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\ オーバータイム!/
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晩ご飯をつくろうか
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■きっと幸せになれると思っていた
冷たい海に沈んでいくような夜だった。
整いすぎて似合わない学校制服を着て、
朝鳥 さゆる
はベッドに横たわっている。
枕にうずめた顔をそのままに、薄目をあけて部屋を見た。
ものがありすぎて、かえって殺風景な部屋だ。
ありすぎて、なにもないようにすら見える。
明かりの消えた部屋はどこか肌寒くて、五月の春めいた空気には思えない。
締め切った窓と空調を殺した、まるで墓石の中身みたいな部屋だ。
時計の針は4時をさしているが、電池は随分前にきれている。その証拠にカーテンは真っ黒く、外の夜闇を思わせた。
枕についた薄いファンデーションの跡を気にすることも無く、さゆるはむくりと身体を起こした。
もとより化粧を必要としない身だ。不摂生の限りを尽くしている筈なのに肌が荒れる様子もなく、化粧も外界から自らを閉ざす仮面程度の意味しか持たない。
神がくれた奇跡の素肌。くれるなら、他にもっとあるだろうに……などとすら、彼女は考えたことはない。
制服が床に投げ捨てられる。
裸と大してかわらないような格好で冷蔵庫を開ければ、使用期限がとっくにすぎた乾燥剤やミネラルウォーターのボトルが目に付いた。
ぶうんという音と寒色系の光に照らされ、さゆるはボロネーゼソースの缶詰を掴み取った。
パスタソースの缶詰を冷蔵保存する意味などないが、それを考える意味からして、彼女にはない。
ゆえに封を開けてそのままにした乾燥スパゲッティの袋を乱暴に掴み、いい加減な分量で鍋に放り込んだ。
冷水の状態からパスタを素早く手軽に作る方法というものがある。
詳細は省くが、さゆるはこの手の『要領のいい作業』というものが上手かった。
逆に、そうでもなければこれほど自暴自棄な暮らしを続けられはしない。普通なら今頃、栄養失調や脱水症状でも起こして他人の世話になっていたはずだ。
いや、言い方を改めよう。
彼女は生きながらえるのが上手すぎて、さっぱりと死ねずにいた。
更に盛りつけたスパゲッティボロネーゼを、ベッドに腰掛けて食らう。
そういう機能を果たすロボットかのように、フォークでまいて、口に運び、またフォークでまいて、口へ運ぶ。
そして全てたいらげた所で、さゆるはソースのかすがのこった皿を見つめた。
見つめたまま、停止した。
なぜそうしたのか、その瞬間にはわからなかった。
力尽きるようにベッドに横たわり、目を閉じる。
まぶたの裏に浮かぶのは、あのソースののこりかすだ。
なぜあんなものが。珍しく疑問に思ってたぐり寄せてみれば、それはある日の光景に似ていたからだった。
あの日は、お皿は二つあったはずなのに。
かなしみも。
くるしみも。
こうかいや、せつなさすらも。
なにもかもを素通りさせて、息を吐く。
それは、冷たい海に沈んでいくような夜だった。
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担当ゲームマスター
青空綿飴
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月21日
参加申し込みの期限
2017年11月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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