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参道商店街をもりあげろ!
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●鮮魚店『魚新』
ゆるく編んだ三つ編みを肩から胸に流し、
御巫 時子
は商店街をのんびり歩く。
片側の肩には、今日も小鳥が囀っている。
「明日のお弁当は、何を入れましょうか……?」
時子がそう言えば、小さな声が答えてくれる。
今、おいしい果物や、菜っ葉の話。
「そうですよね……、やっぱり旬のものは美味しいです……」
お喋りしながらも、彼女の想いはひそかに想いを寄せる、化学の
五十嵐 尚輝
教諭の元へ。
尚輝先生がおられたら、何がいいか聞けるんですけど……。
彼があまり健康に気を遣うほうで無い事は、ちょくちょく見るカップ麺の空容器で分かっている。
化学の実験に没頭しすぎて、食事を忘れてしまう事もあるだろう。
不摂生が祟って病気になったりしないか、どうしても心配で。
時子は様子を見つつ、五十嵐に何度も差し入れをしていた。
偶然会えたりしないでしょうか? 見回して、ほっとため息を落とす。
小鳥が慰めるように、そっと時子の首筋に身を寄せた。
それを指先で優しく撫でながら、時子はまず魚屋へ。
「こんにちは、まあ……ちくわ君が二人も……?」
「いらっしゃいませ、ご利用くださいませー」
「いらっしゃい! 今日も新鮮なのが、色々入ってるよー」
元気な2体のちくわ君に、元気をもらう。
そうですよね。会えないなら、また会いに行けばいいんですよね……。
「今旬なのは、鯵とかイサキとか……。
イサキは塩焼きにして、鯖は南蛮漬けにして、野菜も一緒に食べてもらえるといいのですが……」
カップ麺に入っている、フリーズドライのキャベツやトマトは食べられるみたいなので、細かく切ったら食べられるものもあるはず。
「尚輝先生が食べたいものは……?」
「はい……? 僕ですか?」
魚屋の店先に、ぼさぼさヘアーの男が一人。
「おや、ちくわ君が2つ……」
「数え方が違うわよ」
桃川 圭花
の ちくわ君2号が、相変わらずぼーっとした五十嵐に突っ込んだ。
「圭花ちゃーん、スマーイル!」
「!! 失礼しました! お夕食にもう一品、寝子島ちくわの天ぷらはいかがですか?」
やれば出来る子ちくわ君2号、ごまかす様にクルっとターン!
ちくわ君1号、
新井 すばる
も圭花に同調してクルクル回り、その場を和ませる。
もっとも肝心の五十嵐は、気にしている風にも見えなかったのであるが。
「やあ、楽しいですねえ。御巫さん、買い物ですか?」
「尚輝先生も……お買い物、ですか……?」
にわかに信じられず、夢を見るように見上げる時子に、五十嵐は「はぁ」と、どちらともつかない返事をする。
「先生は、魚料理出来ないんじゃないかしら?」
魚だけじゃなさそうだが、と圭花は読む。
「そうですねえ、魚の解剖はしたことがないです」
「……まあ、そんな答えよね。素人が包丁なんて握っても、怪我をするだけだわ。
その点、ここでお惣菜を買えば、労力と食材を無駄にしないで済むから、合理的よ」
圭花が指差す先には、煮つけやお作り、天ぷらなど、すばるがせっせと作ったお惣菜が並んでいる。
「最近は魚をさばくのが苦手な人が増えているからね、作ったものを売ってるんですよ。
もちろん、鮮度は保証つき! 味もボクが作ったものだから、どれも一級品だよ」
押せ押せのちくわ達に、五十嵐はそれなら……と、やはりインパクトが強かったのか、ちくわの天ぷらを購入した。
そのチョイスを心に刻みながら、時子もイサキと鯵を購入。
「お買い上げありがとうございまーす!」
賑やかなちくわ君達に見送られて、二人は店を出た。
●参道商店街・宣伝隊
「そう言えば、天野くんは何か買いたい物があったんじゃなかったっけ?」
定食屋『おにざき』を出た一行。食べ過ぎて、若干苦しそうな
飯田 幸
が、並んで歩く
逆巻 天野
に尋ねる。
足元では、さとみがムクに水を与えている。
「僕は傘を買いたい――けど、その前に。出来れば子供の喜ぶものや、ムクが喜ぶものがあるといいんだけど」
「子供の? それって、さとみちゃんの?」
「うん、それもあるけど。施設にも、差し入れが出来たらと思って」
不幸なのは、何もさとみに限った事ではない。養護施設の子供達は、何らかのゆえんがあってそこにいる。
天野は最近バイトに精を出しているお陰で、財布の厚みには少し余裕がある。
出来るだけ公平に、目をかけてやりたかった。
「僕も商店街は何度か来てるけど、全てのお店を知っているわけじゃない。
とりあえず、くわしい人に聞いてみようか」
キョロキョロしていたら、さとみに袖を引かれた。
「天野お兄ちゃん、あの人達何やってるの?」
さとみの指の向く先。
サンドイッチマンの
御剣 刀
達が、午後も奮闘中だった。
とはいえ、うさぎ屋のチラシはすでに配り終えてしまったので、迷子のお母さん探しや観光客の案内など、少しまったりと。
橘 勇
は用意したゴミ袋に、せっせと拾ったゴミを回収している。
浴衣姿の
弘明寺 能美子
と
橘 千歳
は、流石に疲れてしまって、茶屋へ休憩に行っていた。
それはそれで、『紗之香』には綺麗どころが揃って、良い宣伝になっていた。
「おや、御剣。いいところに……って、凄い格好だな、オイ」
「逆巻じゃないか、それに飯田に……さとみか、元気にしてるか?」
刀は屈みこみ、尻尾を振るムクの頭を撫でた。体の前後で、派手な看板が揺れる。
「こんなとこで、何してるのさ?」
「何って、サンドイッチマンだよ。見れば分かるだろう?」
「いや、初めて見た。店の宣伝かい?」
「ああ、実はかくかくしかじかで」
「へえー……なるほど、それはお疲れ様。でも御剣なら適任かもね」
校長はあれで、中々に切れ者なんだろうか?
「! 誉めてくれるのか、珍しいな」
嬉しそうな刀に、天野は傘を売っている所や、ペットのもの、子供達へのお土産になるものが無いか聞いた。
「雨具か……履物屋にあったと思うぞ。他は……ちょっと待てよ」
刀は近場の店に入ると、借りてきたペンと紙で簡単な地図を書いて、天野に説明した。
そんな刀達の所へ、
旅鴉 月詠
がスケッチブックを抱えてやってきた。
「なんだ、面白い格好をしているな。サンドイッチマンというやつか?」
月詠もやはり、サンドイッチマンが気になるらしい。
「ああ……って、そんなにジロジロ見るなよ、恥ずかしいだろ」
照れる刀を、月詠は回り込んだりしながら、更に観察する。そのまま、サラっとスケッチ。
「おーい、聞いてるかー」
「うん、ホントに面白いな。じゃあ、これはモデル代。私からのプレゼントだ」
そう言うと、月詠はこれまでに書き溜めた、色鉛筆で描かれた商店街の各店舗の絵を、サンドイッチマンの前後にペタペタと貼り付けた。
和の趣がある静かな茶屋、下町を連想させる庶民的なお好み焼き屋、魚屋には猫が多く集まり2体のちくわ君がお客を待っている。
定食屋は色白の看板娘が綺麗にガラスを磨き上げ、古書店は静かに通りを見つめ、和菓子屋からは懐かしい香りが漂ってきそう。
青果店にはカラフル野菜が所狭しと並べられ看板娘がおおわらわ。
ラーメン屋はチャイナの少女がジュースのケースをせっせと運び入れる真っ最中。
呉服屋は落ち着きの中に佇み、カジュアルファッションの店はかわいいメイドが来客を待っていた。
「これは凄いな……それぞれ特徴がよく出てる」
見えづらい後ろもよく見ようと、刀は体を捻る。
「せっかくだから、皆に見やすいように、御剣はど真ん中に立つといいよ」
「そうだな、その方が宣伝になる」
「……そうさせてもらおう」
揶揄られた刀は、本当に道の真ん中へ。
「じゃあ、僕達はこれで。皆頑張ってね。
飯田、さとみ、教えてもらった店や、気になる店に色々顔を出してみようよ。
誘ったの僕だし、お代は出すから……」
去っていこうとする天野を、刀と月詠が凝視していた。
天野が半目で見返す。
「何さ……僕の顔に何か付いてるかい?」
「いや、逆巻が積極的に人と関わろうとしてるなんて、めずらしいかなと思ってな」
「別に好かれたくて、やっているんじゃないよ。僕にとっても、これはあくまで“息抜き”」
首にかけた防音ヘッドフォンを、天野の爪が数度、軽く弾く。
変わった事ばかりでは、僕の普通を忘れてしまいそうだから。
思い出を、作りたかったんだよ。
少しシンとなった時、刀のお腹がひもじい声を上げた。
「もしかして、ずっと働きづめなのか?
なんなら、私がうさぎ屋でお好み焼きでも、デリバリーするが?」
月詠の気遣いに、刀は苦笑しつつ断りを入れる。
「ありがとう、大丈夫だ。あと少し頑張ったら、皆で猫島軒でも行くよ」
「そうか、無理はするなよ?」
「もしもの時は、ムクのおにぎりがあるが……」
さっき『おにざき』で握ってもらった、さとみの食べ残しのゴハンで作ったおにぎりを指して、天野が肩を竦めた。
「マテ……犬の餌かよ……!」
オーバーに嘆いて見せる刀に、一同の明るい笑い声が響いた。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月31日
参加申し込みの期限
2013年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月07日 11時00分
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