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参道商店街をもりあげろ!
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●古書店『月暈堂』
『今、参道商店街に買い物に来てます。あおいちゃんも来ませんか?』
猫鳴館から学校に通う、
綾辻 綾花
は一週間分の物資の買い出しに向かうため、自転車に乗って参道商店街に来ていた。自室に小さ目ながら冷蔵庫を持っている綾花は、しっかり者。倹約生活も慣れたものだ。
せっかくだから友人の、
七夜 あおい
とおしゃべりでもしながら買い物をと考え、メールを送る。
『私も今、参道商店街よ。綾花ちゃん、どこにいるの?』
『まだ入り口の方ですね、あおいちゃんは?』
『本屋さんで友達と待ち合わせしてるから、一旦そっちへ行くの。綾花ちゃんも、合流しようよ』
『どの本屋さんですか?』
『えっと、月暈堂っていう本屋さんよ』
『はい、ちょっと奥にある古書店ですよね? じゃあ、後で会いましょう』
『うん、待ってるね』
そうしてやって来たのが、
鷺守 昴
の家族が営む古書店、『月暈堂』である。
昴の家も、家族がツアーに出かけており、店番は昴がやっている。
日の光を嫌う本のため、月暈堂は店と店との間の細い路地を抜けた先にある。
時代を感じさせる木造の小さな古書店で、ノルウェー人の祖母譲りの銀の髪と緑の瞳を持つ、和服姿の少年が目録を手に佇んでおり、同い年の少年――
八神 修
と向かい合っていた。
書棚が作った高い壁に囲まれた小道の中、傍に居て互いにほとんど言葉を交わす事無く、しかし心地よい静謐に彼らは浸っていた。
年季の入った、こちらも木製の梯子に軽く体重を預け、古書が持つ独特のにおいと歴史に酔いしれる。
ここには初版本や、すでに製造が中止された、価値の高い書物も少なく無い。
それらを損なうことがないよう、ページを繰る指先は慎重で、時には息をする事すら躊躇われる。
立地上、あまり客足が向かないこの店で、修は今日始めての客だった。
インターネットが普及し、日進月歩する世にあって、古書の知識は……どうなのだろう? と懐疑的になったりもしたが、一日店主の昴の誠実な対応と、でしゃばらず、それでいて的確なアドバイスは修を安心させた。
そして手に取った本の知識は、古くも新しく、気が付けば修は夢中で文字を追っていた。
昴はそんな修の邪魔をしないよう見守りながら、この宝の価値を理解出来る人物だろうかと、時々顔を上げて品定めしている。
その表情は学校で、慣れない同世代と話す時より、生き生きと好奇心に満ちている。
「こんにちはー」
月暈堂に先に訪れたのは、綾花だった。
店内を見回すが、そこに求めた小柄な友人の姿は無い。どうやら先についてしまった様だ。
「いらっしゃいませ」
にこやかに昴が声を掛け、修も我に帰って入り口に立つ綾花を認めると、そっと息を落とした。
(七夜じゃなかったか……遅いな)
無意識に以前フリーマーケットで猫好き・天真爛漫少女から買った
猫のアップリケが付いた紙袋
を仕舞った鞄をまさぐる。
「何かお探しですか?」
「いえ、実は友達とここで待ち合わせしてるんです」
綾花が申し訳なさそうに答える。
「そうでしたか……君は時々、図書室で見かけるような気がするね?」
「あなたも寝子高の生徒ですか? 私、1年4組の
綾辻 綾花
です。
図書委員
だから、図書室に居る時間は結構長いと思います」
「ああ、納得した。
僕は1組の、
鷺守 昴
。本が好きなら、良ければ友達が来るまで、手にとってみてはどうかな。
ジャンルは歴史、国文学、趣味、宗教が中心だ。君はどんな本が……」
「お待たせー! 道間違えちゃった、遅くなってごめんね?」
昴の言葉を遮って、現れたのは
七夜 あおい
。
「七夜」
「あおいちゃん」
修と綾花が同時に呼んで、顔を見合わせた。
実は二人とも、あおいと待ち合わせをしていたのだ。
「えっと、修くん、待たせてごめんね。お買い物、綾花ちゃんとも一緒に行きたいんだけど、いい?」
あおいとはクラスメイトである修、休み時間に猫の玩具を飼うという口実で、約束を取り付けていた。
そう、口実……。
「ああ、もちろん。よろしくな、綾辻」
「こちらこそ。よろしくお願いしますね、修くん」
にこやかに挨拶を交わす二人だが、修がちょっと遠い目になったのは、ここだけの話。
女の子同士がお喋りしながら先を歩き、まずは修が希望した、猫の玩具を立ち寄ったペット用品店で購入する。
「これ、かわいい!」
「かわいいですね」
「あ、こっちのピンクも、ふわふわでかわいいー!」
「本当、かわいいですね」
女の子の会話では、「かわいい」が頻発する。
中には修が「?」と思うセンスのものまで、彼女らは目を輝かせて「かわいい」と称した。
女性のかわいいの懐の広さは、まさに無限大で、修にはついていけない。
修から見れば、かわいいと言えるのは、まさに彼女らなのだが。乙女心は理解不能だ。
と、服のポケットから腕時計を出して確認すれば、お昼を完全にまわっていた。
修は平静を装いながら、話の流れを変えようと試みる。
「二人ともそろそろ昼食にしないか?」
「そう言えば、お腹空いたね。綾花ちゃんは?」
「私も、お腹が空いてきたかも……」
「良ければ、お好み焼き屋に寄らないか? ご馳走するよ。
俺が誘ったんだし、綾辻も自分の買い物に来たんだろう? 長いこと付きあわせて悪かったからな」
「え、でも……」
「それじゃ、悪いよ」
「遠慮はいらない。お好み焼きくらいなら、俺の財布はなんとも無いし。
俺は普段一人で食事することが多いから、皆で向き合っての食事に憧れもあるんだ。
楽しい時間を買うと思えば、安いものだろう? もちろん二人が嫌じゃなければ、だけど……」
最後は少し気弱に声を落とす修に、少女らは顔を見合わせ、そして言葉に甘える事にした。
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メシータ
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月31日
参加申し込みの期限
2013年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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