this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
参道商店街をもりあげろ!
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
つぎへ >>
●移動販売車『ひきゃくん3号』&『宮祀青果店』&茶屋『紗之香』
風雲児 轟
がサイクルトレーラーに、ブレーキをかける。
佐川爺さんのマニュアルに従って、巡回ルートでベルを3回鳴らす。
少し待ち、誰も出てくる気配がなければ、またベルを鳴らしてゆっくりと次へ行く。
距離を行くほど、重いペダルは一層重くなるが、後ろから押してくれる
桐島 義弘
に、轟は眩しい笑顔を向ける。
「風雲児、この『自宅訪問者用』と書かれたボックスは、どうするんだ?」
「ああ、それは自力で動くのが難しい人用だよ。玄関まで持って行って、販売するんだ」
「なるほど」
疲労したのか、桐島の口数は少なくなっていた。
「センセ、あとちょっとだ。頑張ろうぜ! 荷物もだいぶ軽くなってきたし」
「そうだな……しかし、これをいつも一人で動かしてる佐川さんというのは、とんでもないマッチョなのか」
「うーん、見た目は普通の爺さんだったよ」
轟は思い起こす。
ずっと、カッコいいヒーローに憧れていた。
だが悪いやつだからと、安直にぶっ飛ばすのは、本当に正義なのだろうか?
それは本当にカッコいいのだろうか……?
「なあ、先生」
全てのルートを巡回して、帰り道。轟が唐突に口にする。
「なんだ?」
「……佐川の爺さんはすげぇよ。
困ってる人のために、どんなに辛くても夏場はずっとこれをやってるんだから。
こういう人こそ、本当のヒーローなんだよな」
噛み締めるように、轟は言う。桐島はしばらく逡巡していたが、やがて答えた。
「私は社会の負担は、社会全体で背負うべきものだと思うな。
冷たい言い方かもしれんが、その佐川さんがもし病気になったら、誰がお年寄りの面倒を見る?」
「それは、うーん……。その時は、俺がまた手伝うぜ!」
一旦は力強く宣言して見せる轟だったが、眉をひそめた桐島に、てへへと肩をすくめる。
「なんて、そう言う事じゃないんだよな、先生が言いたいのは。……うん、わかってる。
たくさんいる困っている人達のために、俺達は何が出来るんだろう?」
西日に傾き始めた日差しを仰ぎ、轟はまたペダルを踏んだ。
「それは私達が、皆で考えなきゃならない、宿題だな」
「……ああ」
宮祀 智瑜
が待つ『宮祀青果店』では、
御巫 時子
が買い物中だった。
五十嵐はぐるりと商店街を巡ると、ぶつぶつ言いながら帰ってしまったから、今は一人。
でも、時子の心は温かい。
彼のために、食べやすそうで鮮度のいい野菜を選んで購入すると、すっかり多くなった荷物を手に、青果店を後にする。
「また、美味しいって言ってもらえたら……嬉しいですね……」
その時を想像すると、自然と胸が高鳴る。
『時子、嬉しそう。ボクも嬉しい』
肩に乗った小鳥が囀り、時子は微笑んでその羽根を指で撫でた。
「明日は、早起きしなきゃ……」
轟と桐島も、青果店に戻ってくる。
「桐島先生、俺はコイツを佐川爺さんの所へ返してくるよ。今日は、手伝ってくれてありがとう!」
「ああ、車には気をつけろよ」
「了解! じゃあ、またねー」
すっかり軽くなったペダル。
心の中に新たな宿題を抱えつつも、轟は前進する。
「義弘先生! おかえりなさい」
「ただいま、すまなかったな。上着を預かってもらって、助かった」
「いいえ、とんでもない。いつでも頼ってください」
「ありがとう。ふむ、宮祀、今日は何がお勧めなんだ?」
改めて店頭で小山を作る野菜を見下ろし、桐島が問う。
「ええと、義弘先生は自炊されてるんですか?」
「ああ、そうだ。毎度作るのは大変だから、買った弁当で済ませてしまう事も多いが」
苦笑する桐島に、智瑜は頷く。
「それなら、同じものを一山なんて買ったら、余らせて鮮度を落としてしまいますよね。
新聞紙に包んでおけば、長持ちしますけど……良かったら少量ずつお売りしましょうか?」
「いいのか? それは助かるな」
「はい、良かったら、簡単な料理もお教えしますよ?」
智瑜の申し出に、桐島は今日始めて唇を歪めて微笑んで見せた。
日もすっかり沈み、茶屋『紗之香』は店じまいとなった。
紗乃恭 玲珂
は臨時アルバイトとして働いてくれた、
天満 七星
に和紙で包んだバイト代と一緒に、今日一番の感謝を籠めて、お茶を淹れた。
お茶は鉄観音、甘い香りに白餡の練り切りを添えて。
『お疲れ様でした』と『ありがとうございました』の、二つの心を注ぎ込む。
礼を言い、口に含んだ七星は、細く長い息を吐き出した。
「美味しいですわ……お茶って、こんなにも癒されるものでしたのね」
「七星ちゃんがよく働いてくれたから、今日は本当に助かりました」
「そんな、私は玲珂さんのお邪魔にならないようにするのが、精一杯でしたのに」
「良かったら、またお店に遊びにいらしてくださいね? 七星ちゃんなら、いつでも歓迎しますよ」
玲珂の微笑に、七星は満面の笑みを浮かべた。
「はい、是非そうさせてくださいまし」
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
参道商店街をもりあげろ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月31日
参加申し込みの期限
2013年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!