝えとく。きっと喜ぶよ」
「あ、俺も夕飯の買い物しなきゃ。今の時期だと、鮎や鯵が美味しいんだよねー。
他にも色々旬のお魚はいるけれど……う~ん、迷っちゃう。ちくわ君はどのお魚がオススメかな~?」
雅人が並べられた魚を、じっくり見比べる。
「そうだねー、今ならイサキかな。作るのが面倒なら、ボクが作った惣菜もあるよ」
「そっか、ありがとう! 料理は得意だから、大丈夫だよ。
あとは名物のちくわを買って、夕御飯の準備は完ペキ!
ふふ、さっき餃子を食べたばかりだけど、今から夕飯が楽しみで仕方ないや」
「そう言えば、私も生餃子を持ちっぱなしでした。買い物して、帰らなきゃ!」
「氷ならたくさんあるから、少し持って行く?」
「お、圭花ちゃん気が利くねー! そうしてやって」
すばるに賞賛され、圭花もまんざらではないらしい。
ちくわに入っていてわかりにくいが、心なしか動きが軽快なようだ。
ビニール袋に、氷を詰めて二人に手渡してくれた。
「ありがとう、またー!」
「買ってもらったのはこっちなのに、ありがとうですって」
ちくわ2号が、去ってゆく二人の背中を指差す。
「ヘンなの……」
「ふふ、むず痒くなるだろう? でも、いい気分だよね」
「そうね、悪くはないわ」
「じゃあ、閉店まで頑張ろう! 引き続きよろしくね、圭花ちゃん」
「こちらこそ。食べたのと、お金の分は、きっちり働くわよ。さくっとこなしていこうじゃないの」
「お、頼もしいね。このまま突っ走ろう、相棒!」
そこへ、
旅鴉 月詠
が現れた。
今日も色鉛筆とスケッチブックを抱えた、キャスケットの小柄な少女は、店内を飾る、すぱるの賑やかな手描きポップをぐるりと眺めていたが、来客の姿に店頭に歓迎しに来た、2体のちくわ君に瞬きした。
「おや、私の目がおかしくなったのかと思えば、本当にちくわ君が二人いるんだね」
「月詠ちゃん、いらっしゃーい! 今日は何にする?」
「いらっしゃいませ!」
「ふむ、そっちが本体か。そうだね、ちくわと……後は何かつまめる物をもらおうか?」
クールな彼女は、驚きも束の間、いつもながらのマイペースである。
「毎度ありー!」
すばるが買ったものを包んで、圭花が会計する。
連携プレーも、もう慣れたものだ。
「あと……良かったら、二人をスケッチさせてもらっていいかな? 時間はとらせないよ」
こんなチャンス、きっとそうそうないだろうし。
興味津々といった様子で、目を輝かせる月詠。
彼女は当たり前のものと同じように、個性的なものを愛す。
「いいよ、その代わりイケメンに良く描いてね!」
「あら、私は美人に描いて欲しいわ」
「なるほど……それでは、ご要望にお答えしよう。少しお時間を頂いて、私の全力で挑ませてもらうよ」
月詠が、わざとらしくかしこまる。
三者が、一斉にふき出した。
ちくわ君が居る限り、魚新は今日も安泰である。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
参道商店街をもりあげろ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月31日
参加申し込みの期限
2013年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!