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●とある和菓子屋
脱げば凄い系の青年・
芽守 健作
は、
黒川探偵事務所
は、和菓子屋で店番をしていた。
道行く人は、健作と目が合っても、なかなか店内に入ってきてはくれない。
いっそサボってしまおうか、なんて考えなくも無いが、一度任された仕事はきっちりこなすのが、健作の矜持だ。
「なんで私がこんな所で、店番を……」
何度目かのため息をついて、何故自分がここにいるのか考える。
事の発端は、昨日。
「すいません、今日は黒斑の猫なんですが……、見ませんでしたか?」
お堅い印象の黒いメモ帳を手に、健作はいつものようにこの和菓子屋を訪れた。
今日のお仕事は、迷子の猫探し。黒い斑点模様の、かわいい子。
健作は見た目の印象どおり、真面目な男だ。酒もタバコもやらない。代わりに大好きなのが、甘いもの。
仕事の途中で、脳に栄養をチャージするのは、すでに日課のようになっていた。
「黒斑ねぇ、いたかもしれないけど、いちいち覚えてないなぁ」
店主は外に眼を向ける、その視界を猫が数匹横切っていった。
「……あはは、猫だらけで、気にしてられない……そうですよね」
パタンとメモ帳を閉じて、胸ポケットにねじ込み、健作はすでに習慣となっている糖分の補充のため、ショーケースを覗き込んだ。
健作は現在 探偵事務所で、助手と言う名の雑用係を日々そつなくこなしている。
優秀な部類であるのに、不幸体質といっても差し支えの無い、健作。
学校卒業後、数奇な運命に見舞われ、関わった職場を様々な理由で転々とせざるを得なかった。
そうして行き着いた先が、現在の探偵事務所。
どんな仕事にも前向きに取り組む姿勢が、事務所のオーナー探偵に買われスカウトされたのであるが、業務は稀に警察が見向きもしないような、小さな案件が転がり込んでくる事もあるものの、専ら猫探し。
仕方ないよね、寝子島だもんね。
そんなわけで頻繁に足を運ぶうちに、和菓子屋の主人ともすっかり顔見知りになってしまい……。
「あ、今日は苺大福があるんですね、一つ下さい。ここの和菓子、調査中の楽しみなんですよね~」
「はは、いつもありがとうよ。ああ、探偵さん。御代はいらないよ」
「いえ、そういう訳には……。それに、私はただの助手で、探偵ってわけじゃ」
「そんな事より、探偵さん。明日暇かい?」
「探偵じゃありませんってば……え? 明日、ですか? まぁ、今仕事は黒斑だけで……」
ポン! 和菓子職人の年季の入った手が、健作の肩を叩いた。
「じゃあ、決定だな! 明日一日、店番よろしく頼むよ」
「え? 店番? 明日一日? 宜しくって、まだ返事してませんけど……」
「いやー、助かったよ。日帰りバスツアー行くって、返事しちゃったもんで」
「はあ。まあ、いつもお世話になってますから、一日位なら……」
そんなこんなで。
流れに流された、ふわふわした感じの理由で、健作は和菓子屋で店番をする事になったのだった。
しかし、ここの店番は健作一人ではなかった。
「ご ごめんなさい! 熱かった? 苦かった? 初めてで緊張しちゃって、家事ってあんまやんないし」
和菓子屋の常連である、
神無月 ひふみ
も和菓子屋の主人に頼まれて、接客をしていた。
とはいえ、アイソだけはいいのだが、ようやく来た客にお茶を出す手つきは、素人そのもの。
というのも怖いパパがかなりの過保護だったらしく、ひふみは高3までバイト経験なし。
今日は人助けと言う事で辛うじての許可が出たものの、何をしたら良いのかさっぱりわかっていなかった。
商店街の人は、小さな頃から ひふみを見ているため、失敗してもいいよいいよと笑ってくれるが、観光客はそうは行かないだろう。
大量のお土産を注文された時など、ひふみが箱を取り落としたりしないかと、危なっかしい手つきに、内心ヒヤヒヤする健作であった。
「かげちゃん……私いちご不足だよう……」
ぐずぐず言ってる
宮島 メグ
は、放置しておくと苺しか食べない、世間知らずの大学生である。
「そっか、それは困ったねぇ。それじゃあ今日はお店もお休みだし、いちご大福を買いに行こうか?」
メグに答えたのは、
洋菓子店『Raton』
のオーナー店長である
荒井 景貴
。
「わーい、いちご大福~」
間延びした喋り方で喜びを見せながら、メグは景貴と手を繋ぐ。
ちなみに二人は28歳と20歳の、いい大人だ。
「ん、メグちゃん。何で手を繋いでるの? 僕ちょっと、恥ずかしいんだけど……」
苦言を呈せば、迷子にならないように、とメグは言う。
「だって、かげちゃんふわふわなんだから……」
「ふわふわだからって……そ、そんなにふわふわしてる?」
「うん。気をつけないと、だめだよ?」
ここでメグの、キリっとしたつもりの顔。
「そっかー……ふわふわかー」
「こないだのいちごのムース……ふわふわで美味しかった」
「あは、じゃあまた今度着た時に食べていってよ」
「うん」
ほてほてとお手手繋いで歩きながら、やって来た和菓子屋。
ガラス戸を開ければ、ひふみが元気に声を掛ける。
「いらっしゃいませ~!」
「こんにちはー、いちご大福ありますか? ……って、何で健作がここに居るの? ひふみさんも」
「あ。めもめもさん(健作)だ……こんにちはー」
「え、景貴! それに宮島さんまで」
「めもめもさん、和菓子屋さんになったの……?」
「あら? あなた『Raton』の店長さん? 旧市街で会うなんて珍しい。探偵さんとお知り合いだったの?」
「僕は探偵じゃないですけど、ええ、高校時代同級生だったんですよ」
「まあ、びっくり。こんな偶然ってあるのね!」
健作は景貴に、事の経緯を説明した。
「ああ、なるほど。健作は巻き込まれ体質だもんね、仕方ないか」
妙に納得され、健作はがくりとうな垂れる。
「かげちゃん……いちご……」
メグがくいくいと、景貴の服の裾を引っ張った。
「ああ、そうだったね、いちご大福。良かった、今日は置いてある。
このお店は、いい苺が入荷しないと、いちご大福作らないから、運が良かったね」
「あら、くわしいのね」
常連客である、ひふみが感心する。
「僕らは運が良かったね。メグちゃんは、いちご大福を何個食べるのかな?
僕はいちご大福を2個と……わぁ、他にも美味しそうな和菓子がたくさんだ。店員さんのお勧めは?」
「私の調べたところによると……」
健作は昨日、一日店番を頼まれてから、綿密に和菓子について調査したらしい。
パラパラとメモをめくると、それを朗々と読み上げる。
「6月和菓子のラインアップは……
あんず餅
。角切りの杏も入った、杏餡を求肥で包んであります。六月は色々な果実の走りですね。
水無月
。これは外郎にアズキを乗せて、三角に切ったものです。
夏越祓として食べられるもので、名の通り、六月限定品。
苺大福
は本来五月で終了ですが、良い苺が入ったので、イレギュラー的に店に出ています。
他にも
水羊羹、水饅頭
等、涼しさを感じるモノですね。この青い
紫陽花
なんかも、綺麗でしょう?」
ドヤ顔の健作に、メグがぱちぱちと手を叩く。
「私、実家のお茶請けは、いつもここで買ってるけど、特にどら焼きが絶品よ」
「へえぇ、じゃあお勧めのどら焼きも買ってみようかな」
「かげちゃん……おかしは劣化するんだよ……? ちゃんと今日、食べられるだけにしなきゃ、駄目だよ?
めもめもさん、一番いちごっぽいのくださいな」
「それなら……こちらは、少し洋菓子っぽいですが。
どら焼きに苺とカスタード、それに生クリームを挟んだものがありますよ。
あまり持ち歩きに向かないし、ここで召し上がって行きますか?」
「お茶も出すわよ?」
ひふみはもう、湯飲みの準備をしている。
「それじゃあ、お言葉に甘えて頂いて行こうか? ひふみちゃん、宜しくね」
「ええ、任せて。ちょっと渋いかもしれないけれど……」
上目遣いに見る ひふみに、景貴は構わないと笑ってみせる。
「お菓子が甘いから、丁度いいよ」
予告どおり、まだちょっと苦みが強く、熱いお茶をすすりながら、和菓子屋は少しの休憩タイム。
顔なじみが集まった事もあり、ひふみはぽつりぽつりと心中を語る。
「商店街の皆は、顔なじみ。昔、極道の娘だっていじめられて泣いて帰った日は、ここのおばちゃんがこっそり一口大のお菓子を握らせてくれた。
私 なんだかんだ言って、ここが好き。
うちは親が離婚したり、極道だったりで色々複雑だけど、そういうのひっくるめて、受け入れてくれるあったかさに救われてる。私にとっての家族は商店街の皆なの、親父もきっとそう思ってる。
だから今日は、お世話になってるこの商店街のために、恩返しがしたいの」
ひふみの言葉に、皆はしっかり頷き返す。
「……やだ、私。な、何真面目に語っちゃってんだろ……恥ずかしい」
「そんな事無いですよ」
「うん。僕もそういうの、いいなぁって思うよ」
苺大福をあむあむしながら、メグもこくこく。
ふんわりと茶色の髪が揺れて、ベリーがほんのり香った。
「そう? じゃあ、お土産にお団子も買っていってね?」
ぴっと指を立てる ひふみに、景貴はこれは一本取られたねと、笑いながら肩をすくめた。
一日看板娘は、なかなかどうして、やり手のようである。
「それじゃ、長居しちゃったし。そろそろお暇するよ」
約束どおり、きっちりどら焼きと団子を買って、和菓子屋を出る。
「かげちゃん、たのしかったね。またどこか連れてってね」
にこりと8つ年下の従妹が微笑めば、従兄もふわりと微笑んだ。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月31日
参加申し込みの期限
2013年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月07日 11時00分
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