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踏破せよ! 寝子島ダンジョンズ
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【しんりんダンジョン】
ここはしんりんダンジョン。うっそうと茂る森のなか、二本足で歩いてしゃべる、まるでぬいぐるみのような不思議な動物たちが暮らすところです。
「そうかい、森で迷子になってしまったのかい。そりゃあ大変だったねえ」
「ここはよいところだよ。ゆっくりしておいきよ!」
「そうだよ、たべものは美味しいし、景色は素敵だし、最高だよ!」
ダンジョンをピクニック気分で散策していたら、迷ってしまったのは確かです。
親切なくまさん、きつねさんにうさぎさん。ぶたさんにしかさんなどなど……ぬいぐるみたちがそんなふうに声をかけてくれるもので、
毒島 虹子
は、人当たりの良い微笑みを浮かべて言いました。
「まあ♪ ありがとうございます。よろしければごいっしょに、探検ごっこでもしませんか?」
そうして持ってきたサンドイッチなど手渡すと、彼らは実に嬉しそうに、ひゃあ! こりゃあおいしそうだね! と大げさに喜ぶのです。
虹子がにこにこ笑顔の陰で、ほくそ笑んでいるとも気づかずに。
「よおーし、それじゃあ探検にしゅっぱつだ!」
「いこう、いこう!」
「ええ、それじゃお願いしますわね。ふふふっ♪」
しんりんダンジョンの奥地に、その洞窟はありました。
「どきどきするね! なにがあるんだろう?」
「ふふ、そうですわね。楽しみですわねぇ」
ぴょこぴょこ跳ねるうさぎさんに笑いかけながら、虹子はぬいぐるみたちを引き連れて、洞窟の奥へ奥へと進みます。
と、岩肌にぽっかり開いた穴のなかへ入り込んでからいくらも行かないところで、虹子がなにかを見つけました。
「あら。なにかありますわよ?」
「うわぁ、みんなおいでよ! 宝箱だ!」
くまさんが指差したのは、小さくて薄汚れてはいますけれど、確かにファンタジーな感じの宝箱です。
さっそく虹子がぱかっと開いてみますと、そこには小さな小さな宝石のかけらと、おしゃれな柄で素敵ながらもヒビ割れたティーカップ。それに、なにかの鍵が入っています。
「キレイな石だねえ!」
「この鍵は、いったいなにに使うのだろうね?」
「あっ、見てみて! あそこにも宝箱があるよ!」
彼らは気付きました。
つまり道なりに一定の間隔で、点々と宝箱が置かれているようなのです。そして最初の宝箱に比べて、2番目の宝箱は少しだけ見栄えが良く、金縁の装飾が施されています。
「この鍵、もしかして……」
きつねさんが先ほどの宝箱に入っていた鍵を差し込み、回してみますと……かちゃり。
2番目の宝箱には先ほどよりも少しだけ大きい宝石のかけらの金貨が数枚。綺麗な化粧瓶と、鍵が入っていました。
3番目の宝箱を見ると、2番目の宝箱よりもさらにきらびやかです。
虹子の胸は躍ります。
「あらあら。どんどん宝箱が豪華になっていきますわねぇ?」
ぬいぐるみたちの目の色が変わったのが、はっきりと分かったので。
2番目の鍵で3番目の宝箱を開けると、やはり先ほどより少しだけ大きい宝石と、金貨が十数枚。銀の燭台と、鍵も。
3番目の鍵で4番目の宝箱を開けると、大きな宝石がふたつに金貨が三十枚ほど、金ぴかのツボが入っています。もちろん鍵だってありました。
「……次を開けるぞ」
ぬいぐるみたちはすっかり口数少なくなり、仲間を牽制するような目つきでじろじろと睨み始めます。
虹子自身は、言わずもがな。お宝に興味はありません。
「ふふふ。すごいですわね! この調子では、最後の宝箱には……いったいなにが入っているのでしょうか?」
彼らの演じる仲違い、狂乱、足の引っ張り合いに蹴落とし合い。虹子が興味を示すのは、要するにそういったものなのです。
いくつもの鍵でいくつもの宝箱を開け、競い合うようにして財宝を自分のふところへ収めてゆくぬいぐるみたち。
やがて最深部へとたどりつくと、そこにはひときわにまばゆく輝く大きな宝箱が鎮座しています。純金製で、ところ狭しと色とりどりの宝石が散りばめられているその箱を目にしたとたん、くまさんが走り出しました。
「あの箱は、おれのだ!」
「なにいってるのさ、私のよ!」
「いいや、ぼくんだ! 誰にもわたさないぞ!」
きつねさんとうさぎさん、ぶたさんとしかさんもその後を追いかけて……。
「……ふふっ」
虹子は、どこからともなくポットとティーバッグを取り出すと、最初の箱に入っていたひび割れのティーカップで紅茶を淹れ、ゆったりとお茶を楽しみます。
お茶請けはもちろん、殴り合いの取っ組み合いを始めたぬいぐるみたちの奏でる、絶望の声です。
お宝を手にした最後の一匹が我に返ったとき、倒れた仲間たちを見下ろして、彼はどんな表情を浮かべるのでしょうか?
「ああ。その絶望こそが、真のお宝ですわ」
聞き苦しい罵り合いに耳をくすぐられながら、虹子はいい気分で紅茶の香りを楽しみました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月20日
参加申し込みの期限
2017年10月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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